【閉店】

渋谷区宇田川町41-28
茂木ビル 1F

11:00〜28:00
(日祝〜23:00)
地図はここ


【閉店しました】


いま、渋谷の川沿いに、続々と店ができています。

その川の名は、宇田川。

西武百貨店のA館とB館の間の井の頭通りから
宇田川町交番の左を抜けていく細い路地。
この路地の下に流れる川が、宇田川です。

いまは暗渠(あんきょ)となり、誰もこの川を流れる水を
見ることはできなくなってしまいましたが、実はこの
川の上流は童謡「春の小川」の舞台となった川。

あの、「はぁるのおがわはさらさらいくよ」と誰もが
口ずさむことができるあの歌のモデルとなった川が
いまは暗黒のなかを水が流れるこの川なのです。
(正確に言うと、代々木八幡付近を流れる支流・河骨川)

この川沿い、最近でも静岡おでんの小さな店や、
一風堂がなんか関係している居酒屋、そして
決してきれいとは言えない立ち飲み屋が開店。
知る人ぞ知る新店ゾーンとして、ひそかな賑わいを
見せています。


そうした新しい派手な店にはさまれ、ともすると
見落としてしまいそうな小さな焼き鳥の店。
それが「かとりや」です。

実は私、この店の存在を完全に忘れてしまって
いました。

この店、10年ほど前に職場のおじさんたちに連れられ、
ときどき行っていた店でした。安い焼き鳥・焼きとんに
牛の煮込みなどをつつきながら、いろんな話を聞か
された店でした。

それを思い出したのは、壁一面の大入袋を見たとき。
座敷部分にずらっと並べられた相撲協会の大入袋が
遠い遠い記憶を鮮明に蘇らせたのです。


特筆は「ナンコツ」。
小さな軟骨を集め、丁寧に串に刺したものですが、
そのジューシーさは素晴らしいもの。
一本一本手づくりで手間ひまかけているのでしょう。
これで100円はちょっと申し訳ない気がするほどです。

また、「牛煮込み」もおすすめ。
表面にはてんこ盛りの白ネギに隠されてよくわかり
ませんが、深めの小さなお碗には大きなジャガイモが
ごろり。それを崩しつつハフハフしながらながら食べる
と、たっぷりのスープがしっかりしみ込んでいって美味。
もつ自体もけっこうたっぷり入っていて、飽きさせる
ことがありません。薄味のスープもぜんぶ飲んでしまい
そうな、うま味が濃縮されたスープとなっています。

そのほか、ホルモンと玉ねぎを炒めた「トンチャン」は
噛めば噛むほど味が出てきて渋い脇役のよう。
その気になれば、永遠に噛んでいられそうです。

決して派手ではなく、特別な存在感を持つわけでは
ない店ですが、その料理は歳月が育んだ熟練の味。

職場の仲間や親しい友人たちと、じっくりと腰を据えて
ゆっくりと語らうには非常にいい店だと言えるでしょう。





この細い路地の下に
宇田川という川が流れている


ひっそりと埋もれそうな店構え


つくねと軟骨


牛煮込み


ホルモンと玉ねぎを炒めたトンチャン


ナンコツ・カシラ・ハツ・シロ・ピーマン・砂肝・皮・レバ・鳥串 各100円
つくね 170円 牛煮込み 440円 トンチャン 440円
ビール(大) 540円 生ビール 440円 冷酒 680円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/katoriya.htm


2005・5