横浜市中区
山下町154

045-641-9308

11:00〜14:00
16:00〜21:00
(土日祝休憩なし) 火休
地図はここ


すっかり観光地化してしまった中華街。
かつての猥雑な雰囲気はほとんど片隅に押しやられ、
ぴかぴかのテーマパークのようになってしまいました。

その反面、店は内装外装ばかりがきれいになって、
実際の味は…という嘆きの声をよく聞くようになって
しまいました。

そうした中華街にあって、実質本位ならば「邨昌」
この店でしょうか。

中華街大通り入り口の善隣門をくぐってすぐの左側、
幅6メートルほどの小さな古い広東料理の店。
一等地にあるのですが、細長い店内はけっして
きれいとは言えず、普通なら店内を覗き込んだ段階で
躊躇してしまうことでしょう。

しかし、躊躇してはいけません。
この店はあくまで実質本位なのですから。

最初に頼んだのは「モンゴイカのあえもの」。
ショーケースのいちばん上に飾られ、何かの雑誌の
切り抜きが自慢げに貼られていたので頼んでみたの
ですが、ひとくち食べてみると拍子抜けするほどの
あっさりさ。
いや、決して悪い意味ではなく、いい意味で
中国料理にはなかなかないあっさりさがあるのです。
ゆでたイカの切り身に、醤油ベースのタレをかけ、
熱した油をかけたのでしょうか。
素朴ながらもイカのぷりぷり感が生きていて、
ネギと香菜とがいいアクセントになっています。

一方で、「ニガウリと牛肉の炒め」はこってり。
ゆでたと思われるニガウリと、油通しした牛肉を
醤油で炒めたものですが、 炒め、というより
煮込まれた感じのやわらかい食感で、見た目ほど
塩辛くもありません。むしろ甘味がニガウリの苦みを
抑えている感じで食べやすい一品となっています。

面白かったのは「グリンピースと蝦のうま煮」。
その名のとおり、グリンピースがふんだんに使われ
エビと白葱がいい具合に合わせられています。
ちょっと塩味がきついかな、という気はしましたが
これは意外な組み合わせの発見でした。
これが今回のいちばんのおすすめでしょうか。

最後に、シンプルな「ねぎそば」でシメてみました。
醤油のスープとストレートの細麺の組み合わせに
千切りにされた白葱と中国ハムがトッピングされて
いるというシンプルなものではありましたが、よく
バランスがとれていてスープも上品。
つるつるっといつの間にか入ってしまっているような、
そんな感じのいい麺です。

一品一品が奇をてらわず、シンプルそのもの。
しかし、だからこそ飽きの来ないいつまでも愛される
味だとも言えます。
見栄や虚勢を張るでなく、単純に中国・広東料理を
味わいたいならばこの店は重要な選択肢のひとつに
なるかもしれません。




善隣門を入ってすぐにある小さな店


モンゴイカのあえもの(白灼墨魚)


ニガウリと牛肉の炒め


グリンピースとエビのうま煮


ねぎそば


モンゴイカのあえもの 1,900円 ニガウリと牛肉の炒め 1,580円
グリンピースと海老のうま煮 1,900円 シュウマイ 550円
ねぎそば 840円 ビール(中瓶) 530円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/rakuen.htm


2005・6