千代田区
神田神保町2-3
神田古書センタービル2F
03-3264-8320

11:00〜22:00 第3日曜休

地図はここ

この店は「欧風カレーの元祖」などと紹介されることが
多いのですが、私にはどうしても納得いきません。
なぜならばこんなカレー、イギリスをはじめとする
ヨーロッパには存在しないからです。

アラビアの魔法のランプを思わせる金属製の器・
グレービーボートに盛られ提供されるカレーソース。
そのグレービーボートからちょっとずつご飯にかけて
食べていく、そのスタイル。
そして、薬味はラッキョウと福神漬。
コメはまごうことなき国産のジャポニカ米。

これこそ昭和40年代の日本人が憧れた
理想のカレーの姿そのままです。


場所は、神田古書センターというビルの2階。
正面から入ると、古本屋の中を通り抜けなければ
店にたどりつくことができません。正直、慣れるまでは
「ホントにこの店の奥でよかったっけ?」と何回も
自問自答しながらコソコソと店にたどり着くことに
なります。

この店のカレーの特徴は、やはりとろっとした
粘性を持ったそのソース。野菜・果物に生クリームや
バター、などをふんだんに使っているということで、
最初はフルーティーな甘さが先に立ちますが、
徐々に深い辛さが舌と喉に浸透してくる感じ。
麻薬のように魅了する何かが、このカレーには
あります。

辛さは辛口・中辛・甘口の三段階から選べますが、
以前と比べると辛さを抑えた様で、辛口でも額から
汗しながら食べるような感じはなくなりました。
しかしそのぶん、その深みと広がりを持つソースを、
固めでもっちりしたご飯とともに、じっくりと味わえる
ようになったとも言えるでしょう。

注文直後に出てくる「つきだし」のじゃがいもも、
待ち時間を落ち着いてすごすためによく考えられて
います。
もし、このじゃがいもに付いてくるのが本物のバター
だったら、もうまったく言うことはなくなるのですが。

とにかく、日本で正常進化を遂げたカレーの、
ひとつの到達点として、この店のカレーは味わって
おくべきではないでしょうか。

               ☆

ところでこのボンディ、地方では似て非なる店が
跳梁跋扈しているようです。

私がそのひとつを見たのは、広島。
専門店ビルの地下に「ボンディ」という名前、マークも
同じ店があり、「カレー茶」だの「カレートースト」だの
邪道とも言うべきメニューがずらり並んで
通りがかりの私たちを笑わせてくれていました。

現在はビルの改装に伴い消えてしまいましたが、
こういう奇怪な店が堂々と街の中心部にあった
広島って、やっぱり不思議な街でした。



日本のカレーのひとつの到達点



古本屋を通り抜けた奥に店が


「つきだし」のポテト














かつて広島でボンディを
名乗る店にあった「カレー茶」



ビーフ・ポーク・チキン 各1,350円
キノコ・ミックス・魚貝ミックス 各1,500円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/bondy.htm


2004.6