北海道釧路市阿寒町
阿寒湖温泉4-4-1

0154-67-2607

11:00〜15:00
18:00〜21:00 不定休
地図はここ


初めての土地で知らない店に入るのは、かなり勇気の
いることです。

私の場合、“嗅覚”というか“勘”である程度その店が
いい店かどうかはわかるつもりですが、それでもなお
初めての店に入るかどうかは非常に迷います。

どのくらい迷うかというと、その店の前を行ったり来たり
3往復ぐらいして、客が出入りする瞬間に出会えれば
その瞬間に店の中をのぞき込んだり、さらに店の横や
後ろにまわり込んだりして延々と悩み続けるのです。
へたするとほとんどストーカーに見えるかもしれません。


この店に入るのも悩みました。

北海道東部の観光地である阿寒湖温泉の、
土産物屋が並ぶ大きな通り。

当日になって飛び込みで安宿をとったため、夕食を
外で食べなければならなくなった私は、さまようように
してこの店の前に立ちました。

ここは温泉地ですから、宿泊客のほとんどが宿で
食事をとります。ですから飲み屋以外で夜、営業する
飲食店は多くありません。そうしたなか、まともな店は
あるだろうか、と不安になっていました。

そしてたどり着いたのがこの店です。
木造二階建ての昔ながらの店構えではありますが、
ショーケースや看板、外壁なども手入れもが整っていて
かなり良さそうな雰囲気があります。
しかしそれでも悩み続ける私は、店の前を往復し、
さらに店の横の路地にまでまわり込んでみました。

窓から見えました。厨房のなかが。

そこには、厨房のまんなかに置かれたテーブルで
食事を囲む家族の姿がありました。飲食店の不規則な
生活のなかでも、ちゃんと家族揃って食卓を囲もうと
いう、普通だけどいまの日本が忘れかけている姿に、
ちょっと感動しました。

こんな人々がやっているならば間違いはない、と
やっと安心して店に入ることができたのです。

(この家族の食卓を邪魔しないよう、少し時間をおいてから
 店に入りましたが)


やっぱり間違いはありませんでした。
ここの天ぷらは表面の衣はかりっとしていてサクサク。
薄い衣の軽い食感は、食べていて楽しくなります。

とくに、上の大きな写真にあるワカサギの天ぷらは
身がほこほことしておいしく臭みもまったくありません。
この店の衣は、ワカサギのために作られたものなの
でしょう。それほど絶妙な組み合わせです。

「秋のこれからがワカサギのシーズンですからね。」

私の様子を見ていたのでしょう、うれしそうに話す
主人の言葉にはちょっと得意そうな雰囲気も。

このときは9月下旬。
以来、立て続けに3回この店に行きました。

たしかにワカサギの産地・阿寒湖だからこそ新鮮な
ワカサギをそのまま天ぷらにでき、しかも1,050円で
これだけの大盛りの定食にできてしまうのでしょう。

もし阿寒湖に行くことがあったら、アイヌコタンとともに
この店には必ず行ってみることをお勧めします。

さらに言えば、この店でワカサギの天ぷらを食べる
ために阿寒に行く、というのもとてもいい選択肢だと
思います。


てんこ盛りのワカサギの天ぷら
サクサクと軽い歯触りでおいしい


展望台から見た阿寒湖と雄阿寒岳
阿寒湖周辺にはとてもよい森がある


立派な昔ながらの店構え
そばも手打ちと書いてある


ワカサギは秋からがシーズン
定食には山盛りの天ぷらが盛られる


天丼もボリューム満点


手打ちという蕎麦
個人的にはもっと濃くて辛いつゆが付けばと



周辺の土産物屋には
元祖・まりもっこりが


わかさぎ天麩羅定食 1,050円 わかさぎ天丼 730円
天麩羅定食 1,360円 天丼 840円 姫鱒丼 1,570円 ざるそば 630円
海老天麩羅定食 2,100円 上天麩羅定食 1,680円
阿寒湖コース 3,600円 まりもコース 2,600円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/nabekyu.htm


2005・5