渋谷とっておき!!ホーム 渋谷区東1-14-12
常盤松マンション1F
03-3409-2932

11:30〜14:30
17:00〜20:30
(土日祝 11:30〜20:30)
月休

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赤いのぼりが立っていなかったら、今回も気づかない
まま通りすぎていたかもしれません。

この店の話を聞いて、以前一度探しに行ったのですが
30分以上ぐるぐる回っても見つけられませんでした。
よもやこんなマンションの一階に、小さな小さな入口を
構えてやっているお店だとは知らなかったからです。

並木橋の交差点から東に曲がり、場外馬券売場を
左に見ながら坂を登ること200m。右手の石垣の上の
マンションにこの店はあります。

店にたどり着くと、周囲にはとんこつの独特の匂いが。

こんな、マンションの一階で独特の匂いを漂わせて
いいのだろうか、周辺住民から苦情が来たりはしない
のだろうかと心配になってしまいますが、ずっと昔から
当然のこととして街の中にとけこんでいるのでしょう。

その独特の匂いとは裏腹に、ちゃんぽんのスープは
あっさりとしたもの。白く混濁した液体の表面に油が
浮くわけでもなく、味付けもシンプルで拍子抜けする
ほどです。かといって味が足りないというわけではなく
奥深さを感じさせる飽きのこない味となっています。

具は、ピンク色のかまぼことキクラゲ、豚肉とイカ、
そしてたっぷりのモヤシとねぎ。キャベツもさつま揚げの
たぐいもない、こちらもまたシンプルなもの。麺もちょっと細めで
全体としてあっさりと調和がとれたものになっています。
さすが長年愛されてきただけある、いい味です。

一方、しゅうまいは肉がたっぷりと詰まっていて、
ほくほくした食感とあっさりとした味に思わず顔が
ほころびます。
油脂をこれでもか、と混ぜ合わせ、ねっとりした食感と
濃い味付けのしゅうまいが多いなか、このあっさりさは
なかなか貴重な気がします。付け合わせのモヤシも
酢とカレー粉で薄味に仕立てられ、いい口直しとなって
います。

別の日に再び訪れ、皿うどんの太麺を頼んでみました。
九州で皿うどんといえば現在、そうめん程の細さの麺を
油で揚げたものに、様々な具が入ったあんをかける
のが普通ですが、本来、皿うどんという名前のものは
太麺であったとのこと。それが細麺の「チャーメン」と
混同され、こちらのほうが食感がいいために細麺の
方が「皿うどん」という名前を奪ってしまったそうです。

というウンチクは置いておいて。

具は基本的にちゃんぽんと同じで、ピンクのかまぼこに
モヤシ、キクラゲ、豚肉、イカ。それに加え、こちらには
キャベツが入っています。あん全体がぼってりというか
かなり粘性が高く仕上げられていて、味付けも甘め。
九州の正統派の感じですが、慣れない人にとっては
重く感じられて辛いかもしれません。

麺はキツネ色というよりも茶色に揚げられており、
意外にも柔らかい感触。あんをかけられているから
ではなく、もともと柔らかい感じです。

個人的にはやはり食べ慣れた細麺を頼むべきだった
かな、と思いましたが、これはこれでバランスの取れた
いい一品となっています。

また、サイドに注文したひとくち餃子は皮が少し厚め。
底だけをカチカチに焼き上げ、あとは自然に熱が通った
という感じで、部分部分での食感の違いを楽しむ感じ
です。ただ、一口サイズで5個が472円という価格は
ちょっと納得がいかない人のほうが多いことでしょう。

何にも飾らない、昔のままのちゃんぽんと皿うどん。
長崎の本場が忘れてしまったものを、そのままいまに
伝えている、という意味でも非常に貴重な店です。

並木橋の交差点のむこう、感覚的な「渋谷の南限」を
ちょっと超えてしまった感じの場所ではありますが、
少し足をのばしてみる価値はある店だと思います。




石垣の上のマンションの一階にある
道路の反対側からでないと認識できない



具もスープもシンプルな
あっさり味のちゃんぽん


サイドメニューのひとくちしゅうまい 300円


皿うどん(太麺)


あんの下から“発掘”された茶色の太麺


ひとくち餃子




ちゃんぽん 945円 皿うどん(細麺) 945円 皿うどん(太麺) 997円
チャーハン(ミニサラダつき) 945円 ひとくち餃子 472円 しゅうまい 577円
はるまき 525円 豚の角煮 945円 ワカメサラダ 472円 ぬた 525円 支邦もち 525円



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http://www.totteoki.jp/shibuya/nagasaki-na.htm


2005・5