渋谷区渋谷3-29-7


11:00〜15:00
18:00〜22:00
日祝休
地図はここ

閉店しています。

渋谷駅のすぐ南、埼京線のガード下に、
11:00をすぎるとスーツ姿の行列ができはじめます。

ここは、とんかつの専門店。
全部でも12畳もないような小さな店に、
働き盛りの男たちが押し寄せているのです。

ふと思うに。

とんかつって最近、高くなりすぎました。

小さなすり鉢を客に持たせ、ごーりごーりとゴマを
すらせて待たせることが流行りはじめたころから
でしょうか。

とんかつは1,000円をはるかに超えはじめ、
庶民から遠ざかって行ったような気がします。

たしかに、高いものはうまい。
でもそれは、肉の質からすれば当たり前のこと。
しかし、とんかつは単に豚肉に衣をつけて揚げた
だけのもので、原価からすればそんなに高くなる
はずはない料理なのです。


そんな時代にあって、この店は外観そのままに
昔ながらのとんかつを食べさせる店です。
出てくるのは丼いっぱいのごはんと、きつね色の
とんかつとキャベツの山。そして味噌汁と漬け物。

キャベツなどの野菜をみじん切りにした漬け物と、
味噌汁までもがなぜか「味の素」の味がするのは
ご愛嬌でしょうか。

しかし、肉は最近なかなかお目にかかれないほど
味があるもの。歯ごたえがあり、噛めば肉汁が
あふれてきます。誤解を招きそうな例えですが、
鶏肉にたとえるなら、普通の店の肉がブロイラーで
この店のは地鶏といった感じでしょうか。

店は非常に狭く、決して綺麗だとは言えません。

でも寡黙なご主人は、客が帰り、食器を下げる際に
椅子の色あせたクッションを丁寧に整えていました。
彼の客に対する最大の心配りはたぶん、おいしい
とんかつをできるだけ安く提供することなのでしょう。
だからこそ、これだけ多くの人々の支持を受けている
のだと思います。

まあ、「古さ」と「不潔さ」の区別がつかないような
幼い連中は放っておきましょう。

実質本位のガツンとうまいとんかつを食べるなら、
渋谷ではここ以外にはない気がします。



開店直前のスーツ姿の行列



ロースカツ定食


肉の形がそのまま生かされている


“実質本位”のお客さんたち


店を横から見たところ



とんかつ定食 昼 750円 夜 850円
特上ロースとんかつ定食 1.350円 ひれとんかつ定食 1,100円 ロースとんかつ定食 1,000円
一口とんかつ定食 900円 串かつ定食 750円 あじフライ定食 750円(昼のみ)


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2004・12