渋谷区神山町17-1
第2渡辺ビル1F
03-3485-3889

18:00〜27:00
無休
地図はここ


この場所にはかつて、「喜楽」という中国料理の店が
ありました。夫婦で切り盛りする、カウンターだけの
小さな店でしたが、タンメンがおいしく、根強いファンが
いたものです。

その店が突然シャッターを閉めたのが3年前。
不思議に思っているとある日、一枚の紙が張られて
いました。その紙には、ご主人が亡くなられたことが
記され、奥さん一人では続けられずに店を閉じること、
そしてこれまで店を愛してくれた客に対する感謝の
言葉がつづられていました。

私たちは「喜楽」が消えたことを惜しむとともに、
人生のはかなさを思ったものです。

その後、この場所に入居したのがこの「猫八」。

中国料理の店とは打って変わってシックなバーに
なりました。当初、看板ひとつなく、少々入りづらい
雰囲気だったのですが、徐々に客も増え、街にも
馴染んできた気がします。

この店、実は熊本から進出してきました。

ですからつまみに馬刺しがあります。
サシの入った見事な霜降りの赤身とともに、
「たてがみ」という首の後ろの白い脂の部分が
当然のように付いてくるところがやはり熊本です。
醤油もまた「たまり 」という九州の甘い醤油。
生姜を包み、玉ねぎのスライスをはさんで食べる
馬刺しは、たしかに九州の味です。

もうひとつ、やまうに豆腐も熊本の味。
五木村などの熊本の山間部に伝わる、豆腐の味噌
漬けをもとに開発された珍しい一品で、その名のとおり
雲丹(うに)のような、腐乳・豆腐ようのようなこってりと
した味わい。
これは焼酎はもちろんのこと、スコッチにもけっこう
合います。ぜひ、ものは試しで頼んでみましょう。

もちろん、九州のもの以外にもつまみはたくさんあり、
スタンダードなものも充実していますのでご安心を。


一方、酒については私より詳しい人がたくさんいます
ので説明は気が引けますが、簡単に説明すると
スコッチではシングルモルトが40種、ブレンドされた
ものが10種以上。

そのほか、珍しい酒がたくさんあります。
私は初めて見たし、もちろん初めて飲んだのですが、
日本のキリン・シーグラム(現キリンディスティラリー)の
「エバモア2002」というウィスキーが印象的でした。

また、明治屋がフランスで作らせた、葡萄が原料の
蒸留酒「クク(Coucou)」は、税法上はブランデーですが
葡萄の香りはほんの少し香るだけで、実際には味も
香りもまったくの焼酎。
さらには「ルリカケス」という名の鹿児島県徳之島の
ラム酒なども飲んでみましたが、世の中にはまだまだ
いろんな酒があることを知り、とても楽しいひとときを
過ごすことができました。


いつものスコッチやカクテル片手に、連れのひとに
蘊蓄を語るのもいいかもしれません。

でも、たまには飲んだことのない珍しい酒を体験して、
自分自身が子どものように驚いてみるのもいいかも
しれません。


冒険心を失ったら、人間、終わりなんですから。





入るにはけっこう勇気がいる外観


馬刺し
霜降り肉の陰に並んでいるのが「たてがみ」


やまうに豆腐
腐乳のようなチーズのような味


キリンの「エバモア2002」


酒税法上はブランデーだが
味も香りも焼酎の「クク」


奄美のラム酒「ルリカケス」(左)と
「文蔵さんの梅酒」

スコッチ 1,000円〜 カクテル 1,000円〜 ギネス 1,000円
本格焼酎 800〜1,200円 文蔵さんの梅酒 1,000円

馬刺 1,300円 焼若ししゃも 500円 ホルモン煮込み 700円
あっさりねぎ焼きそば 900円 BAR麺(醤油味) 900円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/nekohachi.htm


2005・7