沖縄県那覇市
前島2-18-16
098-861-5501

17:00〜24:00
日休
地図はここ


目から鱗が落ちた刺身でした。

写真は、鰆(さわら)の刺身をバーナーでちょっとあぶり、
ウコン塩をふったもの。
その濃厚な味わいには、ほんとうに驚きました。

パサパサとした食感のイメージがある鰆がここまで
しっとりと、かつ少しねっとりとした食感を持ち、しかも
濃厚な味わいを持つものだとは。
これを食べるだけでも、この店に行く価値はあると
思います。


“沖縄の刺身はまずい。”
“温かい海で育った魚の身はゆるく刺身に向かない。”


よく、こうしたことをしたり顔で吹聴する連中がいますが
そう言う連中に限って養殖でぶよぶよの鯛やブリの
刺身なんかを普段食べているのですから、自称グルメ
という連中は信用できないのです。

ミーバイ(ハタ)、イラブチャー(ブダイ)、沖縄スギなど、
刺身でじゅうぶんおいしい魚は沖縄にもたくさんいます。

そして、おいしい刺身や寿司を出す店は、探せば
ちゃんとあるのです。


この店の主人は南大東島出身。

南大東島とは、沖縄本島から東に360km、都道府県
としては沖縄県に所属しますが、そもそもの島の
歴史は八丈島の移民の上陸から始まっています。
そのため、この島には秋分の日に神輿を担ぐ祭りが
あるなど、本土に近い文化が根強く残っています。

とくに色濃く残っているのが寿司文化、というわけで
この店(南大東島に同名の姉妹店がある)の刺身と寿司は
かなりのレベル。

とくに特徴あるのがヅケの寿司です。

鰆をヅケにして握ったものをこの店では「大東寿司」と
いう名で出しているのですが、あらかじめ教えられ
なければやはり鰆だとは気づかないほど濃厚な味で
しっとり。

単品での提供のほか、「琉球料理コース」などにも
ちょっと付いてきますからこちらで試してみるのも
いいかもしれません。

また、近海物のマグロもさすがに鮮度が高く、しかも
赤身中心での提供のため、気候にふさわしくあっさり。
トロ嫌い、というより近年のトロ信仰の異常さに
辟易している私にとっては、非常に好ましく思えます。


琉球料理コースは、じーまみー豆腐(ピーナッツ豆腐)
はじまり、ドゥルワカシー(田芋と芋茎の炒め煮)やミミガー
(豚の耳皮)、ラフテー(豚の角煮)、刺身、大東寿司、
ゴーヤーチャンプルー、いもくず天など、沖縄料理が
少しずつですがひと通り網羅されたもの。
全体の味もよく、沖縄滞在の最初のほうに訪れて
郷土料理を試したい、というひとには非常にいい
コースでしょう。


ただ、沖縄の料理はもうある程度食べた、なによりも
おいしい魚が食べたいというひとの方にこそ、この店は
向いているかもしれません。

なお、「大東寿司」は最近では那覇空港での「空弁」と
して販売されています。これはJALの子会社を通じて
製法が空弁用にライセンス供与されたもので、
この店に行くことがなくても「大東寿司」が食べられる
ようになっています。もし空港で見かけたら買ってみて
ください。


国際通りのような観光地や、松山といった繁華街から
少し離れた場所で、路地の奥にひっそりたたずむ
小さな店ですが、沖縄で本当においしい魚を食べたく
なったらぜひ行ってみてください。

人懐っこいご主人との話もいい肴になるでしょう。



鰆の刺身をちょっとあぶっただけだが
その濃厚な味には唸るほど


細い路地にひっそりとある感じ


琉球料理コースの一部
右端に大東寿司がある



二回目に行ったときの単品の刺身
右側がマグロ 手前が突き出しのサラダ



琉球料理コースのなかの
紅芋の天ぷら


空弁の大東寿司
ライセンス供与されているらしい


上の空弁を開いたところ
持ち帰る途中でちょっとつぶれ気味




琉球料理コース 3,500円 伊勢海老コース 3,500円

大東寿司 1,200円 上寿司 1,200円 特上寿司 1,500円
ミミガー 500円 ピーナッツ豆腐 500円 ドゥルワカシー 500円 ドゥル天 500円


喜作オリジナルボトル古酒35度 3,500円 同25度 3,000円 泡盛1合 600円
生ビール(中)600円 瓶ビール 600円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/kisaku.htm


2007・5