渋谷とっておき!!ホーム 福岡市中央区
白金1-15-7
092-522-0739

17:00〜
24:00
無休

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仕事を通じて親しくなったアイヌの人々の、ある姉妹の
会話をそばで聞いていたことがあります。

「ウチの子はちっちゃいときから鮭の皮が大好きでね。
 自分がアイヌだって教えてないときから好きだった
 から、やっぱりアイヌの血は強いんだよねぇ」

かつて北海道や樺太の豊かな大地で、山や川や熊を
神として崇め、鮭をとりながら暮らしてきた民族・アイヌ。
時代が移り、場所が変わってもなお民族の嗜好は
脈々と受け継がれていくものなのでしょう。


アイヌにとっての鮭を、九州人に置き換えるなら
それは「鳥皮」でしょうか。
九州における鳥皮は、もうひとつの雄・豚バラとともに
それ抜きではけっして焼鳥を語れない存在なのです。

この店は鳥皮にこだわり、異常なまでの手間をかけて
別の料理と見紛うほどの一品に昇華させています。

まず見た目からして異様。
普通の鳥皮は、小さな短冊状に切ったものを何枚も
折り重ねるようにして串に刺していくものですが、この
店では細く切った鳥皮を串に幾重にも巻き付けて固め、
それを6日間にわたって7回から8回もあぶっていくと
いうもの。
そうすることによって皮の脂肪分の多くが流れ落ち、
残ったたんぱく質やコラーゲンなどに甘辛いたれが
しみこみ、一種独特の味わいになっています。

鳥皮と言われれば鳥皮ですし、そうでないと言われれば
別の一品かなと思える、そんな不思議なメニューです。

脂が落ちているためにくどくなく、パクパクと食べられる
こともあって10本単位での注文が普通とのこと。
たしかに他のテーブルを見ていると、10本20本単位で
鳥皮が運ばれていきます。やはり九州人にとっての
鳥皮は、アイヌの人々にとっての鮭のような存在なの
でしょう。

また、ほかのほとんどの串ものも税込みで1本95円。
最近は東京周辺でも見かけるようになりましたが、
かつては九州にしかなかった「豚バラ」も、玉ねぎを
間に従える九州正統派スタイルで出てきます。

“豚バラがなぜ焼鳥屋に?”なんて、無粋な質問は
やめましょう。なにしろ同じ九州でも久留米には
「ダルム」「センポコ」などの名で馬の内臓肉が多数
焼鳥屋のメニューにラインナップされているという
驚愕の事実があるのですから。


福岡の都心・天神から西鉄でひとつめの薬院という駅
から歩いて5分ほど。住宅街にある小さな店ですが、
一品一品が安いこともあって、どんどん頼んでいける
気軽さがあります。(なにしろ焼酎お湯割りが210円)

福岡の、一般の人々が日頃愛するおいしい焼鳥を
食べてみるにはとてもおすすめできる店です。
福岡にちょっと長く滞在するときにはぜひ。



6日間に7、8回もあぶって
仕上げるという「鳥かわ」



店内は4人×2と2人×1のテーブル、
カウンターと10人くらいの小上がり


皮が幾重にも巻き付けられて
いるのがわかる


九州の焼鳥屋で最初に出てくるキャベツ
酸味がある薄味のたれがつき、
何杯食べてもいい


九州の焼鳥のもうひとつの主役・豚バラ
玉ねぎが間にはさまるのも九州


マンションの一階に店を構えるが
一種独特の雰囲気


とり皮 砂ズリ とり身 バラ ハツ キモ フクロ すじ ナンコツ ノドナン ダルム 各90円
牛タン サガリ 各150円
とりもつ(串) 90円 トマト 200円 厚揚げ 300円

生ビール 450円 焼酎(お湯割り)200円(水割り・ロック)400円 酎ハイ 400円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/kawaya.htm


2010・9