新宿区新宿3-14-1
伊勢丹新宿店 7F
03-3354-7466

11:00〜22:00
不定休(伊勢丹に準ずる)
地図はここ

私たちの世代にとって、デパートの大食堂といえばそれはそれは憧れの場所でした。

小さな日の丸が立ったお子様ランチ。オムライスにチキンライスにハヤシライス。
蛍光色のソーダフロートに、カマキリの卵のような不思議な泡のコーラフロート。
さらにプリン・ア・ラ・モードやチョコレートパフェ。

それはそれは食べてみたいものでいっぱいでした。

しかしいま、上記のメニューのほとんどが『絶滅危惧種』になっているのはなぜでしょうか。
よく考えてみると、これらのメニューは本当においしかったのでしょうか。

その疑問というか、トラウマというか、実際に食べさせてもらえなかったひがみでしょうか。
いま、飲食店を評価するとき、“デパートの中に入っている”というだけで
どうしても低く見てしまう自分がいます。

さて、本題に入りましょう。

新宿の老舗・伊勢丹本館の7階。
イートパラダイスと名付けられた飲食店街の一角に
この店はあります。

「かおや」とはダック=アヒルの中国語での発音。
店の名前どおり、「北京ダック」を手頃な価格で
提供するのが本来のコンセプトのようで、実際にも
北京ダックのミニセットが用意されているのですが、
それ以外でも手頃な価格でなかなか凝った料理を
提供しています。

まず驚いたのは「海老の坦々麺」。

正直、デパートに来るおばさん相手だから、と
全然辛くもなく甘ったるいのを想像していたんですが、
意外にもあっさりとしていていい具合にちょっと辛め。

2センチぐらいのエビのむき身がゴロゴロ入っていて
まるで「打出の小槌」「魔法のポケット」のようにエビが
いつまでも次々と出てきます。

刺激だけを求める人には物足りないかもしれませんが、
あっさりしているぶん上品で、単品でも立派に成立する
一品です。

一方で、「海鮮五目麺」は鶏ガラをベースにしたスープの
上質さが光ります。麺は坦々麺と同じ細めの麺ですが、
こちらのほうが小麦の程よい香りと味がわかる感じ。

これにカニの爪やエビ、イカ、ホタテなどよくある素材が
中心ですが、てんこ盛りの具だくさんで、1,260円でも
かなり安く感じるほどです。

三鮮焼き餃子は、中に角切りされたエビのむき身などが
入っていて、ぷりぷりっとした食感が楽しいのですが、
味という点ではとくに特徴がないのが残念です。
まあ、サイドメニューですからあまり主張しないように、
ということなのかもしれませんが、もうちょっと工夫が
ほしい気がします。

順番が前後しましたが、この店では最初にサラダが
出てきます。直径20センチ程の楕円のボウルに入った
サラダはなんとおかわり自由。
しかも梅と胡麻の二種類のドレッシングがついていて、
ちょっと中国料理店らしからぬサービスです。
こういったところはやはり、デパートの客層にうまく
照準を定めていると言えるのかもしれません。


マイルドであっさりの
海老の坦々麺



具がてんこ盛りでスープも上質
海鮮五目麺



三鮮焼き餃子


最初に出てくるサラダ
「おかわり自由」が中国料理店らしくない

正直、入る前は「デパートの中の店」ということで先入観を持ってしまっていたのですが、
ひとつひとつ真面目に作っていることがわかる料理で、価格も手頃。

これから伊勢丹に行ったときには、お昼をここにするかチャンパーにするかで、
かなり迷いそうな気がします。


【追記】
最近(2005年7月)、夜に行ってみたのですが
夜のメニューの「本日のお魚料理」がすごくお得で
驚きました。北京風の醤油味の蒸し、上海風の
トウチ炒め、そして四川風の煮込みの三種類から
調理法を選べるのですが、2,100円とは思えない
魚の大きさと手間ひまのかかった仕上がりに驚き
ました。

もし夜行くことがあったら、必ず頼んでみてください。



本日のお魚料理
上海風のトウチ炒め

海老の坦々麺 998円 海鮮五目麺 1260円
三鮮焼き餃子 420円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/kaoya.htm


追記 2005・7