渋谷とっておき!!ホーム 渋谷区渋谷2-19-17
第106東京ビル B1F
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日休

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「広東風焼きそば」しか食べさせてもらえませんでした。

私が子どもの頃の話です。

父が勤めていた関係で、福岡のデパートに母とよく
行くことがあったのですが、大食堂で頼むのは毎回
決まって「広東風焼きそば」。

私がいくら刻み海苔の乗った“おいしそうな”ざるそばや
“豪華な”ハンバーグを望んでも即座に却下。
「こっちのほうがおいしいから」という理由で母は頑に
「広東風焼きそば」を頼み続け、食べさせられました。

いま思うとほかのメニューより安かったのでしょう。
しかし、たしかにその「広東風焼きそば」はおいしく
私にとって焼きそばの原点は醤油味となりました。
おかげで関西・中国地方のようなジャンク指向の
味覚にならずに済んだと母に感謝したいところです。

しかしこの広東風焼きそば、ほかの店にはなかなか
ありませんでした。もしかしたらあの味はデパートの
大食堂の創作だったのでは、と思っていました。

そしてこの店の「広東風炒め焼きそば」との再会。

もちろんグレードは比べようもありませんが、醤油と
オイスターソースの風味が私の記憶をくすぐります。

麺はちぢれの強い細麺を香ばしく焼きつけたもので、
具はねぎとハムといたってシンプル。そのシンプルさが
味の統一感となりむしろ飽きさせません。私の郷愁は
別にしてもおすすめの一品です。


この店は、聘珍楼出身という料理長の小さな“城”と
いった感じの店で、宮益坂を半分ほどのぼった所の
小さなビルの地下に1年ほど前にオープンしました。

店内は赤を基調としたシンプルかつ現代的なデザイン。
中央に10人ほどのテーブル席とあまり使われている
ようには見えないカウンター席、そして奥に9人ほどの
半個室スペースがあり、別に4人も入れば満杯のとても
小さな個室があります。

メニューは「とび子のせシューマイ」などに「聘珍楼」の
流れが見えますが、あまりメニューの数は多くなく、
店の規模に合わせた感じ。

「土鍋入り麻婆豆腐」は唐辛子の辛さ主体ではなく、
深みのある味わい。花椒(山椒)のしびれるような
辛さも加わってはいますが、全体にコクのある辛さが
じんわりと来る感じです。

点心は「エビ入り蒸し餃子」の海老のぷりぷり感が
印象に残りましたが、店のなかで作っているとしたら
たいしたものです。

ランチでもそのかけらが味わえる「三元豚の釜焼き
チャーシュー」はしっとりジューシー。

フロアスタッフの数が少し余分なのか、常に視線を感じ
たり、空いた皿を何も言わずに持っていかれたりと
居心地のよくなさを感じることもたまにありましたが
全体的には親切でアットホームな感じの接客です。

値段も手頃で、ちょっとおしゃれで料理もおいしい。
大切なひととの少し気合の入った食事や、気の置け
ない仲間とのこじんまりとしたパーティー、そして
家族の語らいの場などにいいお店だと思います。


醤油味が香ばしい
「広東風炒め焼きそば」


宮益坂の途中にあるビルの地下
見落としてしまいそうな入口


土鍋入り麻婆豆腐
唐辛子だけでないコクのある辛さ


ランチに400円プラスで3品選べる点心
左から時計回りにとび子シューマイ、
エビ入り蒸し餃子、小籠包


しっとりジューシーな
三元豚の釜焼きチャーシュー


ランチに付くサラダも蒸し鶏が
乗っていたりと手間がかかった一品





【ランチ】 広東風炒め焼きそば 1,000円 坦々麺 1,000円
週替りランチセット 1,200円 点心・デザートセット 400円

土鍋入りあつあつ麻婆豆腐1,260円(ハーフ840円) 三元豚の釜焼きチャーシュー1,470円
フカヒレの姿煮込み6,090円 前菜四種盛り合わせ 2,520円(ハーフ1,470円)
鶏肉とカシューナッツの炒め 1,470円(ハーフ840円) 三元豚の黒酢入り酢豚 1,680円(ハーフ945円)



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http://www.totteoki.jp/shibuya/shenlong.htm


2010・3