世田谷区
上野毛3-14-10

03-3704-5234

11:30〜14:00 17:00〜21:30
土日休
地図はここ

環八沿い、多摩美術大学のすぐ横にある
中国料理の老舗。

昼に行ってみてあんまりパッとしなかったのですが、
夜はやはり違いました。

注文を聞きに来てくれたのは、修行中の若い料理人。
おすすめメニュー一覧表にすらない料理を提案して
くれます。

「きょうはアサリと黄ニラのいいのが入ってます。
黄ニラですと、ホタテやエビなんかと炒めるのがお勧め
ですね。自分としてはホタテがいいと思います。
ホタテと黄ニラをトウチで炒めて…、あ、麻婆豆腐と
一緒でしたらトウチが重なりますから、塩であっさりと
いうのがいいですね。」

修行中の身ですが、よく勉強して料理を自分のものに
しようとしていることがわかる会話です。

こうして出てきたホタテと黄ニラの炒めは、絶妙な
火加減でした。火が軽く入ったホタテはほとんど
生の食感ながら、生にはないほんのりとした酸味と
甘味があり、黄ニラのほのかな甘さとあっています。
ベースとなる鶏ガラスープの良さもあるのでしょう。

また、続いて出てきた麻婆豆腐も本格的でありながら
あっさりしていて香り高いもの。陳建民の流れをくみ
ながらも、「szechwan resutaurant 陳」などとはまた
違った味の麻婆豆腐となっています。

伝統の技に裏打ちされながら、ほどよく繊細な味の
中国料理と表現したらいいでしょうか。


ただ、ここから先は料理人が交代したのかと思うほど
料理が変わってしまいます。

四川風ワンタンは、なぜか芝麻醤(チーマージャン)が
全面を覆い尽くした甘ったるいもの。
胡麻のペーストである芝麻醤は、陳建民氏が坦々麺を
日本に紹介する際に独自に取り入れたもので、もともと
四川料理には使わないはずのものです。

坦々麺は逆に、正統派の陳建民スタイルの汁そばで
ありながら、芝麻醤をあまり使わず醤油ベースで
仕上げたもの。じわじわとあとから効いてくる辛さは
ちょうどいいのですが、四川風なのか日本風なのか
それとも独自路線なのか、どっちつかずの雰囲気が
あってちょっと腑に落ちない味です。

そして、連れが頼んだ北京風ニラそばにいたっては
どう受け取ったらいいのかちょっと悩んでしまいました。
ニラが丼を覆い尽くす様はメニューと同じなのですが、
生のニラをみじん切りにしたものがてんこ盛り。
しかもニラの下にはサイコロ状に刻まれたタマネギ。
これが余計な水分を出し、ヘンな甘味でスープの味を
邪魔しているかのようでした。

まあ夕方の開店直後に、予約もせずに行ったことも
いくぶん影響しているのかもしれません。

とにかく、最初の二品・ホタテと黄ニラの炒めと
麻婆豆腐は素晴らしい料理でした。

はたして料理のブレなのか、得手不得手なのか。
こんど行ったらどうなるのか、また確かめてみたいと
思いました。




歴史を感じさせるが清潔感ある店内


ホタテと黄ニラの炒め


あっさりして香り高い麻婆豆腐


ちょっと不可思議な四川風ワンタン


坦々麺


北京風ニラそば


麻婆豆腐 1500円 四川風ワンタン 1000円
坦々麺1100円 北京風ニラそば 1100円


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http://www.totteoki.jp/shibuya/kikka.htm


2004.8