千代田区神田小川町
3-16-1


11:30〜19:30(土〜18:00)
麺がなくなり次第閉店
日祝休

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「この店で出すのは讃岐うどんではなく、高松のうどん
 なんです。僕が地元で食べていた普通のうどんを、
 みんなに食べてもらいたいんです。」

そう語る若いご主人がおととしに始めた
この店のうどんは、麺がほんとうにおいしいのです。

ここ2、3年の東京での讃岐うどんブームは、正直、
単なるのど越し自慢、歯ごたえ自慢の味のない麺か、
またはセルフの「単なる低単価ファストフード」という
“なんか間違ったもの”と化してきました。

正直言うと、味もへったくれもない腰だけの麺が
あふれかえっていました。

しかしこの店の麺は、ちゃんと味があります。
ほんのり甘い小麦粉の味が、噛むたびに口に広がり、
うどんを食べている実感というか、喜びをしっかり
感じ取ることができるのです。

腰はしっかりありますが、グルテン(小麦に含まれる
タンパク質)の力を借りて腰だけを追い求めたような
食感ではありません。味があって、その上で腰が
あるような、そんな麺なのです。

また、かけうどんのつゆが非常においしいのです。
いりこのだしがきいていて、なおかつ適度な醤油味。
このつゆを適度に麺が吸い込んで、また、つゆが
麺の表面にまとわりつきながら口に入っていくと
そこで「うどん」というひとつのメニューが完成される
ような、そんなバランスのよさを見せるつゆなのです。
そして、最後の一滴まですっきりと飲み干したときの
満足感はかなり高いと言えるでしょう。

これでかけうどん一杯367円。
巨大な下足天をつけても525円、
丸天という、キクラゲを練り込んだ丸いカマボコという
感じの天ぷらをつけても525円。

この味でこの内容は、東京では破格とも言える安さ。
行列ができるのも当然という感じです。



丸香の「香」は香川の「香」だとのこと


かけうどん普通盛り+下足天トッピング


肉と丸天のトッピング
うどんがまったく見えなくなってしまった


必要にして十分なメニューは
それぞれが非常にお手頃


ところで余談ですが、正月休み明けの数日間、この店では特別メニューとして、
お雑煮を提供しています。

香川のお雑煮は、汁が白味噌仕立てで、餅は小豆餡入り

他県出身者にとっては、聞いただけでのけぞるような組み合わせですが、
この店のお雑煮を実際に食べてみて、想像をはるかに上回るおいしさに
目から鱗が落ちました。

イリコから取ったダシが甘い白味噌と互角に渡り合い、力強いスープとして
見事な調和を見せ、餡餅の甘さにまったく負けないのです。
このおいしさには本当に驚くとともに、先入観というものがいかに良くないものかを
あらためて知りました。

聞くと、ご主人が学生時代、東京で初めて迎えた正月にどうしても
香川の雑煮がなつかしくなり、食べたくなっていろいろ材料を買い集めて
自分で作ってはみたものの材料の違いからまったく別物になってしまい、
悲しい思いをしたとのこと。
その体験から、東京で暮らす香川県出身者のためにわざわざ餡入り餅や
白味噌まで香川から取り寄せ、提供することにしたといいます。

一杯350円。
餡入り餅が1個110円だといいますから全体ではほとんど原価割れの状態でしょう。

来年の正月明け、この店に来る機会があったらぜひ一度食べてみることをお勧めします。
それほどこの店の香川あんもち雑煮は素晴らしいと私個人が保証しますので。


かけ 367円 つけ 367円 釜上げ 420円 釜たま 472円 月見 420円
山かけ 472円 月見山 525円 カレー(冬期限定) 635円 大盛り各種105円
丸天 158円 下足 158円 わかめ 105円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/maruka.htm


2005・2