借りてはいけない。2004年
9月3日(金)

「どうも最近、安易につまむ方々が多くてですね、
 銀行に断られてローンが組めない方が多いんですよ。」

ある不動産業者に話を聞いていたときのこと。
最近、マンションを買う契約を済ませても住宅ローンが組めず、
しかたなくキャンセルをする人々が増加していることについて
その理由を尋ねていたときのことでした。

私としては、てっきりバブル崩壊以降の会社員の雇用と所得の不安定さを理由に
銀行が個々人の収入を厳しく審査し、融資姿勢を厳しくしたせいだと思っていました。

しかし、問題はそんなに複雑なことではなかったのです。


“つまむ”とは、消費者金融からお金を借りることを指す金融業界の隠語。

消費者金融、いわゆるサラ金から一度でもお金を借りたことがある人は、
銀行で住宅ローンを借りることが格段に難しくなるというのです。

いま、銀行などとサラ金の信用情報データベースは相互接続しています。
ある人がサラ金からお金を借りた、という情報は
銀行が調べればすぐにわかってしまうのです。

しかも、ちゃんと返していればいい、というものではありません。

たとえ一回も返済を遅らせたことがなく、
ずっと以前に返済をすべて済ませていたとしても、
そんなことは関係ない、というのです。
いわば「サラ金からお金を借りるようなひと」というレッテルが貼られ、
住宅ローンを組むのが確実に難しくなってしまうのです。


しかしその一方でここ数年、大手銀行はサラ金大手と次々と提携、
UFJはモビット、三井住友はアットローン、東京三菱はキャッシュワンといった
子会社を設立、大量のCMを流して人々を誘っています。

ところが、子会社であってもサラ金はサラ金。
子会社でお金を借りた情報もまた、大きな減点ポイントとして銀行に流れ、
住宅ローンを断るための理由に使われてしまいます。

自分でサラ金の子会社を作って借金を勧誘しておいて、借りたらその瞬間に
“サラ金経験者”として相手の評価を下げて住宅ローンは貸さない---。

とても道義的に許されることではない気がしますが
それがいまの日本のメガバンクであり、日本の金融の実情なのです。


無人だから、電話で相談できるから、チワワがかわいいから---。

サラ金が流す大量のCMに誘われて、つい借りてしまうと、
一生後悔することになるかもしれません。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040903


感想はこちら

トップに戻る


黄金メンチ。2004年
9月1日(水)

きょうは下町で仕事があり、思いのほか早く終わったので
帰る途中にメンチカツを買いに行った。

目的地は荒川区西日暮里の北島商店。
そう、金メダリスト北島康介選手の実家である。



到着した午後6時半の時点で、行列は20人。
まあ、30分待ちといったところか。

店を取り巻くように並んでると、窓から店内で働くおじさんが見える。
じーっと見ていると、向こうも気づいて会釈をしてくれた。
北島選手のお父さんだった。ちょっとうれしい。

しかし、並びはじめて5分以上たったときのこと。

「すみませ〜ん、きょうはここでおしまいです〜」との声が。

私の7人前で、メンチカツはなくなった。
行列は強制解散。

せっかく寄り道して来たのに…。

くやしいからせめて、高級なステーキ肉でも買って帰ろうかとも思ったが、
それをわざわざ買って帰っても誰にも自慢できないのでやめた。


しかし、高級ステーキ肉より価値があるメンチカツっていったい…。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040901


感想はこちら

トップに戻る


プロバイダーって…。2004年
8月31日(火)


プロバイダーって、なに?

昔、インターネットが普及し始めたころ、よくこう聞かれました。

“簡単に言えば、パソコンを電話回線を通してインターネットに繋いでくれる業者で、
 アクセスポイントと呼ばれる電話番号に接続すれば…”なんて説明したものです。

その時代、プロバイダーの優劣ははっきりしていました。

ビジー(話し中)率の少なさ、アクセスポイントの多さ、バックボーン(基幹回線)の太さ、
そして使い放題の定額料金の安さなんかを競い合っていました。
「インターネットマガジン」で“最優秀プロバイダー”に選ばれようものなら、
新規加入者が殺到したものです。



しかしいま、あらためてプロバイダーってなんでしょうか。

ADSLや光ファイバーがメインとなったいま、バックボーンはすべて
NTTや東京電力、アッカネットワークスなど別の業者が担っています。
さらに最近ではダイヤルアップのアクセスポイントすら外部委託になり、
自前のものはほとんどすべて消えてしまいました。

バックボーンが一緒である以上、料金もプロバイダー各社で
似通ったものにならざるを得ません。

ではいったい、プロバイダーの存在意義ってなんでしょう。

かつて「光通信」という会社が、携帯電話の販売店経営で急成長しました。
成長期にあった携帯電話各社の激しい競争のなかで、
キックバックを含む手数料収入で大儲けしたのです。

いまのプロバイダーって、この会社に似ていないでしょうか。

単なる販売代理店に成りさがってしまったプロバイダーに、
もはや存在意義はない気がします。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040831


感想はこちら

トップに戻る


「冬ソナ」人気は何を残したか。2004年
8月23日(月)




「冬のソナタ」がようやく終わった。

最終回の視聴率は20%を超えた。
放送中にアテネ五輪の銅メダルを伝えるニュース速報の字幕が流れ、
“ヨン様”の顔の上にかかったときには、抗議の電話がNHKに殺到したという。

なぜ、「冬ソナ」はここまで日本人、とくに中年女性の心をつかんだのか。

正直、ストーリーは陳腐だし、キャストだって決して美男美女ではない。
撮影・照明の技術だって日本の昼メロのレベルにすぎない。

「いつの時代にも“わかりやすいもの”を求める層というのはいる。
 日本のドラマはテンポが速くなり、ストーリーが高度になりすぎたから
 そうした“わかりやすいドラマ”を渇望するマグマが地中にたまっていたのだ」と
解説してみせる向きもある。

しかし、“わかりやすい”だけのドラマは日本にもある。
それだけではこの過熱ぶりは説明できない。

ふと気づいた。

演じている“彼ら”を、私たちは知らない。

知らないということは、私たちが見る“彼ら”の姿は
ドラマの中の役柄そのままであり、その彼らに感情移入していくことになる。
多くの人々にとって、主演女優、チェ・ジウのイメージはそのまま
主人公、チョン・ユジンの清楚なイメージに重なっている。

知らないからこそ、多くの人々は前提条件なしに役柄に自分を重ね合わせ、
泣いたり笑ったりできたのではないだろうか。

一方で、日本のドラマはどうだろうか。

日本のドラマは、「芸能人」が演じるもの。
問題は、「誰が演じるか」であって「誰を演じるか」ではない。

キムタクの演じるドラマはキムタクのドラマでしかないのである。

そのキムタクは「SMAP×SMAP」でコメディーを演じ、料理を作るキムタク。
工藤静香と結婚し、ふたりの娘のパパであるキムタク。

普段からその言動をさんざん見ている人物がシリアスな役柄を演じたからといって、
同じ画面を見ている我々は本当に感情移入できているのだろうか。

そしてそれを、ドラマと呼べるだろうか。

「冬ソナ」の騒動は、一方で日本のドラマに対する警鐘なのかもしれない。


これらの写真のオリジナル(1280×960)がほしい方がいらっしゃいます?いらっしゃいましたらメールをください。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040823


感想はこちら

トップに戻る


ピッピピッピ。2004年
8月18日(水)


以前のアメリカでの話。

ある家庭の知的水準が高いかどうかを調べるには、
その家庭にあるビデオデッキを見ればいい、と言われていました。

ビデオデッキの時刻表示が“00:00”で点滅していたら
その家庭の知的水準は低い。


つまり、取扱説明書を読めるか、読んで理解できるかがわかるというのです。


いまの日本にも、同様の基準があるような気がします。

それは、
携帯メールを打つときにピッという電子音が出るかどうか。

電車なんかでピッピピッピ鳴らしながらメールを打ってるのは
決まってバカそうな若者か、時代に取り残されたようなオヤジです。

電子音の消し方がわからないか、電子音が鳴らないと不安なのでしょう。

実はウチの職場にも2人います。
ピッピピッピ鳴らしながら平気でメールを打つ人間が。
周囲の迷惑なんかかえりみず、ひとつひとつ文字を確認するようにピッピピッピ。

でも、そのひとりは私の同期で、もうひとりは私の2年後輩。

ということは私もオヤジ…?


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040818


感想はこちら

トップに戻る


牛井。2004年
8月13日(金)


カーナビゲーションシステムを買った。

カーナビはこれで2台目。
8年前、まだ出始めだったものを35万円くらいで買ったが
これには重宝した。

北海道から九州まで愛車・オデッセイに寝袋を積んで
走り回ることができたのも、このカーナビのおかげだった。
しかし、あるとき壊れてしまい、修理もせずに放っておいたままだった。

こんどのカーナビは、オートバックスのネット販売で
期間限定の9万8千円(液晶モニター付き)

一世代前のソニーのDVDナビということで安かったのだが、
それにしても恐ろしく安く、少々不安だった。

しかし、いざ装着してみると機能はじゅうぶん。
快適なカーナビ生活が再びやってきた。

ただ、気になることがある。
技術が進み、画面でいろんな表示ができるようになったのだが、
ときどき奇妙なマークが出てくるのである。

たとえばこれ。



右端の赤いアイコンは、ケンタッキーを表現しているようなのだが
カーネルおじさんの顔が全然似ていない




これじゃあ、山本直純である。



もうひとつ、目が点になったアイコン。



左のアイコンの文字を読んでみよう。



なんと「牛井」  である。 ではないのだ。


パッと見て認識しやすくするためなのだろうが、
だからといって違う文字にしちゃあ…。ねぇ。


あ。激安の理由って、まさか…。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040813a


感想はこちら

トップに戻る


ニャポリタン。2004年
8月13日(金)



東新宿の喫茶店の前で、こんなものを見つけました。





猫がフォークを持って食べるパスタが「ニャポリタン」だそうです。

下で逆立ちになって支える『彼』の存在が不気味です。



この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040813


感想はこちら

トップに戻る


路上観察3連発。 2004年
8月12日(木)


こんなものを見ました。



個人タクシーならぬ、個人バス。

バスの運転手も10年以上無事故無違反だと、
会社から独立し、個人で営業ができるようになったそうです。

…というのはもちろん真っ赤なウソで、
これは都営バスの車体に施された個人タクシーの組合の広告。

しかしまあ、なんとまぎらわしいこと。


環八の瀬田交差点付近で、異様なクルマを見ました。



まるでカブトムシのような、完全装甲の不気味なクルマ。

どうやらこれは、開発途中のクルマの走行試験のようす。
ボディーのデザインがわからないように、外観を全部覆っているのだそうです。

雑誌などでは見たことがありましたが、実物を見たのは初めてでした。


そして最後は、路上にうずくまる若い男。



場所は246。
すぐ脇を通りすぎるクルマの洪水を気にする様子もなく、
彼はうずくまっていました。



どうやら彼は、泣いているようです。
かたわらには、彼のものらしきバイクが。

バイクを降り、道端にうずくまってまで泣くほどの悲しみとはどんなものなのか。

人生の深さをまたひとつ、感じてしまいました。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040812


感想はこちら

トップに戻る


期待をかけすぎるな。 2004年
8月11日(水)


オリンピックがはじまる。

メディアはすでに狂乱状態。
普段、スポーツなんか関心もない連中が、金だ銀だと大騒ぎで煽り立てている。

女子バレーがメダルだと?
アトランタで予選落ちし、シドニーには出場すらできなかった日本女子バレー。
アテネへの道のりでも、ワールドカップで敗退し、五大陸予選で敗れ、
世界最終予選でようやく滑り込んだような現在のチームに
メダルなど取れるはずがないじゃないか。

男子サッカーがメダルだと?
現在のU-23は、2001年の世界ユースで一次予選敗退した「谷間の世代」。
山本昌邦監督の元で大きく変わったとはいえ、
一時はオリンピック出場すら危ぶまれたことを忘れたのか。

何にも経緯を知らない連中が、テレビのなかで金だ銀だとはやしたてる。

持ち上げるだけ持ち上げて、根拠のない期待ばっかり膨らませるから
当然の結果に対して大きく落胆することになる。

まるで東京ドームの巨人ファンに代表される、日本の野球ファンのようだ。
鳴り物で騒ぐだけ騒いで、肝心の試合を見ていない。

結果なんかどうだっていい。
選手たちの、人生を賭けた“一瞬の輝き”を見つめられないのだろうか。

静かに、真摯に、そして謙虚に。

さあ、オリンピックがはじまる。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040811


感想はこちら

トップに戻る


まだ間に合う。 2004年
8月10日(火)



人の行く裏に道あり花の山

株の格言ではないが、
世の中にはやっぱり裏というものがあるのか、と思った。

今週末(14日)に迫った東京湾大華火祭

毎年、70万人もの莫大な人数が東京湾沿岸に押し寄せ、
仁義なき場所取り合戦によって大混乱をきたすこの大会。
1万2千発の花火は見たくても、この人ごみがイヤで敬遠する人も多い。
私もそうだった。

ところがきのう、この花火大会の招待状が、ひょんなことから手に入った。



『第17回東京湾大華火祭 ほっとプラザはるみ会場招待券』。

ダフ屋から買ったものでも、オークションで競り落としたものでも、
コネでもらったものでもない。正規のルートで手に入れたものである。

このチケット、実は中央区が“販売”しているもの。

東京湾大華火祭の主催者のひとつである中央区は、
この大会の運営のために協賛金を企業や個人から募っている。
そして個人からの協賛金にはその“見返り”として
招待券(イス席)が提供されることになっている。


協賛金は一口5,000円。

一口あたり一人の招待券が提供される。
これを高いと思うか安いと思うかは別にして、この招待券があれば
ゆったりとイスに座り、目の前で炸裂する花火を
思う存分堪能できる
という。

この招待券、その“買いかた”もまたユニーク。

コンビニのam/pmの店内にある「とれたてレジャー情報BOX」という
端末の受話器を取り、向こう側のオペレーターに申し込むと、
レジでチケットを受け取れるのである。



一応、名目は“協賛金”なのに、コンビニなんかで申し込めるなんて、ちょっと大胆である。

このチケット、まだいくらか余っているという。



さあ、am/pmに急げ。





この文章をアップした翌日(11日)の午前中、中央区のホームページを見てみると
すでに申し込みは終了していました。アップする直前までは確実にあったのに。

もしかして、このページをごらんになったみなさんが申し込んだから?
…というのは、自意識過剰ですね。



 

8月14日、東京湾大華火祭に実際に行ってきました。
視界一杯に広がる1万2千発の花火は、まさに豪華絢爛、百花繚乱。
また、隣接する建物内にビールやおつまみなどを売る売店があり、きれいなトイレまでありました。
帰りの有楽町線が人身事故でストップしたのには困りましたが、これだけゆとりを持って見られるのなら
ぜひ来年も行かなきゃ、って感じです。



この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040810


感想はこちら

トップに戻る


宝くじ義援金のナゾ。(2) 2004年
8月9日(月)


福井県の豪雨災害に寄せられた宝くじの義援金。

この義援金の最大の謎は、宝くじの券面そのものにありました。

まずはその宝くじの拡大コピーを、知事が掲げている写真を見てください。
<<毎日新聞のページ>>


不思議なのは、隠された場所です。
この拡大コピーには3か所、黒で消した部分があります。


(この画像は参考のために別の券を加工したものです)

いちばん右の消されている部分は「ユニット」番号です。



そして左の方は「整理番号」。



これらふたつの番号は、宝くじの流通を管理するもの。
よく、抽選後に「1等が佐賀県で2本も出た」などという報道がありますが
こうした情報はこれらの番号の追跡によって出てくるのです。

ですから、このふたつの番号を隠すことは、
プライバシーの保護といった観点から必要なのかもしれません。

ただそれでも、内部の人間以外に追跡ができるわけはないので、
隠す意味はいまひとつわかりませんが。


しかし、いちばん不可解なのは真ん中の部分です。



真ん中で隠されていた情報は、抽選日と支払期間。

何回も見たのですが、この抽選日や支払期間が書かれた場所を
隠す理由がどうしてもわからないのです。

ここで、先ほどのの毎日新聞の記事を読みなおしてみると、
『手紙には7月22日の日付があった』、とあります。
すでにこの日は抽選日から一か月以上が経過しています。

ここでひとつの疑問がわき上がります。

この義援金を送ってくれたひとは、2億円という大金が当たりながら
なぜ一か月以上も換金せず、宝くじのまま持っていたのでしょうか。

普通のひとなら、すぐにみずほ銀行に駆け込むはず。
もし前後賞の分があと1億円あって、それで十分だと思っていたにしても不可解です。

疑問と状況を整理してみましょう。

△義援金は現金でも小切手でもなく、宝くじのまま送られてきた。
△公開された宝くじは、ユニット番号や整理番号はおろか、抽選日まで消されていた。
△この義援金が送られた時期は、奇しくもサマージャンボ宝くじの発売期間中。
△ここ数年、ジャンボ宝くじは売り上げ低迷に悩んでいる
△もともと宝くじの収益金は、地域振興のための公共事業などに使われる。
△宝くじは、発売期間中に完売することは少なく、売れ残りのなかに
  当たり番号がある場合もある。
△2億円をポンと義援金として送る“誰か”の存在は話題になり、
  宝くじが久しぶりに注目を浴びた。

まさか…。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040809


感想はこちら

トップに戻る


いつのまに…。 2004年
8月8日(日)


新宿駅の南口に
巨大なビルがそびえ立っています。



JR東日本の本社ビルです。



この看板を見ていて、あることに気づきました。



「鉄」の字が違うのです。

いや、正確に言うと、「鉄」の字が間違っていないのです。


国鉄が民営化する際、JR各社は“新しい文字”を作りました。

それはという文字。

本来の「鉄」の字は、分解すると「金」へんに「失」となります。
つまり、「カネをうしなう」と読めるため、
赤字に苦しんだ国鉄としては縁起が悪いとして
「失」を「矢」に替えて、これまでにない文字をつくってしまいました。
この文字は、JR東日本のホームページをはじめ、
全国のJR各社でも使われているはずでした。

しかし、この看板は本来の「鉄」の文字。



作り間違えたのでしょうか。

それとも、もうの文字は必要ないと思ったのでしょうか。

それにしても、不思議な看板です。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040808


感想はこちら

トップに戻る


彼らの出番だ。 2004年
8月6日(金)


サッカーを見て泣いたのは久しぶりだった。

アジアカップのこの2戦。

伏兵・ヨルダン、強運・バーレーン。
さらに買収されたかのような不可解なジャッジを繰り広げる審判たち。
屈折した憧れと劣等感がないまぜになった中国人民のブーイング。

日本は、こうした“敵”に二度も崖っぷちまで追い込まれ、苦しみながらも
いままで見たこともないような闘志で勝ち抜いてきた。
言葉に表せないほど感動的な、すばらしい試合だった。

そして7日。
アジアの覇権を賭けて中国との決勝戦に挑む。

北京の工人スタジアムは、これまで以上の敵意と
ブーイングの渦巻く場となるであろう。


さあ、いまこそ、あの集団の出番ではないか。


黒いバスで我が物顔で走り回り、大音響でがなりたてている彼ら。
日教組の大会となると、全国から集まり示威行動を繰り広げる彼ら。

いまこそ大挙して北京に乗り込み、12億の中国人民を相手に
自分たちの“愛国心”なるものを見せてほしい。

戦闘服を脱ぎ捨て、青いユニフォームに身を包み、
工人スタジアムに飛び込んで、力のかぎり日本を応援してきてほしい。
暴力的な行為を受けたら、正当防衛の権利を行使しても許されるだろう。
人数が足りないなら、本場・英国の屈強な連中を“傭兵”として送り込んでもいい。

すべては日本を愛する心の発露。

もし万が一、彼らが中国の土になるようなことがあったら
我々は彼らをたたえ、祝福の花火を上げるだろう。
そしてちょっとは彼らのことを見直すだろう。

しかし、彼らのなかにそんな勇気のある者はいるのだろうか…。



この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040806


感想はこちら

トップに戻る


宝くじ義援金のナゾ。(1) 2004年
7月29日(木)


福井県庁に匿名で送りつけられた
2億円の宝くじ当たり券。
豪雨被害に遭った方々への義援金である。

私だったらそんな立派なことができるだろうか。
たぶんできないと思う。


しかし、今回の事件には、誰も報道しない
大きな謎が残っている。




 
「あと1億円は?」

連番で買ってたら、前後賞があと1億円あるはずなのに…。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040729


感想はこちら

トップに戻る


壮大なバーター取引。 2004年
7月15日(水)


はたしてそれだけの理由だろうか---。

UFJグループと三菱東京フィナンシャルグループの統合問題。

メディアはしきりに、
「三菱東京FGの目的は、UFJの持つ関西・東海の
店舗網と個人客取り込み」だと解説している。

しかし、事はそんなに単純だろうか。

そもそも、日本のメガバンクのなかで最も健全な三菱東京FGにとって
UFJを“買う”のはあまりに危険すぎやしないかと思う。

UFJの大口融資先にはダイエーがある。ゼネコン各社がある。
巨額の不良債権がまだまだ眠る「地雷源」の可能性がある。

その一方でいま、三菱東京FGは三菱自動車問題で揺れている。
欠陥隠しにゆらぐ三菱自動車を、三菱重工や三菱商事と一緒に
支援することを表明したために、三菱東京FGの株価は下がった。

その上UFJまで抱え込む余裕などないはずだった。


ふと思う。

UFJの背後にはトヨタがある。

もし、UFJを“救済合併”する代わりに
三菱自動車を支援してもらう、という暗黙の了解が
三菱東京FGとトヨタとの間にあったならば---。

現にいま、三菱自動車が閉鎖する岡崎工場の従業員を、
トヨタ自動車が受け入れる交渉が進んでいる。
しかも、正社員での受け入れという異例の厚遇。


もしかしたら壮大な“バーター取引”が、
ほんとうに存在するのかもしれない。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040715


感想はこちら

トップに戻る


撤退がはじまった。 2004年
7月11日(日)


久しぶりに「麺喰王国」に行きました。

平日の午後3時前に行ったこともありますが、
それにしてもさらにさびしい状態になっているような気がします。

入った店は岡山・倉敷から来たぶっかけうどんの「ふるいち」。



ここのうどんはなかなかおいしく、
「麺喰王国」のなかではいちばんまともだと思える店。
ほかのお客さんもそう思っているようで、
私が行ったときもいちばん多く客が入っていました。

その「ふるいち」のテーブルの上に、
こんなお知らせが乗っていました。



“短期イベント店終了及び新店のお知らせ”。

つまり、今月(7月)25日をもって「ふるいち」が撤退するというのです。
あまりの不振にしびれを切らしたのでしょう。

このお知らせでは、この「麺喰王国」への出店は最初から短期の予定であり、
撤退は予定通りのことであるかのように書かれてありますが、
帰りにもらった「大盛りサービス券」の有効期限は“7月末日まで”

最初から期限が切ってあったならこんな印刷はしません。
むしろ、なにか事態が急変し、撤退するかのような印象をあたえます。

それにしても、開店からわずか7か月にしての撤退開始

しかも、オープン前には「ラーメンファンド」なるものを募集し、
一般の人々からたくさんのおカネをかき集めたことでも
話題になった施設です。

「麺喰王国」はこれからどうなっていくんでしょうか。
しばらく目が離せなくなりそうです。



この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040711


感想はこちら

トップに戻る


こんな光景を見た。 2004年
7月4日(日)



武道館の前の駐車場。
開演前でごったがえす公衆トイレ。

こんな光景を、私は見た。





この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040704


感想はこちら

トップに戻る


おいしいものをどう探す? 2004年
7月2日(金)


よく、「その地方のおいしいものを食べたかったら、
地元のひとに聞け」
と言います。

しかし、これは本当でしょうか。

これまでいろんな地域に住み、
全国各地に出張した私自身の経験からすれば、
これは当たっていないような気がします。


というのも、その地域に暮らす人々は
その地域内で外食することはあまりありません。
それは、あなた自身のことを考えてみればわかるはず。
地元の街でよく外食しますか。
普通、家庭で温かいごはんが待っているなら帰りたいはずです。

もしその地域に家庭がありながら外食を続ける人々がいるとしたら
よっぽどのカネ持ちか、家庭に問題があるひとか、
ヒマな地方公務員夫婦くらいのものでしょう。


もうひとつの理由は「おいしさ」の違いです。
実は、地域によって味覚はけっこう異なるもので、
地元のひとの「おいしい」と、ヨソ者の「おいしい」は
微妙に違っているような気がします。

たとえばの話ですが、広島市周辺のひとは一般的に甘さに寛容です。
その一方で、唐辛子の辛さには非常に弱い傾向があります。
この味覚の傾向は、広島の超軟水が作り上げる日本酒と、
あの、甘いソースが支配する広島風お好み焼きが
決定づけているのではないかと個人的に推測しています。

また、鳥取のごはんは炊くときの水分が多く、べちゃべちゃです。
これは土壌が砂地で、かつて米の収穫が少なかったことが
影響しているのではないかと推測しています。

「三つ子の魂百まで」と言いますが、
味覚こそ、幼児期に食べたものの影響が大きく残りますし、
地域の気候風土が、その土地の人々の味覚に大きく影響するのです。


では、その地域のおいしいものを知りたいとき、
どんなひとにたずねたらいいのでしょうか。

それはまず、外食をよくする人々。
逆に言えば、「外食をせざるをえない人々」です。

たとえば転勤族。たとえば独身。
そうしたなかで、食べ物に興味があり、
苦労をいとわないひとこそ、いろんなおいしいものを
こっそり知っているものです。

そして、自分と出身地が近いひと。
先ほど書いたように、「おいしい」は地域によって微妙に違います。
ならば近い味覚を持つひとのオススメなら
自分にも合う可能性が高いといえるでしょう。

おいしいものを食べる喜びは、旅の大きな楽しみのひとつです。
これからは、おいしいものをよく知るひとを確実に見つけ出し、
楽しい旅や出張にできたらいいですね。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040702


感想はこちら

トップに戻る


昔の名前で出ています。 2004年
7月1日(木)


参議院選挙・東京選挙区のポスターです。




青島幸男、上田哲、蓮舫、沢雄二…。

どこかで見たような、でもしばらく見ていなかったひとばっかりです。

東京選挙区をひとことで言うならば、

“昔の名前で出ています選挙区”

といった感じでしょうか。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040701


感想はこちら

トップに戻る


失われた記憶。 2004年
6月29日(火)




なんと未来的で、野心と希望にあふれた建物でしょう。

東京中央電信局。

これが建てられたのは大正15年(1925年)。
なんと80年も前、もうすぐ昭和になろうかという時期に、
これだけの未来的な建物が存在したという事実は、
衝撃的ですらあります。

設計したのは山田守(1894〜1966)
「分離派」と呼ばれる建築家の代表的な存在で、
東京帝国大学を卒業後、当時の逓信省で
数多くの局舎を設計してきました。

曲線の重なりで構成された、大胆で躍動的なその姿は
いまでも見るものの心を奪い取ってしまう迫力があります。

山田の作品で、いまも見られるものがあります。



聖橋。

御茶の水にかかる、あの橋の斬新さには
誰もが一度は目を奪われたはず。
このデザインには、東京中央電信局と同じ血が流れています。

これらの建築が物語るのは、大正時代の日本は
すでに「遅れた国」ではなかったということ。

ただ、敗戦後の貧しさの記憶が、それ以前の豊かさの記憶を
消し去ってしまっただけなのです。

私たちは、戦前、そして大正という時代の日本を
少々見くびってきたのではないでしょうか。

あまりにも私たちは、過去の記憶と、誇りを失いすぎてしまいました。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040629


感想はこちら

トップに戻る


あまりにも愚かだ。 2004年
6月16日(水)


 降って湧いた近鉄バファローズの吸収合併問題。

 画面や紙面には、近畿日本鉄道がいかに経営難であり、
FA・フリーエージェント制がいかに人件費を高騰させ
球団経営を圧迫してきたかなどと、
とうとうと“後講釈”を垂れる連中があふれている。

 しかし、オリックスの宮内といい、近鉄の社長といい、
野球への愛情がまったく感じられないのはなぜだ。

 大リーグの例を出すまでもなく、
もともとプロ野球チームというのは道楽で持つものじゃ
なかったのか。

 かつてヨーロッパの王族が宮廷音楽家を抱えたように、
「文化」というものは道楽であって、
カネの尺度で測るものではなかった。

 もし、これから近鉄問題、ひいてはプロ野球改革の論議で
経済論理だけがこのまま押し通されるのなら
日本の野球は「文化」たりえなかった、ということ。

 近鉄はその気になれば売却先はあったはず。
たとえば、サントリーは球団をずっと欲しがってきた。
任天堂は日本で球団所有ができないから
シアトルマリナーズに出資したとも言われる。

 命名権売却の話といい、今回の話といい、
近鉄の経営陣は、あまりにも愚かだ


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040616


感想はこちら

トップに戻る


部長ならできます。 2004年
6月15日(火)


 リストラ社員の再就職を支援する会社というのがある。

 その会社で、ある50代のサラリーマンに対して
面接を行ったときのこと。

 「あなたは、何ができますか?」

 こう尋ねられて、恰幅のいいその男は
胸を張ってこう答えたという。

 「はい、部長ならできます。」

 彼はたぶん、一日中机に座り、
数多くの会議をこなし、たくさんの決定印を押し、
部下を叱責し続ける毎日を送ってきたのだろう。

 かつては優秀な営業マンだったかもしれない。
仕事が早い経理担当者だったかもしれない。

 しかし、会社を離れ、何ができるかと問われたとき
「部長ならできる」としか彼は言えない。

 ひとつの会社で働き続けるということは、ある意味
“その会社でしか働けなくなっていく”ことを
意味しないだろうか。

 サラリーマンって、いったいなんだろうと思う。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040615


感想はこちら

トップに戻る


ここまで堕ちたか(2) 2004年
6月9日(水)


トランクルームを借りている。

トランクルームとは、いわばレンタル物置というか個人用レンタル倉庫で
2畳から3畳ほどのスペースを月いくらで貸してくれるもの。
私のような狭い借家住まいの荷物持ちには非常に助かる存在である。



私が借りているのは、東急東横線の高架下で
関連の運輸会社が運営するもの。

そこの入退室はプラスチックのICカードでするのだが、
先日、そのカードを紛失してしまった。


トランクルームの事務所に電話すると、
応対に出た男が、ひとことこう言った。


鍵がおなくなりになられたんですか?


…もう、なにも言うことはない。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040609


感想はこちら

トップに戻る


ここまで堕ちたか。 2004年
6月3日(水)


クルマで10分ほどの場所に最近、
イオン系の巨大ショッピングセンターができた。

広大な駐車場に24時間営業。
一階はほとんどすべて食品売り場で二階は子ども用品のメガストア。
その圧倒的な品揃えと驚異的な安さは、
同じ商圏のスーパーを根こそぎ破壊しそうな勢いである。

そのショッピングセンターに、定食屋が入っている。

最初に買い物に行ったとき、定食100円引きのセールを
やっていたので入ってみた。



“たつた(揚げ)と一口ひれかつ定食”を頼もうとして、
中年男性の店員に尋ねた。

「すみません、この“たつたと一口ひれかつ定食”を…。」

するとその店員は後ろを振り向き、
厨房に向かって大声で叫んだ。


「すみませ〜ん、
ヒレカツはまだいらっしゃいます?」

ヒレカツは人ではない。
ましてや尊敬する対象でもない。

日本語はここまで堕ちてしまったか…。


この文章へのリンク
http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2004su.htm#20040603


感想はこちら