渋谷とっておき!!ホーム 広島市南区
猿猴橋町5-16
広島駅前横丁内
082-261-3641


17:00〜23:00 月休

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広島駅周辺は戦後の闇市の風情を色濃く残す地域。

この裏ぶれた雰囲気が漂う一角にある「駅前横丁」は
建物の真ん中を廊下が貫き、その両側に小さな小さな
飲食店がひしめきあういわゆるモールなのですが、
このなかに驚きの和食の店があります。

出てくるのは12の皿と1つの碗。
これでしめて5,000円のみ。

しかもビールから日本酒から焼酎からウィスキーから
ふぐのひれ酒にいたるまで、あらゆる酒が飲み放題。

料理もまたしっかりとした和食のコースとなっていて
日替わりではありますがふぐの刺身は定番。

ほかの品々も一品一品手の込んだもので、ナマコの
酢の物には山芋(とろろ)が入っていたり、タコの刺身
の上には吸盤がかわいらしく飾りつけられていたり、
ごぼうの天ぷらには白身魚が巻き付けられていたりと
意外性があっておいしい料理の数々。

よもやこんな店があろうとは、と誰もが思う店。

私もこの店には7年ぶりに行きましたが、この店がまだ
存在していたこと、そしてまだ同じシステムが続いて
いることに信じられない思いを持ったほどです。


この内容と価格を可能にするのは、メニューが
5,000円のコース一種類しかないこと。
飲食店というものは、メニューを数多く揃えるほど
あらかじめ用意しなければならない食材も増え、
使われないままゴミとして無駄になる部分も大きく
なってしまいます。

それに対し、この店では有無を言わさずすべての客に
同じコースを提供することで、余分な食材を仕入れずに
済み、コストを下げることが可能になっているのです。

幅二間(4m弱)、奥行き一間にカウンターだけの小さな
店だからできる技と言えるでしょう。


とにかく一品一品手が込んでいておいしい料理。
しこたま飲んでいても、嫌なひとつせずに酒のおかわり
を受けてくれるサービスのよさ。

L字型のカウンターに12人も押し込められ、窮屈な
思いをしようとも、となりの水商売風のねえちゃんが
ふかすタバコが臭かろうとも、それを補って余りある
幸福な時間を過ごすことができるでしょう。

出されたものはさくさく食べて行かないと、頑固一徹の
ご主人に叩き出されてしまうかもしれませんが、
その心意気と技の生み出す料理は、予約してでも
味わう価値が必ずあります。


ふぐの刺身はコースの定番



両側に小さな店がひしめく廊下は
過去へのタイムトンネルのよう


とろろ入りなまこの酢の物と
フカの酢みそ



ごぼうに白身の魚を巻き付けた天ぷら


吸盤がかわいいタコの刺身


鯖寿司に納豆のたれが乗るなど
寿司もまたユニーク




コースのみ 5,000円(飲み物つき)



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/ajiyoshi2.htm


2008・4