新宿区歌舞伎町1-26-6
灯ビル8F
03-3200-3745

11:00〜16:30 17:00〜24:00
無休
地図はここ

 いまやベトナム料理の店といっても、そんなに珍しくは
なくなってしまっていますが、それでもなかには
「なんじゃこりゃあぁぁ」と叫びたくなるような
“なんちゃってベトナム料理”にも数多く出くわします。

 この店の場所は新宿・歌舞伎町。
私が学生時代からある古い雑居ビルの8階。

 こんな場所にあるのですから、正直、入っては
みたものの期待はほとんどしていない店でした。

 しかしこの店、意外にも料理が非常にまじめでした。

 まず、ランチセットの最初に出てくる生春巻きと
卵スープで、私の先入観は一気にひっくり返され
ました。

 まず、生春巻きの作りがしっかりしています。
ライスペーパーの水での戻し加減が完璧で、
包み方もきっちりキツめ。中には大きめの海老が
ふた切れ入り、そのほかの野菜や豚肉などの具も
定石どおり。ピーナツ入りタレも手抜きがありません。
また卵スープも同様。卵がふわっと流し込まれていて
中国料理の基本がしっかり守られてたものでした。
(ベトナム料理は歴史的に中国料理の影響が大きいため、
 ほかにも「空心菜の炒め」などまったく同じ料理が数多くあります)

 しょせんランチのおまけでしかないものを、こんなに
まじめに作っていることにまず驚いてしまいました。

 店を取り仕切るのは完璧な日本語を話す、年配の
ベトナム人女性。厨房のスタッフもベトナム人です。
みんな、自分たちの腕に誇りを持って働いているの
でしょう。それがあの生春巻きと卵スープに表れて
いました。

 この日食べたメインは、自家製厚揚げトマトソース。
揚げ出し豆腐のようにふわっと揚げられた豆腐の塊に
トマトソースをかけたもの。ちょっとすっぱめのソースが
よく合っていました。

 また、別の日にフォー・ガー(鶏味ベトナムうどん)も
頼んでみたのですが、麺やスープが本格的なのに
加え、上に乗せる野菜もケチっておらず、脇に添える
ライムやモヤシ、それに輪切りの生唐辛子もベトナム
そのまま。日本だから、と素材に妥協せず、迎合しない
その姿勢には感心してしまいました。

 内装は、竹や籐の簡素な家具が雑然と置かれ、
少々チープに見えますが、夜になればけっこういい
雰囲気になりそうです。

 見かけより実質本位、「花より団子」の方はぜひ、
このまじめなベトナム料理に触れてみてはいかがで
しょうか。

(ただ、土日のランチタイムはブッフェ形式になりますので
 避けたほうが賢明てしょう)


ランチセットの最初に出てくる
生春巻きと卵スープ




この日のセットは
自家製厚揚げのトマトソース




フォーには本場と同じように
ライムともやし、それに唐辛子が付く



ちょっとチープな内装だが
夜はむしろいい雰囲気になりそう




ランチセット 850円
フォー・ガー(鶏味ベトナムうどん) 980円
生春巻き 830円 バインセオ(ベトナム風お好み焼き)1,480円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/hoian.htm


2004.4