渋谷とっておき!!ホーム 港区浜松町2-1-2
03-3432-0020

15:30〜21:00
(土 〜20:30)
日祝・第三土休

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店に入りきれず、道にあふれた人々が、テーブル
代わりのビールケースを囲んで思い思いに飲んで
います。

夕方5時でこの賑わいです。

場所はJR浜松町から西へ5分ほど行った場所で、
都営地下鉄大門駅からはすぐのところ。

山手線の内側の都心で、夕方4時の開店直後から
こんな光景が繰り広げられていようとは、よその
人々はみな夢にも思わないことでしょう。

ここは、せわしない都会の一角に、時が置き忘れて
いった場所。ぽつんと残された幸せの空間です。


そんなこの店で、まず食べておきたいのは「たたき」。

串に巻き付けられ、涙のような形に整えられた
つくねには、細かく砕かれた軟骨がアクセントとして
入っていて、コリコリ、ぷちっという食感が楽しめます。
たれも甘辛いけど甘すぎず辛すぎずのいい塩梅。
1本220円と、この店としては安くないのですが
「ひとり1本のみ」と限定になる理由がわかろうという
ものです。

また庶民的酒場の定番、「にこみ」「にこみどーふ」も
あっさりとしながらもとろとろ。うま味やコクもふんだんに
あってとてもおいしい一品です。
月島の「岸田屋」の、非常にこってりした味の煮込み
とは対極でありながら、双璧をなすと言えるのでは
ないでしょうか。

とくにこの店の煮込みがユニークなのは、最初から
豆腐も一緒に煮込んで作られていること。

「にこみどーふ」の注文のときはもちろんそのまま。
ところが「にこみ」の時には同じ鍋から豆腐だけを
取り除いてすくって客に提供するのです。

逆、つまりベースに煮込みがあって豆腐を足して
提供することはあっても、豆腐を取り除いて提供する
店は初めて見ました。
料理というのはいろいろあるものですね。

そのほか、さくっと軽い歯触りの豚レバーをはじめ
モツはみな新鮮そのもの。そのほか粕漬けの鮭の
カマ焼きもおいしく、どれも酒飲みのツボを押さえた
最高のつまみばかりです。

店は、あけっぴろげの1階が、厨房と20人ほどが
ひしめきあう客席。2階もフロア全体が客席となって
います。そしてそれでもあふれたら、店の周りを取り
囲んでの立ち呑み。二段重ねのビールケースが
友達です。

入るならやはり1階で風を感じながら飲むのが風流と
いうもの。目の前の通りを行く人々の驚きの目線を
感じられるのも粋というものでしょう。

ただ、1階席は「くさや」の注文が入ったときは大変。
もうもうとした煙が、猛烈な臭いをともなって客席に
襲いかかってくるのです。しかしせっかく確保した
この席、死んでも明け渡すわけにはいきません。
耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、ただただ
くさやが焼き上がるのを待つのです。


酒は、焼酎がありません。

日本酒「高清水」を中心に、瓶・生・黒の各種ビールや
ワイン、ウィスキー、それにレモンハイはあるのですが
焼酎は一切なし。

こうした安い店で焼酎を置かないなんて、いまどき
珍しいほどの頑さですが、たぶんこれは「秋田屋」の
名のとおり、郷土・秋田を愛するがゆえのこと。
つまり、飲むなら秋田の酒を飲んでほしいのです。
また同時に、いわゆる“角打ち”といったような、昔の
焼酎を出す店とは一緒にしてほしくない、という
プライドというか矜持のようなものを感じます。


安い店ではあっても、ちゃんとしたおいしいものが
たくさんあって、店のプライドを感じることができる。
そして和気あいあいと、時には知らない人とも話し、
仲良くなることだってできる。
それが、この店が愛され続ける大きな理由なのかも
しれません。

ぜひ一度訪れ、日常の中にある幸せをしみじみと
感じてみてはいかがでしょうか。


店の外では鈴なりの客が立ち呑み
土曜の夕方5時でこの賑わい


一階はカウンターと小さなテーブルがずらり
狭いなか常に20人ほどがひしめく


「たたき」と呼ばれる軟骨入りのつくね
ひとり1本限定というだけあっておいしい


にこみどーふ
あっさりとした味付けが
牛もつのうま味を引き立たせている


もつやきのレバー(たれ)
豚のレバーはさくさくっとした歯触り


鮭のかまやき
酒粕で漬けてあっておいしい
長持ちするつまみ


焼き場の煙越しに見える
店外で立ち飲みする人々
いかに煙だらけかがわかる


異国の方々にも人気らしい


この光景は午後9時の閉店まで続く




たたき(肉だんご) 220円 もつやき各種 360円(2本) 鮭かまやき 500円
にこみ 450円 にこみどーふ 450円 くさや(青むろ) 大1,600円 中 800円 小 600円

生ビール 大 750円 中 550円 瓶ビール(大) 580円 レモンハイ 400円 ウィスキー(ダブル) 400円
日本酒(高清水) 大徳利 1,300円 小徳利 550円 冷酒 350円


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http://www.totteoki.jp/shibuya/akitaya.htm


2008・5