渋谷区渋谷1-15-20
第一石栄ビルB1F
03-5466-0776

17:00〜29:00
(日〜24:00)
地図はここ

先日紹介した居酒屋「千」と同じビルにある店。
でも、同じビルでありながら2階の「千」と地下の
この店では雰囲気がまったく違い、いい意味で
好対照となっています。

「旬菜バー」と自称していますが、 たしかにこういう
店は「居酒屋」という言葉でくくるにはもったいない
気がします。
こじんまりした店内は木を多用したシックな内装。
4人がけのテーブルが半個室風に並んでいて、
おとなっぽい、隠れ家的な雰囲気を持っています。

とくに料理が上質で、和の基本をしっかり押さえ
ながら、アジアや洋のテイストも折り込んだ料理。
おでんの出汁の味の薄さや、ブリを使ったメニューの
多さからすると、西日本出身の腕のいい料理人が
いるのでしょう。

この店でシメに食べてほしいのは「石焼魯肉飯」。
“魯肉飯”はルーローハンと読み、豚肉のこま切れを
使った台湾の屋台料理の代表的なメニュー。
言ってみれば台湾の牛丼みたいなものでしょうか。
日本にもチェーン店として一部上陸していますが
まだまだ一般的ではありません。

この魯肉飯、もともとが屋台料理ですから、とても
上品とは言えない濃い味の料理なのですが、
この店のものは味付けがとてもあっさりしたもの。
熱した石鍋にご飯が入っていて、そこにあんを
かけるという石焼きビビンパ風のスタイルを独自に
取り入れ、新しいメニューに仕立て上げています。

また、豚肉と一緒に入っている卵が一段と
まろやかな味にしてくれたり、みじん切りのたくあんも
こっそり入っていたりと、味の面でも独自の工夫が
随所に盛り込まれ、楽しませてくれます。

先入観を持たずに食べてみると、
“こんな料理もあるのか”と驚くことでしょう。

そのほか「生春巻」でも、ライスペーパーの外側に
さらに海苔が巻かれ、甜麺醤(テンメンジャン)と
ラー油を合わせたものがタレだったりとユニーク。
単にベトナム料理として出すのではなく、独自の
テイストを加える点は魯肉飯と共通しています。

その一方で「おでん」や「地鶏ガーリック焼き」などの
和洋の基本的なメニューも高いレベルです。

そして、デザートも手を抜いていません。
杏仁豆腐も店の手づくりで、ちゃんとした杏仁
(きょうにん)の香りがする本物。
しかも上には小さな柑橘類(ライムかカボス?)の
砂糖漬けと、桃の砂糖漬けがちょこんと乗っています。
これもぜひ食べてみてください。


この店が実際に狙っている年齢層は、いろんな面で
ゆとりのある三十代の男女、といった感じですが、
実際にはこれよりちょっと若い“軽め”の層が多く、
少々ミスマッチを起こしているような気がするのが
ちょっと残念でしょうか。

もっとふさわしい客が増えれば、この店はさらに
その本領を発揮し、輝きを増すことでしょう。





地下の店というのは入るのに勇気がいるが
あたたかい雰囲気が心をやわらげる


石焼魯肉飯
左が石焼き鍋に入ったごはん



生春巻


地鶏ガーリック焼き


杏仁豆腐


地鶏ガーリック焼 735円 生春巻 798円 おでん盛り合わせ(7品) 1050円
魯肉飯 788円 杏仁豆腐 420円
生ビール 525円 ウーロン茶 420円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/shibaraku.htm


2004・12