渋谷区渋谷3-15-5
グリームビルB1
03-3400-0080

11:30〜14:30(平日)
17:00〜24:30
(〜28:00 金・土・休前日)
地図はここ

私が中学生のとき、近所でも評判の美人である
同級生のお母さんに誘われました。

「おいしいものがあるから食べに行きましょう」と。

クルマで一時間以上かけて連れて行かれたのは
福岡市とは名ばかりの山裾の一軒家。
それは鍋で、牛の内蔵を煮込んだものでした。
これまで食べたことのない味で、おいしかったものの
「なんでこんな内蔵なんかを煮込んで食べるんだろう」
と不思議に思ったことをはっきりと覚えています。

それが「もつ鍋」というものであることを知ったのは、
東京でもつ鍋ブームがわき起こった10年後。
その店が日本のもつ鍋の元祖・「万十屋」だったことは
ついさっき調べて知りました。

辛子明太子とか、博多ラーメンとか、もつ鍋とか。

福岡という街は、ほんとにたくさんのおいしいものを
世に送り出してきましたが、実はこれらのほとんどは
もともと福岡で一般的だったわけではありません。

むしろ、こうした食べ物は先に東京でブームとなり、
テレビなどの情報によって地元の人々はその存在を
知る、という形でした。とくにもつ鍋はその典型です。

バブル崩壊前後に東京でわき起こったもつ鍋ブーム。

客からすれば一人前800円前後と安く、野菜が多くて
健康的なことが受け、店にすればカセットコンロさえ
あればすぐにでも開業できるコストの低さが魅力。
最近のジンギスカンブームなどとは比べ物にならない
ほどのすさまじいブームで、渋谷の街にもあちこちに
もつ鍋専門店がオープンしました。
そして2年ほどで飽きられ、あっという間に消えてしまい
ました。

そのもつ鍋の店が、いままたじわじわと増えています。

この店は「はし田屋」の隣のビルの地下。
「千宴」という名前は、もつ鍋が一人前1,000円である
ことからとったのでしょう。

もつは臭みがなく、塩味ベースが新しさでしょうか。
少々塩味がきつすぎる気がするものの、もつ独特の
うま味と野菜の甘味がとけあう、もつ鍋の醍醐味は
じゅうぶんに堪能できます。
ふたりで行ってもつ鍋二人前にちゃんぽん麺を投入、
焼酎を一杯ずつ飲んで4千円いきませんでしたから、
たしかにもつ鍋の安さは健在と言えるでしょう。

ただこの店、追加料金がちょっと高すぎる気もします。

最初のもつ鍋は1,000円なのですが、追加のもつが
619円、野菜が556円、さらに味付けの味噌が315円、
ゴマだれ・ポン酢が各52円と、徐々にむしり取って
行こうという意図が感じられなくはありません。
ですので、この店は二軒目以降で行くのが賢い
利用法かもしれません。


そして、この店の特筆ものは、ランチ。

「マグロおろしカツ定食」を頼んだのですが、これが
“飲み屋の片手間ランチ”の域を越えていました。
量は決して多くないものの、マグロらしからぬ上品な
味わいで、鶏の笹身じゃないかと疑ってしまうほど。

ほかの「鶏レバー&鶏そぼろ丼」「たっぷり野菜の
具だくさん冷製麺」はあまり期待できないようですが、
この「マグロおろしカツ定食」は、機会があったら一度
食べてみることをお勧めします。




かつて異常なブームだったもつ鍋
たっぷりの野菜と、安さが魅力



はし田屋の隣のビルの地下


店内は簡潔
背もたれのない椅子が回転を早めるのか



もつ鍋のシメはちゃんぽん麺投入
スープはちょっと塩味キツめ


意外においしいランチ
まぐろカツはマグロらしからぬ

不思議な味わい


断面を見てもマグロには見えない


もつ鍋 一人前1,000円
【追加】 もつ 619円 野菜 556円 豆腐 304円 味噌 315円 ちゃんぽん麺 409円
ゴマだれ・ポン酢 各52円 鍋味セット 315円

【ランチ】 マグロおろしカツ定食 800円 鶏レバー&鶏そぼろ丼 600円
たっぷり野菜の具だくさん冷製麺 700円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/sen-en.htm


2006・4