死刑と無期のあいだに。 2004年
2月27日(金)

 高校時代のひとつ上の先輩に、裁判官がいる。

 地下鉄サリン事件の実行犯のひとりを、彼は裁いた。

 無期懲役。

「何の関係もない12人を無差別に殺すという、彼のしたことの重大性、
 そして被害者の気持ちを考えると、死刑以外にないと思った。
 しかし検察からの求刑が無期懲役だった以上、
 裁判官としてはそれ以上の刑罰を課すことはできない。
 彼の供述は事件の全貌解明に大きな役割を果たしたということで
 検察は彼を「自首」扱いし、無期懲役にしたんだろうけれども、
 あの判決はいまでも忸怩たる思いが残る。」

先日、彼はそう、胸の内を語ってくれた。


 きょう、松本智津夫(麻原彰晃)被告に死刑判決が下った。

 もし起訴事実が本当であるならば、
これを死刑にしないで誰を死刑にする、というほどの凶悪犯罪。
ほとんどの日本人にとって当然の判決だっただろう。


 きょうこそ、死刑廃止論者たちの話を聞きたかった。
それでもあなたは「死刑を廃止せよ」と大きな声で言えますか 、と
問いただしてみたかった。

 亀井静香浜四津敏子・金田誠一・山花郁夫。

国会議員だけでも、そうそうたるメンバーが死刑廃止論者だ。

 必ず彼らは言う。

 死刑は重すぎる刑罰だ、と。

 しかし、そうだろうか。

 私は思う。個人的に。
死刑が重すぎるのではない。無期懲役が軽すぎるのだ、と。

 一般の人々は、無期懲役を「終身刑」だと勘違いしているが、
無期懲役は最短で10年で仮出所できる。

 生命を奪われるという「究極の刑」のすぐ下が、
「最短10年の懲役刑」という理不尽さがまず是正されるべきであって、
死刑を廃止するかどうかはそのずっとあとのこと。

 懲役120年。

 子どものとき、これを聞いて笑ったことがある。
米国などで採用されている、加算されて異常に長くなった懲役刑。
人生よりも長い懲役なんてナンセンスだ、と当時は思っていた。

 しかし、そうではなかった。
これは、罪の重さの評価としては非常に合理的であり、
どんなに減刑されても一生出られない、という意味では
死刑の次にふさわしい厳しい刑と言えるだろう。

 もちろん、米国のこの方式がベストだとは言わない。

 しかし、まずは死刑と無期懲役の間にある、深い深い溝を埋めなければ。

 それが、犯罪に対する抑止力を高めることになるし、
厳罰を望む多くの犯罪被害者の気持ちにも沿ったものになるはずである。


おでん立ち食い。 2004年
2月23日(月)




大田区のある駅の近くで、こんな店を見つけました。

「おでんの立ち食い」。

おでんを立ったまま食わせる店はさすがに初めて見ました。
開店前で、店内をのぞくことができませんでしたが、
とりあえず写真を撮って、「食べ物新日本奇行」を主宰する
日経の野瀬さんのもとに送りました。

大阪にもないレアな物件です。こんど連れて行ってください。」

しかし、なかなか日程が合わないまま、
再び私だけでこの店を訪れることになりました。

こんどはレースのカーテンが開いていて、中をのぞくことができます。

店内では、おでんがコトコトと音を立てている様子。
時間は2時過ぎ。煮始めたばっかりだったのでしょう。

しかしよく見ると、そのおでんが煮立っているのはなんと屋台の上
一軒の店の中に屋台がすっぽり収まり、周囲に椅子が置いてあるのです。

屋台は、車輪が外されブロックの上に固定されています。
車庫というわけではなく、やはりここが店のようです。

しかし、 なぜ店のなかに屋台が…。
かつて屋台でやっていたおでん屋が、そのまま入居したのでしょうか。

謎は深まるばかりです。
ぜひこんど、行ってみなければなりません。


唯一残った牛丼。 2004年
2月14日(土)

牛丼の販売を中止した吉野家ですが、
創業の地である築地の一号店だけは
牛丼の販売を継続するそうです。
http://www.yoshinoya-dc.com/news/040212_ir.html

和牛を使うため、並盛一杯500円。

もしかして、「500円でも牛丼を食べたい」という客が多かったら
ほかの店にも広げるつもりかもしれません。


さらば牛丼。 2004年
2月11日(祝)

やっぱり行列ができました。

渋谷でも、きのうの朝7時に満席になるなど、
異常な事態は続いていましたが、
まさかほんとに並んでまで食いたいとは…。

きょう、吉野家は牛丼の販売を中止します。
メディアはまた、「最後の一杯」をめぐって大騒ぎし、
牛丼なきあとの吉野家の経営まで心配してくれることでしょう。

しかし、私としてはそんなことより気になることがあります。

それは、一食280円の牛丼が消えることによって、
「食事にお金をかけたくないひと」
「食事にお金をかけられないひと」の“食”がどう変わるのか。
それを見てみたい気がします。


こんな見出し。 2004年
2月7日(土)

日本マクドナルドの次期社長に
アップルコンピュータの原田永幸社長が就任する、という
ニュースが流れました。( 毎日新聞の記事)

どっかのスポーツ紙なんかがこういう見出しを出すのを
期待していたのですが。

マックからマックへ。

どこも書かなかったようです。

…面白いと思うんだけどなぁ。オヤジギャク?


Xデー。 2004年
2月6日(金)

来週あたり、全国の吉野家には行列ができるんじゃないでしょうか。

「最後の一杯」を食べようと。

そして、最後の一杯がなくなってしまったとき、
究極の単品依存・低価格戦略のもろさがあらわになるでしょう。

「値下げは商売の外道」。

かつて藤田田の日本マクドナルドが
みずから仕掛けた値下げによって自壊しました。

吉野家もまた、同じコースをたどるのでしょうか。


時代はマグロ? 2004年
2月4日(水)

ひさびさにホカ弁を買った。

そしたら、包み紙にこんな印刷が。



世は、まぐろカツの時代なのか?

牛もダメで、鶏もダメで、もし豚がダメになったら…まぐろ?


知られざる名店。 2004年
2月 1日(日)

「まぐろソースかつ丼」を食べに、また神奈川県の三崎に行きました。

これで計5店、のべ7杯の「まぐろソースかつ丼」を制したことになります。

きょう食べたのは、中華料理店「牡丹」のもの。



最初この店では、普通のソースを使って出していましたが
今回「まぐろソースかつ丼・チリソースバージョン」 を開発、
二種類のうちから選べるようになりました。



チリソースは本格的なもので、かつ少々甘め。
辛いのが好きな私は、「もっと辛いほうが…」と一瞬思ったのですが、
それは間違いでした。
「まぐろソースかつ丼」はあくまでごはんもの。
チリソースがあんまり辛くては、ごはんと合わずおいしく食べられません。
ちゃんと計算された上での「まぐろソースかつ丼・チリソースバージョン」でした。


ところで、この店ではチャーシューも自家製。
店の前に置かれた窯でじっくりと焼き上げています。



ちょうどできあがりの時間だったので、一本おみやげに買ったところ、
「いまのできたてが一番うまいからちょっと切って食べてみて」と言われ
切ってもらったところ、驚くほどジューシーで、なおかつ肉のうま味が
封じ込められていて、そのおいしいのなんのって。



同じチャーシューといっても、よくあるラーメンの上に乗っている
「煮豚」とは似て非なるもの。

しかもこれで一本1,000円だというのですから信じられません。

このほか、一個100円の焼売もおみやげに買って帰りましたが
これも肉がぎっしりと詰まり、味が濃厚で本格的。
醤油をつけなきゃ味が物足りないようなヤワな焼売とは次元の違うものでした。


聞けばご主人は中華街で長く修行をされたあと、
生まれ育った三崎に戻ってこの店を開業されたとのこと。
風貌や話しぶりが、競馬の坂井千明騎手に似ていて
まさに職人一筋といった感じの渋いご主人です。

まぐろの町として知られる三崎ですが、
この店の本格的な中華料理を食べるためだけでも
三崎に行く価値はじゅうぶんあると言えるでしょう。

決してきれいな店ではないですが、
知られざる名店って、やはりあるんです。


「牡丹」
046-881-3420
神奈川県三浦市三崎3-4-10



その程度の男。 2004年
1月27日(火)

結局、自分は等身大の自分でしかないんだな。
中堅どころと言われるこの歳になって、そう思います。

私も社会に出て長くなりますが、
学歴なんか何の役にも立たないことは当然のこと。
東大卒なのにまったく仕事ができない同僚、というのも
たくさん見てきました。

要は、自分の力で、問題意識を持って考えられる頭が「賢い」のであって、
マニュアル通りの解答ができる頭は実際の人生では使い物にならないのです。

けさ、民主党の古賀潤一郎議員が離党を表明しました。

民主党を離党するものの議員辞職はしない。
しかし今期は議員報酬は受け取らないというのです。

女々しい、としか言いようがありません。

学歴詐称は「知らなかった」では済まされないことです。
古賀氏がみずから渡米し、大学側の確認を求めたのも、
すべて「知らなかった」で済ませるための茶番なのでしょう。

もし本当に誠意があるのならまず有権者に謝罪し、
即座に議員を辞職すべきです。
そしてなお、議員として働く意欲があるのなら補選に出馬し、
もう一度山崎拓を破って返り咲くべきでしょう。

それができないのなら、「議員の座にしがみついてる」と
軽蔑され、嘲笑され続けるだけです。

しょせん、民主党もその程度だったか---。

今回の疑惑の過程で国民が見たのは、
国会議員になろうという人間の品性の低さです。

政治に対する国民の失望はさらに拡大していくことでしょう。

まぐろソースかつ丼。 2004年
1月23日(金)

あれを初めて見たのは、11月の中旬だったでしょうか。
たまたま立ち寄った三崎で見つけた一枚のポスター。
当時はまだ、開発されたばかりの、誰も知らないメニューでした。

その名は「まぐろソースかつ丼」。

最初に食べた「有魚亭」のまぐろソースかつ丼

神奈川県の三浦半島の先端、三崎の港で見つけた不思議なメニューは
9つの店の人々があつまって開発した“町おこしメニュー”でした。
http://magurokathudon.hp.infoseek.co.jp/

まぐろの尾身を衣で包み、油で揚げたものをごはんに乗せた丼もの。
カツは130グラム以上、キャベツはできるだけ地元・三浦のキャベツを使うなど、
厳しい“掟”に従い作られた丼は、想像をはるかに超えておいしいものでした。

ソースをだしでのばしあっさりした味わいの「さくらや」。

以来、私は“まぐろソースかつ丼応援団”の一員となりました。
9つの店のうち、すでに5店のまぐろソースかつ丼を食べ、
“日本一まぐろソースかつ丼に詳しい男”になってしまいました。

もうすぐ、「まぐろソースかつ丼」は大ブレイクします。

ドレッシング風ソースがさっぱり「エンゼル」

この、聞いたこともない珍しい食べ物を食べようと、
小さな三崎の町に、たくさんの人々が訪れるようになるでしょう。

それが三崎の町に活気を呼び戻し、
人々に幸せをもたらしてくれることを心から願います。


大いなる茶番。 2004年
1月20日(火)

日本時間のきょう午前3時、
イラク復興支援の陸上自衛隊先遣隊がサマワに到着しました。
自衛隊がイラクの土を本格的に踏んだのです。
そしてその到着のもようは、映像や写真という形であらゆるメディアで流されました。

その映像を見て私は、あまりの滑稽さにあきれながら、
かつて見た「希望回復作戦」の映像と重ね合わせていました。

「希望回復作戦」とは1992年、内戦が続き二百万人の人々が飢餓にあった
ソマリアを救うために米軍が行った軍事作戦です。
国際社会からの救援物資すら武装集団によって略奪され、
飢えた人々に届かないという絶望的な状況を打開するため、
国連の要請を受けての武力投入でした。

完全武装の兵士1800人が、沖合の揚陸強襲艦からボートに乗り砂浜に上陸。

しかしその様子は、砂浜で待ち受けたテレビカメラを通じて世界に報じられます。
つまり、上陸予定地の砂浜には危険などなかったのです。
カメラの放列の前を、仰々しく進軍してくる完全武装の米兵士たち。
その様子は滑稽を超え、“演技”する彼らに同情したくなるほどのものでした。

そして今回のイラクでもまた、マスコミは先回りして待っていました。
自衛隊よりも先に、おびただしい数のマスコミがサマワに入り、
カメラを構えて待っていたのです。

イラクは危険だ、サマワは戦闘地域だ、自衛隊に犠牲者が出たらどうする、と
ヒステリックに叫んでいたはずの彼らが、いま平気な顔をして
サマワで取材しているのです。

これを茶番と言わずして、なんと呼ぶのでしょうか。


イカの刺身に柚子ごしょう。 2004年
1月19日(月)

ここのところ、神奈川県の三崎港によく行きます。

三崎と言えば、まぐろをはじめとする漁業の町。
となるとおみやげはやはり新鮮な海の幸。

先日は、地元の魚屋で新鮮なイカを買って帰りました。
胴体と頭を切り離し、皮をはぎ、細く切ってイカ刺しのできあがり。

しかし、さあ食べよう、というときに、わさびを切らしているのに気づきます。

いまさらわさびだけ買いに行くほどの根性はありません。
しょうがなく冷蔵庫をあさっていたら、柚子ごしょうを見つけました。



「柚子ごしょう」とは、九州を中心とした独自の香辛料で、
柚子の皮と唐辛子と塩を練り込んだもの。
柚子の香りと唐辛子の辛さが絶妙で、
九州ではそうめんの薬味なんかにも使われます。

はたして生のイカと合うのか。
しかし、ほかには候補がありません。



柚子ごしょうを醤油にちょっとだけとかし、
おそるおそるイカの刺身をつけてみます。
イカの表面には唐辛子の種が。
単に辛いだけだったら失敗です。

なんとなんとなんと。
イカのほのかな甘味と唐辛子の辛さ、それに柚子の香りが相まって
すばらしくおいしい刺身になってしまっています。
少なくともイカとの組み合わせにおいては、わさびよりも相性は上。
これからイカを食べるときは必ず柚子ごしょうにしよう、と宣言したいほどでした。

以前、女優・三林京子さん( http://3bayashi.com/ )から
八丈島などでは刺身に唐辛子をつけるという話は聞いていましたので、
柚子ごしょうでもそんなにひどくはないだろう、とは思っていましたが
まさかここまでぴったりに合うとは。

こんどは、別の魚でも試してみようと思います。

ぜひみなさんも、まずはイカの刺身で試してみてください。


私はおこりんぼ。 2004年
1月17日(土)

私はおこりんぼである。
しかもおせっかい。

ひとが困っているとき、
相談に乗っては怒ってしまう。

たとえば、親友で家庭内別居の状態の男がいる。
妻の親と同居するかどうかをきっかけに妻とケンカを続け、
以来、家庭ではほとんど会話がなくなったという。
二人の子どもも母親に“洗脳”され、彼の相手をしてくれない。
それでも彼は、毎晩遅くまで働き、給料をすべて家庭に入れている。

「もうアイツにはホトホト愛想が尽きた。
でも、いま仕事も忙しいし、離婚となると莫大なエネルギーがいる。
まあ、このままでもいいか、とも…」

なんて言うから、私は怒る。

「さっさと決着をつけなさい。
いまの状態は人生の無駄遣いだ。
少しでもヨリを戻したいという気持ちがあるなら、
最初に自分から謝ってみて様子をみる。
それでダメなら諦めがつくでしょ。
さっさと別れて次の人生を歩めばいい。
限られた人生なんだから。
それに、いまのままでは子どもがいちばんかわいそうだ。」

私自身は、口をとがらせて一所懸命に説得しているつもりなんだけど、
それをみんな、「怒ってる」と言う。

でも、怒られてみんな喜んでくれる。

「こんなに私のことを親身になって怒ってくれたひとは初めて。」と、
女の子が目をうるうるさせながら感謝してくれたこともある。

そう、いまの若い世代は、たくさん友達がいるようで、
実は誰も友達がいないんじゃないか、と思うことがある。
個人主義の名のもとに、ふわふわ浮いてるだけの存在があふれている現代。

あなたには、怒ってくれる誰かがいますか。


男の二言。 2004年
1月17日(土)

「(判決が)どんな結果でも頑張っていきます。
長い間、ありがとうございました。」

K-1の脱税事件で、法人税法違反の罪に問われた
石井和義元社長が、14日の判決言い渡しの直前に
裁判官に向けて言った言葉です。

この言葉に、裁判官も感激したのでしょう。
「自分の非を認め、反省の意を表しているのは
一流の格闘家らしい潔さだ」
と言葉をかけています。

そして判決言い渡し。
石井元社長は懲役1年10月の実刑判決。
執行猶予がつかない、厳しい判決でした。

直後、石井元社長は控訴

おいおい、「どんな結果でも頑張る」って言ったのはだれなの?
って言いたくなってしまいますね。

「どんな結果でも頑張る」って、もしかして
裁判をまだまだ頑張る、ってことだったのでしょうか。ヽ( ´ー`)ノふっ


睡眠学習まくら、ふたたび? 2004年
1月14日(水)

ふと聞こえてきた、テレビのニュースに耳を疑いました。

「枕元に置いた装置から音を出し、自分で見てみたい夢のイメージに
近づけるというユニークな装置が開発されました。」
http://www.mainichi.co.jp/digital/computing/archive/200401/14/1.html

その装置そのものがどういうものかは、この時点ではまだよくわかりません。
でも、そんな装置を真面目に取り上げるニュースのセンスを疑ったのです。


昔、少年ジャンプなどの週刊誌の最後の方に載ってた通信販売の広告。
そこは、限りなくアヤシイ商品のオンパレードでした。

たとえば、「記憶をよくするヘッドホン」。
これを使えば読んだ本の内容がどんどん頭の中に入っていく、という
触れ込みでしたが、実際にはヘッドホンにマイクがついているだけ。
声に出して本を読むと、その声が大きくなって耳に入ってくるから
よく覚えられる、という“原理”には、目からウロコが落ちたものです。

また、「睡眠学習枕」というのもありました。
睡眠中の頭脳に直接働きかけ、寝ている間に英単語がどんどん覚えられる、
という“画期的な機械”でしたが、これも単なる“スピーカー内蔵の枕”。
この枕にテープレコーダーをつないで内蔵タイマーをセットすれば
深夜、自動でテープレコーダーがスタートし、音が流れるというもので
音量調節を失敗すれば、深夜にたたき起こされてしまうという
「黒ひげ危機一髪」のようなシロモノでした。


で、きょう発表されたいわゆる“見たい夢を見ることができる枕”。
開発したのはタカラです。
「夢見工房」
http://www.takaratoys.co.jp/company/pdf/040114_1.pdf

このプレスリリースによると
“「夢見工房」では…みたい夢に近づけるための主なポイントをおさえながら、
睡眠中に好きな記憶を呼び出す働きかけをする5つの機能
(@視聴覚情報入力機能A芳香剤発生機能BBGM機能Cボイスレコーダー機能
D目覚め機能)で、みたい夢に近づけるための環境づくりをします。”とあり、
さらに具体的にこうあります。

“@視覚情報入力機能:みたい夢に関連した写真や画像を本体正面のパネルに
貼り付けます。これは、眠る前に視覚からのイメージを植え付けるもので、
寝る直前にこの写真や画像を見つめ、頭のなかに十分イメージしたら就寝します。”

“Cボイスレコーダー機能:寝る前に録音しておいた、みたい夢を暗示する声が
目覚めない程度の小さな音量で自動的にリピート再生され、その言葉に関連した
記憶を活性化するきっかけになります”


…正直、これのどこが「睡眠学習枕」と違うというのでしょうか。

同じタカラの「バウリンガル」はまだ、面白グッズとして許せるものがありました。
しかし、14,800円もの金額をつけて消費者に買わせるには、
いくらなんでも…、という気がしてなりません。


吉野家の逆効果。 2004年
1月13日(火)
アメリカで狂牛病(BSE)の牛が発見されておよそ20日。

店頭をのぞく限り、吉野家の客足は落ちていない。
むしろ増えているように見える。
もちろん、その客のほとんどすべてが牛丼を食べている。

原料のほぼ全量を米国産に頼ってきた吉野家は
このまま輸入禁止が続けば2月には在庫が払底するとして
「カレー丼」などの新メニューを導入、
牛丼の客を新メニューに誘導し、“延命”しようと必死である。

しかし、吉野家の客はBSEに影響されることなく、牛丼を食べ続ける。

かつて牛丼並が280円になってから、吉野家の客層は変化した。
それまでは“牛丼を食べたい客”“営業時間が長いから来る客”だったのが
“食事代をできるだけ安くあげたい客”がメインになった。

つまり“食事に280円しか払いたくない客”にとって、
米国産牛肉にBSEが発生しようが、ほかの選択肢はない。

このまま吉野家の客は減ることはないし、
「カレー丼」などの新メニューを開発しようとも、
400円といった値段をつけている限り、そちらに誘導することはできない。

さらに、“もうすぐ食べられなくなるのなら、いまのうちに”という心理が働く。
今後、むしろ客は増えていくだろう。

騒げば騒ぐほど、吉野家は自分の首を絞めていくことになる。


タブーなき媒体。 2004年1月7日(水)

ある地方では当たり前でも、他の地方の人間がそれを見ると
ひっくり返るほど驚くことってまだまだある。

まずは下の写真。



誰もがこの顔には見覚えがあるはず。

ピエルルイジ・コッリーナ。

国際プロサッカー審判の実力者で
日韓ワールドカップサッカーでも来日、
日本vsトルコ戦、決勝のブラジルvsドイツ戦の主審だった。
そのスキンヘッドと抗議を許さないほどの厳しい審判ぶりは
多くの人々の印象に残った。

その彼がいま、たこ焼きを持って微笑んでいる。
場所は博多駅構内。

ワールドカップ直後、福岡の田舎町にある
八ちゃん堂という冷凍たこ焼きのメーカーに依頼され、
テレビCMに出演、そしてついに駅構内の広告にまで
なってしまっていた。

しかし、面白ければなんでも使ってしまう
タブーなき日本のCM。
この世界でも特異な媒体は、
どこまで行ってしまうんだろう、とふと思った。


モー走ってしまう。 2003年
12月31日(水)

 現在、福岡の実家に帰省中なんですが、
帰省してもとくに用事があるわけでもなくヒマ。

 そこで昨夜は、大学時代の同級生で
佐賀県庁に勤める友人と飲むために
佐賀市の居酒屋に行きました。

 このお店、店内に掲げられたメニューひとつひとつに
キャッチフレーズをつけているのですが、
馬刺のキャッチフレーズが

 「モー 走ってしまう」



…あのぉ、馬は「モ〜」じゃないんですけど。(^◇^;)




「麺喰王国」オープン。 2003年
12月26日(金)

きのう、ラーメンの有名店など8店が集まった、
ラーメンコンプレックス「麺喰王国」が
渋谷の三角交番近くのちとせ会館2階にオープンしました。

いったいどんなものなのか。
25日、開店のその日に行ってきました。

行ったのは午後3時。
少しでも空いてて、行列が少しでも短い時間、ということで
この時間にしたのですが、肩すかしを食らってしまいました。



スカスカでした。
行列なんか、どの店にもありません。
客が入ってる、と言えるのは「竈」だけ。
あとの東京ラーメンや岡山うどん、それにベトナムの麺の店は
だれも客が入っていないという悲惨な状態。



この「麺喰王国」、事前にメディアで話題になることが
まったくありませんでした。
もはやこんな施設が珍しくなくなった、というのもあるでしょうが、
プレスリリースもろくにしていなかったのではないでしょうか。

いまの時代、イベントや事業を成功させられるかどうかは
メディアをいかに“操作”するかにかかっています。
この「麺喰王国」のどこが新しく、他とどのように違うのか、
それをちゃんとアピールできなければ、
メディアは取材に来てはくれません。

まず、博多ラーメンの店に入ってみました。
頼んだのは「とろ肉ちゃーしゅー」とかいう1,000円もするもの。

待たせること15分。
カウンターの中ではアルバイトらしき連中が右往左往しています。
博多だったら客が怒って帰ってる時間。
やっと出てきたラーメンの感想は、
一言、“「一蘭」のほうが好きだなぁ。”だけでした。

次に行ったのはベトナムの麺の店。
“ベトナムの麺はフォーだけじゃない”というのが
キャッチフレーズのようですが、
だからといって「ブン・ボー・フエ」というのはあまりにもマイナー。
しかも写真を見る限り、血の海のように赤いスープで
現地の本物とは似て非なるもののようです。



店員はしきりに「ブン・ボー・フエ」を勧めます。
しかし私は現地で本物 を食べたことがあるだけに、
一口食べてチャブニチュードの嵐が吹き荒れる可能性があります。

そこで無難な「フォー」にしました。
牛をベースにした「フォー・ボー」と鶏ガラスープの「フォー・ガー」は
ともにベトナムの米の麺の代表選手。
しかしこの日、「フォー・ボー」は“売り切れ”。
こんなに客が入ってないのに売り切れなんて変です。
もしかしたら前日からの米国の狂牛病騒ぎのために、
用意したスープが出せなくなったのかもしれないなぁ、
なんて考えながらしかたなく「フォー・ガー」を頼みました



鶏ガラスープのはずが、なぜか茶色いのです。
飲んでみるとなんとコンソメ味。

なんなんだこれは。

“ベトナム・サイゴンの高級ホテル「マジェスティックホテル」から
 今回のために一流シェフを招いた”なんて謳ってますが
この店、実は経営母体はタイラーメンの店。

辛くて酸っぱいラーメンばっかりの店に、
ベトナムの繊細な麺を理解するのは無理だったのかもしれません。

さて、どうなっていくんでしょうか「麺喰王国」。


塩で食べるとんかつ。 2003年
12月24日(水)

ソース味の食べものに、上品なものはない。

最近とくに、そう思うようになりました。

たこ焼き、お好み焼き、ソース焼きそば、…。
市販のソースがかかった料理は基本的にジャンクです。
こうした料理は素材の味を楽しむというより、
ソースの味を食べているような感じがします。

そんなことを考えていたとき、
なんと、塩で食べるとんかつがあると聞きました。

トンカツも確かにソースで食べるもの。
ちゃんとした店のとんかつは
オタフクやブルドックなどの市販品なんか使いませんが、
それでもソース味で食べるものには違いありません。

それをあえて塩だけで食べさせようというのです。
さっそく行ってみました。

たどりついたのは東急田園都市線の宮前平。
駅から7分ほど坂を登った場所にある「しお田」という
こぢんまりとしたお店です。

「あのぉ、塩で食べるとんかつがあると
聞いてきたんですけど…。」

それは、「極上ロースかつ御膳」(2,000円)。
この店の最高級メニューだけが
塩で食べるようになっているのです


出てきた塩は二種類。
写真の手前左側、少しピンク色のものが
アンデスの塩。そして右側がイタリア産の塩。
ひとことで言うとアンデスのほうは柔らかい味、
イタリアはピリッととがった味です。



肉は2センチはあろうかという塊。
写真ではよくわかりませんが、真ん中がほんのり
ピンク色をしていて、肉汁がしみだして光っています。
豚肉特有の臭みはまったくなく、
味はまるで上質のローストビーフを思わせる
上品なものでした。

これならばたしかに塩で食べられます。
天ぷらと同様、素材がよくてはじめて塩は生きるのでしょう。

ただ、ひとつだけ困ったことがありました。
この店にはドレッシングがないのです。
てんこ盛りのキャベツを、どうやって食べたらいいのか。
しばらく考え込んでしまいました。

とんかつを塩で食べながら、キャベツはソースで食べる。

そこに限りない矛盾を感じてしまったのは
私だけなのでしょうか。

「しお田」
川崎市宮前区宮前平3-10-17
044-877-5154
11:00〜14:00 17:00〜20:00 水休



不思議な名前。 2003年
12月20日(土)

KENT、LUCKY STRIKE、KOOL、DUNHILLといった
いわゆる「洋モク」の会社の日本法人の名前、知ってますか?


ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン株式会社

…いったい、どこの国の会社やねん!!

って思わずツッコミたくなりますね。


誰のために。 2003年
12月10日(水)

 きのう、自衛隊のイラク派遣計画が決まりました。

 たしかに今回の判断については賛否あるでしょう。
私も、結論を出している訳ではありません。

 でも、このままイラクが無法地帯と化して
イラクの罪のない人々が不安におびえ、
飢えや病気に苦しむのを
放っておいていいのでしょうか。

 日本人だけが安全ならそれでいいのか、
それとも、他国の人々のために役に立とうとするのか。

 そもそも、武装した軍隊を送る場所が
安全かどうかなんていう議論がナンセンスなんです。

 安全だったら最初から行く必要がないのです。
ボランティアなどの民間人が行けばいいのです。

 もし自衛隊を派遣することで何万、何十万人のイラクの人々に
笑顔が戻るなら、という発想をしてみると、
違ったモノの見えかたがしてきませんか?

 いま私たちが問われているのは、
「博愛の心」と「誇り」なのかもしれません。


成田ならでは? 2003年
12月 8日(月)

先日の日曜日、千葉県の成田市に行ってきました。

ほんとうは隣町の富里市に用事があったのですが、
約束の時間より2時間も早く着いてしまったため、
有名な成田山新勝寺に足を伸ばしました。



私は寺社を訪れるのが大好きなのですが、
その理由はただひとつ、おみくじを引くため。
私がおみくじを引くと、なぜかほとんど毎回「大吉」。
確率にして8割以上。楽しくないはずがありません。

ですから参拝もお賽銭も、私にとってはもはや
おみくじを引くための儀式、というか
権利を買っている、といった感覚になってしまっています。

さて、今回もやはり「大吉」でした。
満足した私は、参道をゆっくり見て歩くことにしました。

ゆるやかなカーブを描き、駅へと続く坂道は、
かつて旅館として使われた木造三階建て+楼閣の
立派な建築がいまも残り、かつてのにぎわいを感じさせてくれます。




しかし、閉口したのは漬け物屋の多さ。
観光地って、いつから漬け物屋だらけになったんでしょうか。
少なくとも梅宮辰夫の店が全国に増殖する以前は、
こんな光景はどこにもありませんでした。

ところで、軒を並べる飲食店のショーケースをのぞいていて、
不思議な食べ物があることに気づきました。

それは、 焼き鳥



なんと、串に刺してないのです。
大きめの平たい肉を炙って、皿に乗せたもの。



それも一軒だけじゃありません。

ショーケースに「焼き鳥」のサンプルがあった三店のすべてが
このスタイルの三店は同じものがありましたから、
この地域では「焼き鳥」はこれが“常識”なのでしょう。

東京から70km以上。
どうやら成田は、東京に近いようでやはり遠い ようです。


他人丼? 2003年
12月 7日(日)

渋谷の「潮」 に久しぶりに行ったときのこと。

店の入り口に「潮名物 他人丼 700円」と書いた札が
立てかけてありました。


「他人丼」というのは、
親子丼が鶏肉(親)を卵(子)でとじてあるのに対して、
豚肉を卵でとじたもの。
血縁関係がないから他人、と言いたいのでしょうが、
豚も卵も「人」ではありません…。
あえて言うなら 「異種丼」でしょうか。

で、入って主人と話してみると
「ウチの他人丼はおいしいですよ。どうぞ。」と勧めます。
正直、親子丼にくらべて他人丼はあまり好きではなく、
そんなに期待はしていなかったのですが、頼んでみました。

そしたら、出てきたものを見てびっくり。



なんと、イクラの醤油漬けがたっぷりかかっているのです。
もちろん、卵とじの中には豚肉がしっかりと。

普通の他人丼じゃありません。
「親子」も「他人」も、あくまで二人の関係を示す言葉。
しかしこの丼には“出演者”が3人も。

どう呼べばいいのか。
「三つ巴丼」?「三人丼」?「かしまし丼」?

日経の名物記者・野瀬さんにメールで相談してみました。

「イクラが入っていたのなら “赤の他人丼”でしょう。」

うまいっ!!(@゜◇゜@)ノ□
座布団三枚、っていった感じでしょうか。

しかしこの「赤の他人丼」、これで700円とは、びっくりです。