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渋谷にこんな生き物が…。 2014年
2月 20日(木)



渋谷のはずれにあるNHKホールのすぐ前を
歩いてたら、なにやらもそもそ動く小さな影が。


ネコにしては細身だし、
フェレットにしては背中が曲がってる。

そぉっと近づいてみると、鼻筋に一本の白い線が。

ハクビシンでした。



あいにくデジカメを持っておらず、スマホで慌てて
撮ったので写真は鮮明じゃありませんが、近くにいた
警備員さんによると「けっこう見ますよ」とのこと。


たしかに代々木公園も明治神宮も隣ですが、
渋谷でよもやハクビシンに会えるとは。


こんどはくそアップで撮ってやろっと。



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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140220


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雪害のさなかにクイズとは。 2014年
2月 19日(水)





しかしよりによってクイズ大会とは…。


阪神大震災の時、自衛隊嫌いの兵庫県知事が
災害派遣要請の判断をしなかったことで
犠牲者が増えたと言われています。

このときは、むしろ自衛隊のほうから電話して
派遣要請を “確認” したのが実際のところだとか。

今回の埼玉県知事の件も、状況としては
よく似ていますね。



ほら、参加してる。


                                埼玉県観光課のHPより引用・加工

このクイズ大会のようすですが、
23日(日)19:00からテレビ埼玉で放送される予定です。

番組のなかで上田知事が笑顔ではしゃいでたりしたら
さらに厳しい状況に追い込まれることになりますが、
しかし埼玉県はテレビ埼玉の大株主でもあり
スポンサーとしてのお得意様でもあります。


そういう力関係もあったりしますから、
もし上田知事がほとんど映ってなかったとしたら、
逆にいろいろ想像してもいいのかもしれませんね。



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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140219


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20年前の代替競馬。 2014年
2月 17日(月)




JRA (日本中央競馬会) に就職することを、
なんて言うと思います?


答えは「入会」


これを初めて聞いたときはのけぞりました。

だって、競馬の胴元に「入会」ですよ。なんか変です。



さて、このたびの二週連続の大雪で、最も大きな
打撃を受けたのがこの JRA かもしれません。

まず先週末8日(土)9日(日)の東京開催が大雪で中止に
なり、代替開催を10日(月)と17日(月)に行うことに。

土日休みの人は平日にまで馬券を買ってくれません
から、その分収入は激減です。




さらに今週末の15日(土)16日(日)までもが大雪で
中止となり、代替開催を18日(火)と24日(月)に
行うことに。

土日4日間が全部平日になっちゃいました。
大損です。

さらに16日(月)もコースが融けた雪を含んだ馬場が
ぐちゃぐちゃなため代替開催すらも危ぶまれたとか。
泣きっ面に蜂、とはまさにこのことです。


そういえば雪による代替競馬と聞いて、ちょうど
20年前のことを思い出しました。





1994年2月14日(月)、雪で代替開催となった
共同通信杯で勝ったのがナリタブライアンという
馬でした。

ちょうどこのレースを見ていた私は、その圧倒的な
強さに驚き、「この馬は必ず三冠馬になる」と
確信し、周囲に触れ回ったものでした。

そして現実はその通りになり、ナリタブライアンは
史上最強馬の一頭として、多くの人々の記憶に
残っています。

ナリタブライアン

私自身、この馬にはいろんなものをもらいました。

正確に言うと、さらにビワハヤヒデとトウカイテイオー、
そしてラムタラを加えた4頭ですが、今の私がある
のは、これらの馬にもらったチャンスのおかげです。

ラムタラ


もう20年ものかなたになってしまいましたが。



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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140217


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ペロリンってなんだ。 2014年
2月 7日(金)




知られざる佐賀の名物といえば、「ペロリン」でしょう。





ペロリンとは佐賀市にある「肥前とうふ」が作る
ごま豆腐のこと。ココア色のグラマラスなボディーと
ぷるぷるとした食感は、まさにペロリンって感じ。




昔は「ペロリン」の文字がもっと大きく、ごま豆腐である
ことを認識する前に「ペロリンってなんじゃぁぁぁぁ」と
見る人を圧倒していたものです。




さらに「ペロリン」には兄弟が存在し、同 じごま豆腐でも
白っぽいのは「シロリン」、ピー ナッツ豆腐が「ペロン」、
黒ごま豆腐「クロリン」、呉どうふが「プルリン」と五兄弟。


上京してからもたまにスーパーなどで見かけることがあり、
その場違いとも言うべきネーミングのセンスには毎回
脱帽するとともに癒されたものです。



また、もうひとつの佐賀の隠れた名物は「こどもびいる」。




その名のとおり子ども用のビールのような飲み物で、
しゅわしゅわと泡が立つさまには子どもたちが大興奮。

この「こどもびいる」、もともとは福岡の鉄板焼の店が
発案したそうですが、作ってきたのは佐賀の牛津町の
「友枡飲料」という地場の小さな飲料メーカー。

この友枡飲料は、以前から受託生産を手広くやっていて
最近全国各地で新たに登場している「地サイダー」の
多くがここで作られているとのこと。

雲仙や由布院など九州各地の観光地の「地サイダー」を
はじめ、変わり種では「黒糖コーラ」や「ドリアンサイダー」、
さらに「オリーブサイダー」、果ては「醤油サイダー」まで。

おかげでけっこう儲かってるのでしょうか。最近、隣の
小城市にぴかぴかの工場を建てたとのこと。ここを
見学すると「自分だけのサイダー」が作れるそうです。




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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140207


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詐話師の交響曲。 2014年
2月 6日(木)




それでもなお、あなたはこの曲が素晴らしいと
思いますか?


かつてこの「HIROSHIMA」という名の曲を絶賛していた
人々、とくに音楽評論家と称する連中に、あらためて
尋ねてみたいと思います。

手のひらを返したように評価を変える者、
「あらためて聴いてみたら大したことなかった」などと
言う者がいたら、そいつもまた詐話師の仲間です。



実はちゃんと耳が聞こえているのに「全聾」を装い、
他人に作ってもらった音楽を自分の曲として発表、
“現代のベートーヴェン”を自称していたという
佐村河内守氏。

こうした詐話師は、日本社会においてときどき登場しては
消えていきます。

2年近く前に iPS細胞の臨床応用に成功したと称して
読売新聞に恥をかかせた森口尚史氏。

マンションの耐震強度偽装事件で、ありもしない話で
第三者を巻き込んだ姉歯秀次元建築士。

犯罪心理学によれば、一度ついたウソがばれないと
人はどんどん大胆なウソをつくようになり、最後には
自分だけは永遠にバレないんだと信じ込むのだとか。

佐村河内氏もまた、そのひとりに過ぎなかったという
ことでしょう。


しかし、その“彼の音楽”を讃え、心酔していた人々が
いたのも事実。

彼らはいったい何を聴いていたのでしょうか。


結局のところ、被爆二世だから、耳が聴こえないから
「かわいそう」という先入観のバイアスがかかった上で
「お情けの評価」をしていたということなのでしょう。

今回、ゴーストライターが作曲したことを知り、
手のひらを返したように評価を変える人間がいるのだと
したら、その人間の“耳”はニセモノだということです。


私自身はそもそも障害をウリにするような人間は嫌い
ですので、“彼の音楽”は最初から聴きもしませんでしたし、
彼を取り上げる番組など見向きもしませんでした。




ですからきょう初めて、問題となった「HIROSHIMA」を
聴いたのですが、ドビュッシーとストラヴィンスキーを
足して2で割ったような音楽だとしか感じません。

作曲の技術があるのは認めるにしても、せいぜい
出来の悪い大河ドラマのテーマ曲くらいの価値でしょうか。


「それでも音楽そのものは素晴らしい」。

もしそう主張する人がいたら、私は評価します。
その信念を。もしかしたら単なる強がりを。


しかし、このレベルを素晴らしいと言ってしまうあなたには
ちゃんとクラシックを聴いたら?と言ってあげたいと思います。




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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140206


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ガンツケ。 2014年
1月31日(金)




「ガンツケ」。

ヨソでは怖い言葉ですが、佐賀では食べ物の名前です。


佐賀から東京に出てコンサルタントとして成功し、お金持ちに
なった伯父がいたのですが、彼が最高に喜ぶ佐賀みやげが
当時たった500円のこれでした。

「がんつけ」とは、小さなカニをすりつぶして塩で漬け込んだもの。
「真がに漬け」などとも呼ばれているようです。




干満の差が大きい有明海には、なぜか左のハサミだけが
極端に大きい「シオマネキ」という名のカニがいます。





そのハサミを振りかざすようすが手招き、つまり満潮を招いて
いるように見えたためその名がついたのでしょう。





昔はそこらじゅうにいたこのシオマネキを各家庭ですりつぶして
発酵させ、ご飯の友にしていたそうです。


すりつぶし具合によって「あら」と「つぶし」があり、「つぶし」は
ペースト状なのですが「あら」はハサミや甲羅が原形をとどめて
いてちょっとグロテスク。





しかももんのすごく塩辛くて、私なんか一口で嫌になるほど
しょっぱかったのですが、筑後川の河口の旧川副町に生まれ
育った伯父にはまさにソウルフードであり、東京では当時
決して手に入らない郷土の味でした。

このがんつけを帰省みやげで持って行くと、伯父は喜んで
当時高価だったウイスキーを何本も持たせてくれました。

エビでタイを釣る、ならぬ、カニでサケを釣っていたわけです。


その伯父の七回忌ももうすぐ。
久しぶりに見つけた「がんつけ」はちょっとしょっぱい思い出を
呼び起こしてくれました。

そうそう、最近はパスタや炒飯の隠し味に使うそうですよ。




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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140131


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ph5.7のマジック。 2014年
1月30日(木)




「ph5.7のお風呂に入れば、細胞が活性化して若返り!」


なんていうインチキ美容法がすぐに登場するんでしょうね。


しかし、早稲田の理工からマトモな研究者って出てるんですね。

なんかそっちのほうが意外です。



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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140130


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難しすぎる社会の入試問題。 2014年
1月29日(水)


                                                         (日能研のHPより)

日々満足に食べられない人がたくさんいる最貧国・
バングラデシュの穀物自給率は97%もあるのに、
豊かな日本の穀物自給率は26%しかない。

どうしてこういうことが起こるのか説明しろという
中学の入試問題です。

あまりにも難しすぎて、私にもわかりません。


問題はこうです。

 
 日本の穀物自給率は26%(2009年)です。
 穀物自給率は次の方法で算出できます。

 

 この穀物自給率を他国と比較すると、例えば
 バングラデシュの穀物自給率は97%(2009年)
 であり、とても高い数字となっています。

 しかし、バングラデシュはアジアの中でも最も
 貧しい国のひとつであり、十分に食べられない
 人がたくさんいる国です。

 なぜ、このような状況なのに日本よりも
 穀物自給率が高くなっているのでしょうか。

 穀物自給率の算出方法から考えられる理由を
 次の絵を参考に答えなさい。


  

                        2013年 富士見中学校入試問題より



日本について言えば、説明は難しくありません。

日本の穀物自給率が低い原因のひとつは肉食化が
進んでいること。つまり牛や豚や鶏を育てるために
穀物を大量消費しています。

また肉食化とほぼ同義ですが、食卓の西洋化すなわち
パン食化が進んでおり、その原料の小麦を海外に
依存していることも大きな原因。つまり、農業における
需要と生産のミスマッチを挙げることもできるでしょう。

さらに経済学的に見るならば、日本は工業製品を輸出して
外貨を稼ぎ、その外貨で食糧を輸入して国民を養って
いるから穀物自給率は低くなる、ということもできます。


ところが、バングラデシュの穀物自給率97%を説明する
のは難題なのです。

なにしろ日本の4割足らずの国土面積に 1億7,000万人が
暮らすという、明らかな人口過剰な国。

その国がほぼ100%穀物自給できている一方で、なぜ
最貧国なのかを説明できなければ、日本との比較が
できなくなってしまいます。


うーん、困った。

ここでズルをして日能研の「解答と解説」をチラッと。


  [解答例]

 バングラデシュでは穀物の国内消費量が少ないため、
 国内生産量を国内消費量で割っても小さな数に
 ならないから。



おいおい。

これは算数の答えではあっても、社会の答えではありません。

こんな答えを「解答例」として堂々と載せるところが日能研。
いかにも受験屋のテクニック的な発想です。


さて、調べてみるとバングラデシュのコメはほとんど輸出されて
いないとのこと。とするとタイのように、コメが輸出に回されて
しまうために貧しい農民に回らない、という説明ができません。

一方、絶対的に「足りない」のであればバングラデシュ国外
からの輸入が行われるはず。1993年の大凶作によって日本が
260万トンものコメの緊急輸入をした際、まずい飯を食った
記憶がある人も多いことでしょう。

つまり「足りない」のであれば当然輸入が行われ、穀物自給率は
下がるのです。

しかしバングラデシュでは97%の自給率。
しばらく考え込んでしまいました。


やっとわかりました。

結論から言うと、前提が違ったのです。

問題は市場の閉鎖性です。

バングラデシュの穀物市場が閉鎖的で、輸出も輸入も行われない
のだとしたら穀物自給率は限りなく100%に近づいていきます。

なぜならば「それだけしかない」のですから。
国内にある穀物はすべて消費されてしまうのです。

餓死者は大量に出ていないけど、決して満足できるだけの
水準にはない、ということをこの97%という数字から
読み取るべきなのでしょう。
(3%はおそらく食糧援助か高所得者層の嗜好品としての穀物でしょう)


つまり、
 
 日本は肉食化が進んでいて、牛や豚など家畜を育てる
 飼料としての穀物が大量に輸入されているために
 穀物の自給率は低くなる。
 一方でバングラデシュは人口が過剰であり、なおかつ
 穀物市場が閉鎖的であるために生産された穀物は
 そのまま食糧として国内で消費されてしまう。
 そのため穀物自給率は結果的に高水準となる。
 しかしこの場合、穀物自給率が高いことは決して
 豊かであることを意味しない。


というのが模範解答でしょうか。



しかしこれは中学受験の社会科の問題。

この問題を出した学校って、小学6年生に
どう答えさせるつもりだったのでしょうか…。




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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140129


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“東京殿様” ですって。 2014年
1月25日(土)


都知事選に向けて細川護熙が開設した
ホームページのURLが信じられません。





tokyo-tonosama.com

『 東京 殿様 』 だそうな。


つまり、自分は東京の殿様になるんだと。

民主主義の世の中にあって、封建時代の絶対君主である
“殿様” を自称するとは時代錯誤もはなはだしい。


結局、家柄にしか依って立つものがない
男だったということでしょうね。



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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140125


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調査報道ごっこ。 2014年
1月21日(火)


朝日新聞のホームページに、へんてこりんな記事が
載っていました。



中国製なのに「日本製」 外国人客多数のサンリオ直営店

 ハローキティなどのキャラクター商品で知られる
サンリオ(本社・東京都品川区、東証1部上場)の
東京・銀座の直営店「サンリオワールドギンザ」が、
「日本製」と表示した陳列棚で中国製商品を販売して
いたことが分かった。早稲田大学大学院の学生らの
取材班が調査し、サンリオに指摘した。同店は
「意図的な偽装でなく、担当者の勘違いだった」と釈明。
同社は国内220店の商品陳列の点検に乗り出した。

          
「朝日新聞デジタル」2014年1月20日より

 


要するに、銀座のサンリオ直営店で「日本製」と
表示された陳列棚に「中国製」が混じっていたことを
早稲田の学生が糾弾した、との記事。


これって大学院の政治学研究科のジャーナリズム
コースの「調査報道」の実習から生まれた成果なんだ
そうです。

しかも指導しているのはこの記事を書いた朝日の記者。


まてまて、これが「調査報道」か?

単にアヤつけてるだけじゃないのか?
と疑問に思います。



しかも糾弾の中心となったのは、中国人留学生。


「中国製なのに『日本製』と書いてあって、
 値段も高め。中国製を軽蔑していると感じた」
とか。


そういう問題なのか?


それって、
「中国製は日本製より劣るのに、なぜ一緒の値段で
 売るのか」
と文句言ってるのと同じこと。



さすが自虐史観の朝日新聞です。

中国人留学生にまで自虐的な思考方法を植え付けることに
成功しています。


でも 「勝手にやってくれ」と思うのは、私だけでしょうか…。



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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140121b


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佐賀の秘技・餅すすり。 2014年
1月21日(火)


日本経済新聞社の「食べB」が佐賀県編に突入した
ので、佐賀の食についていろいろと思い出したり
考えたりしています。




佐賀県の食の文化を語る上で忘れてならないのは
県南西部に伝わる秘技・「餅すすり」でしょう。

これはつきたての熱々のお餅をぬるま湯にくぐらせ、
そのまま両の手のひらで細い棒状に伸ばしながら
口の中に連続投入していくというもの。


噛みません。ごっくんと飲み込んだりもしません。
ただ吸い込むようにして、かつ押し込むようにして
喉を通していくのです。
その長さ、最大で2メートルはあったでしょうか。

表面に水の層がありますから、餅は喉に引っかかる
ことなく胃の中へ。そのときの喉越しがもう、
えも言われぬ快感なのだそうです。


鹿島市の母方の祖父がこの「餅すすり」の
“達人”でした。
子どものとき暮れや正月に遊びに行くと、
餅つきのすぐ横でいつもすすっていました。

「やってみんしゃい。うまかけん」と祖父からは毎度
誘われましたが、さすがに怖くて全力で遠慮しました。


日本全国で佐賀だけにしか見られない奇習「餅すすり」。
ある意味、地平線が見えるほどまっ平で稲作に適した
佐賀平野の豊かさゆえの食べ方(飲み方?)だったの
でしょう。


とはいえこの「餅すすり」、快感と引き換えにやっぱり
危険で、年末年始のこの季節になると一度や二度は、
「佐賀県で、餅すすりをしていた老人が餅を喉につまらせ
亡くなりました」というニュースが九州ローカルで流れます。

このニュースが流れると、私は今はなき祖父の、
さもうまそうに餅をすすってた姿を思い出すのです。


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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140121a


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忘れ去られたくない老人たち。 2014年
1月21日(火)




年寄りにとって最も怖いこと。

それは、自分が世の中から忘れ去られていくことでしょう。


今回の都知事選の細川・小泉の騒動は、この事実を
如実に物語ってくれています。


わずか1年たらずで政権を投げ出した細川護熙。

彼が首相として成し遂げたことといえば、
ウルグアイ・ラウンドでコメを部分開放したこと、小選挙区
比例代表並立制を導入し、つい1年前までの政治不安定の
きっかけを作ったこと、国民福祉税導入を突如発表した
ものの頓挫したこと。

そして、東京佐川急便からの1億円借り入れ問題で
辞任したことだけです。


その後政治に嫌気がさして隠居し、いびつな形の
焼き物を作っては、元首相の肩書で見せびらかすのにも
飽きたのでしょうか。

それとも、かつて自分がつくった日本新党に集まった
松下政経塾あがりのガキンチョたちが、今の日本で
いまやほぼすべて矢折れ刀尽きた状態にあるのを
見かねたのでしょうか。


いや、本当のところは単に自分が忘れ去られていくことに
耐えきれなくなり、ここらでもう一旗揚げたいと考えたの
ではないかと思えてくるのです。小泉純一郎も含めて。

ですから、政策なんて実はどうでもいいのかもしれません。


しかしまあ、5,000万円のカネの問題で辞めた猪瀬直樹の
後任を決める選挙に、1億円のカネの問題で首相を辞めた
細川護熙が立候補するなんて、悪い冗談としか思えません。


もう20年も前のことだから、と思ってるのは本人だけ。

さらに「東京五輪返上論」までぶった御仁が、本当に
出馬できるのかどうかさえ疑わしく感じてきます。


もしかしたら意外にも “究極の後出しジャンケン” で、
石原慎太郎が都知事選に打って出てきたりして。

「オレの東京はオレが守る」なんて出てきたら、
まさにドラマです。


「昔の名前で出ています選挙」、とでも呼びましょうか。



                          (敬称略)

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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20140121


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好き勝手にやったN響。 2013年
12月27日(金)



N響に好き勝手にやらせたらこうなるかな、といった
感じの演奏でした。

エド・デ・ワールト指揮 NHK交響楽団の第九です。



今年のN響第九はサントリーホールでの公演を聴く
ことになり、選んだ座席はLAという舞台真横の2階席。




指揮者を斜め前から観ることができる特殊な席で、
日本初のヴィンヤード(ぶどう畑)スタイルである
サントリーホールならではのリスニングポイントです。

この席は最高でした。

視覚的に、指揮者や奏者の一挙手一投足にいたるまで
よく見えるのは当然としても、すべての楽器の音が
手に取るようにダイレクトに聴こえてきます。
誰がどこで弾いているのか、視線を向ければそこに
奏者がいるといった感覚です。


                                                (サントリーホールのHPより)

それでいて、全体の音はまるで塊となって宙に浮かんで
いるかのような、まとまった響きとして捉えることができる
のです。これには驚きました。

そういえば昔、このサントリーホールで井上陽水を
聴いたことがありました。座席はP。ステージの裏で
陽水の後ろ姿とつむじをじっと見つめ続けていました。
ときどき照れくさそうに陽水が振り向いてくれるのが
うれしかった。でもこのときもやっぱり響きは最高でした。


しかし、今年のサントリーホールでの「第九」。
N響の演奏としてはそれほど良かったとは思いません。

ワールトの指揮が打点(落下点)がはっきりしないもの
であったためか、演奏もそれにつられてわさわさ、
もじゃもじゃしたものになってしまった感がありました。

ベートーヴェンはアタックが決め手なのに、ばらける感じ。
通しの練習もあまりしていないのではないか、といった
乱れ方です。

また、ティンパニーがうるさすぎてドンガラガッシャンの
演奏になってしまったのも非常に残念でした。

しかも第三楽章から急に音が小さくなり叩き方もソフトに
なったのがさらに不思議で、それが指揮者の最初からの
意図によるものなのか、それとも前日までのNHKホール
との特性の違いを読み違えたことの修正だったのかは
結局謎のまま。後味の悪いティンパニーでした。


全体でいうと、エド・デ・ワールトならではの響きは感じられず
逆にN響らしい音の響きは随所に。つまり、ほとんどN響が
好き勝手に演奏したんじゃないかと思える内容でした。

もちろん、決して悪い演奏ではありません。個々の奏者の
能力において日本最高水準にあるN響ですから、その
響きは端正できらびやかで説得力のあるものでした。

でも、それ以上じゃなかった気がするのです。


「あのとき彼は指揮をしていたんじゃなく、ほとんど踊らされて
 いるだけだったんですって」。

ある若手指揮者に話を聴いたとき、彼は同世代の友人が
N響を指揮したときのエピソードを教えてくれました。

その友人は駆け出しではありません。クラシックファンなら
誰でも知っているほどの新進気鋭の若手。それでもN響には
“踊らされてしまった”というのです。


4年前、N響はクルト・マズアの指揮に従わず、第三楽章の
冒頭でタクトを投げ出されてしまったことがありました。

そのまま演奏会をキャンセルし、帰ることもクルト・マズアには
できたはずで、そうなれば世界に響きわたる大ニュースに
なったはずですが、彼は第三楽章をもう一度最初から
やりなおしてくれました。

しかしその結果、演奏は間違いなく最高のものとなり、
クルト・マズアの名声をさらに高めるものとなりました。
結果的にN響はクルト・マズアの意のままの響きを奏でる
“楽器”となったのです。


あの伝説の「第九」から4年。

率直に言って、エド・デ・ワールトはN響にとって“格下”。
少なくともN響はそう見ていたような気がします。


N響は、くみし易い指揮者ばかりを選ぶようになったの
でしょうか。



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http://www.totteoki.jp/negoto/negoto2013wn.htm#20131227


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