渋谷とっておき!!ホーム 新宿区西早稲田3-27-4
第1キャラット河俣 1F
03-3205-3557


11:30〜15:00
17:30〜21:30
日祝・第2土休

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【下のほうに2010年10月2008年9月の追記があります】

まさに「知られざる蕎麦の名店」を見つけてしまった、
という感じでしょうか。

とても細い蕎麦でありながら、しっかりとした腰を持ち、
その弾力は歯を押し戻す力として、また喉を通りすぎ
ていくときの踊るような反応として食べる喜びを強く
意識させてくれます。

また、つゆを蕎麦にからませて口に含んだ瞬間、
椎茸が入っているのではないかと思わせるコクと
香りは質の高いみりんと宗田鰹のおかげでしょうか。
かすかな、しかししっかりとした甘味が蕎麦自身の
ほのかな甘味と相まって全体の味をふくよかにして
くれる、そんな感じの素晴らしいつゆです。

しかも、せいろは550円と非常に良心的な価格。
また酒肴も手頃な価格で数多く揃っていて、夜もまた
楽しめるという点でも非常にすぐれた蕎麦屋です。
ただグラスのビールが一杯800円と高いことだけが
残念ではありますが。


それにしてもまあ、こんな良い蕎麦屋がまさかこんな
場所にあろうとは思いませんでした。

高田馬場駅から東に歩いて5分。
明治通りと早稲田通りが交差する馬場口(ばばくち)
交差点は、いわゆるラーメン街道の入り口です。
ここから東、早稲田大学に向かってラーメン屋ばかり
ひしめき合い、まともな飲食店はほんの一握りしか
ありません。

その馬場口から東に歩き、最初に左に折れる路地。
半地下に沖縄料理店がある雑居ビルの1階にこの
店はあります。

3年前まで同じ新宿区の下落合に店があったのが、
道路拡張に伴いこの地に移転してきたとのこと。
現在はちょっと奥まった場所でひっそりと、いかにも
知られざる名店といった雰囲気を漂わせています。


この店に行くなら、できれば夜。

酒肴は先ほども述べたように、手頃な価格のものが
多種多様。また酒も種類は少ないものの、主人が
自信を持って選んだ良い酒が揃っています。

酒肴では「砂肝香り焼き」は甘辛いたれがからめ
られていておいしく、これで400円とは信じられません。
また、季節ものの「筍のピクルス」はほのかな酸味が
意外にも筍の風味を増し、絶妙なバランスを見せて
くれます。そもそも筍をピクルスにしようという発想の
非凡さに感服してしまいます。

そして締めはもちろんせいろで。

ここはそうした粋な江戸の飲み方ができる店であり、
きっと幸せなひとときが過ごせることでしょう。


良心的な価格でありながら、誇り高き味の蕎麦の店。

蕎麦好きならば、まず一度は訪れてみてください。
いずれ東京の蕎麦を語るには欠かせない店になる、
と私は信じていますので。


せいろ
細い蕎麦とほんのり甘いつゆが絶妙


おろしそば


親子丼
鶏肉の質の良さは特筆もの



早稲田通りから入った細い路地にある


甘辛くておいしい砂肝香り焼き
これで400円というのは驚き


筍のピクルス
ほのかな酸味が筍の風味にあい絶品



刺身盛り合わせ
この日はマグロとホッキ貝と海老


 
【追記 2008年9月】


この店を見つけた5月以来、だいたい二週間に一度の
ペースで通っているのですが、9月に入って登場した
「舞茸天せいろ」には感動しました。

さくさくの衣をまとった舞茸にかぶりつくと、その瞬間
口一杯に独特の風味が広がります。それはまるで
チーズ、そうブルーチーズのような一瞬、むせかえり
そうなほど濃厚な香りと味。これまで天ぷらを含め
様々な舞茸料理を食べてきましたが、ここまで濃厚な
香りを持つ舞茸に出会ったことはありません。

かつてそのあまりのおいしさに、山中で見つけた人が
小躍りして喜んだことからその名が付けられたという
舞茸。

その舞茸のおいしさとはこういうものだったのかと
思いをはせるほど絶佳な風味です。

また、添えられた獅子唐やオクラなどの夏野菜も
ぷりっとしていておいしく、バランスのとれたいい
天ぷらの盛り合わせとなっています。


そのほか、酒肴で「鴨焼き」を頼んでみたのですが
これもまた美味。肉厚に切られた鴨肉はやわらかく、
噛むと肉汁がじわっとあふれでてきます。
添えられた柚子ごしょうがまた塩辛くなく上品な風味。
ただ冷めると肉汁のなかにかすかな血の匂いがして
きますから、出されたらすぐ食べてしまいましょう。


通えば通うほどその水準の高さに驚く店。

しかも酒肴も多種多様でしかもリーズナブルで
おいしいとくれば、夜も自在に使えます。

ぜひこの店の夜を使いこなしてみてください。


舞茸天そば
季節限定のようなのでぜひ早めに




そのチーズのような独特の風味は
これまでに体験したことがないほど


さつまあげ三種


鴨焼き
その柔らかさに驚く

 
 
【追記 2010年10月】 
 

今年も、やっとこの一品に出会える季節になりました。

牡蠣そば。

秋から翌年の春先までの季節限定メニューです。

温かい蕎麦の上に、ぷりっぷりの牡蠣が4個。
もう岩牡蠣と見まごうほど、と言ったら大げさかも
しれませんがとにかくはち切れんばかりの大きさ。

これで1,000円でいいの?と思わず言ってしまいそうに
なります。

そして、宗田鰹などを使ったもともと濃い味のつゆに
牡蠣の濃厚なうま味が溶け出して加わり、つゆ全体
がうま味の塊のようになっています。

そして、この滋味あふれるつゆを全身にしっかり
含んだ蕎麦一本一本が、我々の舌と喉を喜ばせて
くれます。


温かい蕎麦というものは、やはりこの店のように
のび気味くらいに感じられるくらいがうまいもの。

プラス150円で、特定産地の蕎麦を使った手打ち
(限定20)にも変更できますが、温かい蕎麦ですから
普通の蕎麦でじゅうぶんでしょう。


そばつゆにかけてはもともとかなりの技を見せて
きたこの店ですが、この「牡蠣そば」はまさにその
極み。

寒くなっていくこれからの季節。温かい蕎麦を
食べるなら、ぜひこの店の「牡蠣そば」をどうぞ。


至福の一品です。


 


せいろ 550円 おろしそば 800円 稲庭風ごまだれうどん 900円 とろろせいろ 900円
鳥きのこせいろ 950円 鴨せいろ 950円 黒豚カレーせいろ 950円
天せいろ 1,100円 穴子天せいろ 1,200円 鴨なんばんそば 1,000円
玉子丼 700円 親子丼 900円 天丼 1,200円 穴子天丼 1,400円 江戸前天丼 1,800円

厚焼たまご 300円 砂肝香り焼き 400円 板わさ 450円 
揚げなすの肉味噌かけ 600円 刺身盛り合わせ 1,200円 
生ビール(グラス) 800円 瓶ビール(中) 650円 日本酒 550円から


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/asanoya.htm


2008・5 【追記】 2008・9