渋谷とっておき!!ホーム 新宿区高田馬場4-12-7
03-5348-6545


12:00〜
24:00
ほぼ無休

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正直、たこ焼きなんてジャンクです。


小麦粉を水で溶き、鉄板で焼いてソースや
マヨネーズでベタベタと味をつけて食べる。

一銭洋食から続くその成り立ちからして
“とにかく腹が膨れればいい”というしろもの。

お好み焼きもそうですが、こんなもの料理の範疇に
入るのか、という軽蔑は私の心の中にしっかり
根付いています。

この店のたこ焼き以外は。


なにしろこの店のたこ焼きは、生地が違います。

ふっくらもちもちして、だしが効いて。
海老の風味が口の中に香り、生地のおいしさだけで
食べ続けてしまいます。けっしてソースや青海苔、
鰹節が邪魔をすることはなく、たこ焼きでありながら
違う料理の片鱗を感じ取ることができるのです。

それもそのはず。

この店のおじちゃん(おじいちゃん)はかつて関西で
日本料理の板前をやっていたとのこと。
その時に中曽根康弘氏からもらったという「自民党
総裁賞」の額が店内の片隅にちょっと誇らしげに
飾られています。

いまはこうして高田馬場の片隅でたこ焼きを焼いて
いますが、料理人としてのプライドと技がしっかりと
込められたたこ焼きなのです。


店は高田馬場の早稲田口の改札口を出て左。
早稲田通りを西へ、ゆるやかなカーブの坂を登って
3分ほどでしょうか。
西友の向かいの角にひっそりとたたずむ、ともすれば
見落として通りすぎてしまいそうな小さな店で、
おじいちゃんはきょうもたこ焼きを作り続けています。

ほかのたこ焼きやと同様、持ち帰りが主体であり
店内で食べられるとは言っても仮設のもの。
あまったステンレスの調理台を転用したテーブルが
店内にひとつと、屋外に置かれた小さなテーブルの
ふたつだけが客席です。

作る作業を眺めていると、鉄板の上になみなみと
注がれた生地と、それが固まるのを待って穴に
“押し込んでいく”いく作業が印象的。

「大阪の人間はせっかちや言いますけど、私から
 したら東京の人のほうがせっかちですな。ちょっと
 待ってくれればできたてのおいしいたこ焼きが食べ
 られるのに、みんな“できてるやつないか?”って
 聞いて、なかったら帰りよる。だからやりたくないけど
 こうして作り置きをして…。」

おじいちゃんのこんなグチを聞きながら、ゆっくりと
待って、まずは店であつあつを頬張ってみてください。

いまはやりの、空気に入れて歯触りを良くしたタイプ
でもなければ、大きなタコが入っているわけでもなく、
表面を油で揚げるようにしてカリッとした歯触りにした
わけでもありませんが、とにかく生地のおいしさが
際立つ絶品のたこ焼き。


ぜひ一度、味わってみてください。


生地がしっかりおいしいたこ焼き



高田馬場駅から歩いて4分
ともすれば見落としてしまう
小さな店


鉄板に生地をなみなみと注ぐ
作りかたが印象的


大きめの穴に生地を“押し込んで”いく


削り節と青海苔がたっぷり


タコ自体は決して大きくないが
生地のおいしさとのバランスがとれている


近くの幼稚園児が一所懸命頬張っていた
(本人と保護者の許可を得て撮影・掲載しています)





たこ焼き 5個 300円 10個 600円

生ビール 小250円 大 450円 チューハイ各種 350円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/sennariya.htm


2009・9