渋谷とっておき!!ホーム 川越市仲町3-22
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11:30〜14:00

16:00〜19:00
木休

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ひとことで言うと、“さわやかな鰻重”でしょうか。


うなぎに「さわやかな」という形容詞は最も似つかわ
しくないと思われるでしょうが、これ以外に言葉が
思いつきません。
それほど軽く、あっさりとしたタレが素晴らしいのです。

また、最初に口に入れたときの香ばしさも特筆もの。
うなぎ自体、けっして肉厚であったりしませんが、
このタレにはかえって脂が乗っていないほうがいい。
繊細な身の味と、あっさりしたタレの絶妙のバランスを
これまた絶妙の焼き加減が支えているという構図が
この一枚の鰻重に結実しているのです。


川越といえば蔵の町。
小江戸と呼ばれ、江戸時代の風情を残す町という
イメージがありますが、実際にはこの街並みは明治
時代なかば以降に形作られたもの。
明治26年の大火で街の大部分が消失したあと、
燃えずに残った蔵造りの家にならって多くの商家が
蔵造りで再建、現在の街並みになったのです。

この街並みが現在に残ったのは、それ以降大火にも
空襲にも遭わなかったせいでもありますが、近代の
発展から取り残されたことも大きな要因。

かつて学生時代に映画「アマデウス」に憧れ、その
ロケ地であったプラハの街を訪れたことがありますが、
この街もまた戦災に遭わず、戦後チェコが共産主義
の道を歩まされたために近代化できなかったことが、
あの美しい街並みを残すことになりました。実際の
建物は上下水道などの配管がボロボロでしたが。

日本でいえば尾道などもそう。
近代化、とくに交通の発達に取り残された街が
美しいまま残るのは洋の東西を問わないのです。

この店の建物は蔵造りではないものの、木造三階
建ての古い商家そのまま。とくに店内から通りの
ほうを見たときに浮かび上がるシルエットが素敵です。

創業から200年、7代目となる伝統が、そのまま
おいしさとなっているかのようなこの店。
川越を訪れるならぜひ足を運んでほしい店です。



上鰻重(2,100円)
あっさりとしたタレがとてもおいしい



肉厚ではないうなぎの身が
あっさりしたタレと絶妙なバランス


肝吸いも塩辛くなくあっさり


メインストリートから一本はずれた
細い通りにある木造三階建ての商家


店内から見た
引き戸などのシルエットが美しい





鰻重 1,800円 上鰻重 2,100円 特鰻重 2,400円
ビール(中瓶) 600円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/fukiya.htm


2009・2