| ヤフー人? | 2003年
9月23日(祝) |
自慢じゃないが、私のネット歴は長い。
なにしろ、ネットを始めたのは
モデムの通信速度がまだ2400bps(ビット/秒)だったころ。
最近登場した24メガADSLの、なんと1万分の1の速度の時代だった。
はじめた当時、インターネットという言葉はなく、
パソコン通信という、文字だけの通信しかなかった。
2400bpsだと、通信してる内容が画面を流れていくのが読めた。
私がよく使っていたのはニフティサーブ。
いまはただのプロバイダーに成りさがったニフティだが、
当時はパソコン通信の二大巨頭のひとつであり、
様々なジャンルに分かれた“フォーラム”という場で
活発な書き込みが行われる最先端の“電脳広場”であった。
当時、私は書き込みをするときも本名を使っていた。
自分の仕事の裏話やPRをすることが多かったため、その文責のつもりだったが、
ときにはヨソの会社の批判を書き込むこともあった。
いま考えると、よくやったもんだと思う。
そして時は過ぎ、インターネットというものが普及しはじめたころ。
私は、初めてニフティのオフ会に出席してみた。
当時、通信速度は28,8kbpsと現在の1,000分の1までスピードアップし、
Yahoo!などの検索エンジンが便利なものとして話題にのぼりはじめていた。
オフ会は楽しかった。
いつも文字の上だけで会話をしている人々の“実物”に会い、
その人柄が、文章から受けるイメージそのままであることがわかったのは大きな喜びだった。
しかし、名刺交換のとき、愕然とするようなことが起こる。
名刺を渡した相手が驚き、口々にこう言うのだ。
「え、本名だったんですか?」と。
私の名前は非常に珍しい。
だからほかの人々は、この名前を本名だと思っていなかったらしい。
しかもヨソの会社の批判を堂々と書き込むような男である。
まさか本名であろうはずがない、と思ったらしい。
彼らは私の姓を「ヤフー」、名前を「ジン」と読み、
合わせて「ヤフー人」というペンネームだと思っていたのだという。
当時、Yahoo!が知られはじめた頃とはいえ、
そんな名前で勝手に呼ばれていた私って、けっこう情けないような気がする。
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