渋谷とっておき!!ホーム 渋谷区円山町15-5
03-3461-1701

17:00〜22:30
(土〜21:30) 日祝休

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おでんの具(種)にもいろいろありますが、
さすがに「うどん」というのは初めて見ました。

単に、うどんをだしで煮込んだというものではなく、
立派なおでん種として「うどん」という物があるのです。

右の写真がその「うどん」。

丸い練り物に白い紐状のものが混ざっていますが、
これこそ練り込まれた正真正銘のうどんの麺。
なぜわざわざこんなことをするのかと困惑し、いったい
どんな味がするのかと恐る恐る食べてみましたが、
ところどころに感じるうどんのぷにゃぷにゃした食感が
心地よく、あっさり味の練り物とよく調和しています。
これは一度食べてみる価値はあるでしょう。
話のタネというのではなく、純粋に。


ここは「おでん割烹」。絶品のおでんを出す店です。

神泉駅のすぐ近く、円山町のホテル街の片隅にある
民家を改装したという店は、どことなく料亭風で
ちょっと敷居が高く感じます。

実際、予約できるのは座敷でのコースのみで、ひとり
6,000円からとちょっと高め。ただしこのコースはおでん
だけではなく、刺身あり天ぷらありとちゃんと和食の
コースとなっていますから、不当に高いわけでは
なさそうです。

しかしこの店でのおすすめはカウンター席。

7席あるカウンターは先着順で予約はできず、満席で
入れないこともたびたびありますが、空いていれば
誰でも座ることができます。
カウンターではやはり、目の前で煮えるおでんを見て
好きなものを選ぶスタイル。おでん鍋を守る大将に
おすすめの具を聞きながら、食べたいものだけを
選ぶことができるのです。
おでん屋の快楽を味わうのならやはりこの席でしょう。


おすすめの具は「きんちゃく(裏)」。
この店にはきんちゃくが二種類あり、(表)はよくある
餅入りのもの。一方でこの(裏)には各種のきのこが
牛のすじ肉と一緒にぎっしりと詰められています。
外側の揚げを破ると、ほとばしるようにあふれる汁は
牛すじときのこのうま味がたっぷりで、濃厚な味わい。
この店に行ったら必ず食すべし、と太鼓判を押せる
ほどのうまさと独自性を持った一品です。

そのほか、練り物も充実。「はんぺん」「ちくわぶ」
「たまねぎ」「中華団子」「きんぴら」などと定番から
変わり種まで様々なバリエーションがあるなかで、
ベースとなる魚肉の練り物もまた違い、ひとつひとつに
相性がいいものがあわせられています。

なかでも「はんぺん」はふっくらとしてしっとりした感触。
また、「中華団子」はちょっとクセのある味付けが
意外にも練り物に合い、変化球的に楽しめます。

もちろん、野菜も負けてはいません。
とくに薄味のつゆでしっかりと煮込まれた大根は、
その身に目一杯のつゆを含みながら、その身を
しっかりと保っています。
そのほか、蕪も里芋も海老芋も薄味のつゆに染まり
ながらも、自身のもつ素材の味を控えめに、しかし
しっかりと主張している様子は、おでんという一見
単純な料理の魔法を見せつけられるようです。

とにかく、カウンター席でも値段は高めではありますが
渋谷でおでんを食べるなら、まずここが第一候補。
ぜひ一度は行ってみてほしいものです。






右側が「うどん」
白く見えるのが練り込まれた麺



周囲と違う落ち着いた雰囲気
少々入りにくさも



巾着(裏)とはんぺんとスジ


巾着(裏)の中身は
たっぷりのきのこと牛すじ


巾着(表) と 中華団子


蕪と里芋とキンピラごぼう



【追記】

その後、座敷に上がることができました。
予約ではなく、カウンターが空いてなかったために
やむを得ず、という形での座敷となりましたが、
通された四畳半の座敷は二人にはちょうどいい空間。
ほかの部屋と直接接しているわけでもなく、けっこう
くつろげます。

このほか、10人程度が座れる座敷などいくつかあり、
各種団体に合わせて使えるようになっています。

で、料理は予約ではないので自由に選べるとのこと。
仲居さんのお勧めに従い頼んでみたのですが、
最初に出てきた「あさりの吸い物」からして、あさり
独特のとがった部分がない柔らかでふくよかな味。
これだけたらふく飲んで帰ってしまいたくなるような、
そんなうまさです。

また、たいら貝(タイラギ)や、しめさばなどの刺盛りも
頼んだのですが、しめさばの身が赤く、ゆるやかな
しめ具合。鮮度の良いものを確かな腕でさばいている
ことが手にとるようにわかるような仕事ぶりです。

もちろん、メインのおでんも自由に頼めます。

ここで、初めておでんのメニューを見たのですが、
その数、実に49種類もありました。



このうち、私が頼んだことあるのは12種類くらい。
まだまだこの店を「極める」には道のりがあると
実感しました。

座敷というと、接待とか忘年会とかを想像しますが、
たとえば、小さな子どもがいてなかなかおいしいものを
食べに出られない妻をねぎらうために一家で訪れる
といった使い方も、この店ならできるかもしれません。

もちろん、ある程度高くつくのは覚悟の上になりますが
奥さん孝行、今後の家庭円満のための投資と思えば
そんなに無駄ではないと思いますよ。






ふたりが通された四畳半の座敷


柔らかな味の吸い物


たいら貝(タイラギ)としめさばなど

座敷でのおでんは
小さな鍋で提供される


冒頭に紹介した「うどん」の断面



コース(予約) 6,000円〜(先付3種、お造り3点盛り、焼魚、揚物、煮物)

おでん 100円〜400円
刺身 1,200円〜 天ぷら 1,000円〜 焼物 600円〜
カニミソ 600円 ハタハタ一夜干し 600円 からすみ 1,300円 かき揚げ 1,200円



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2006・1