渋谷とっておき!!ホーム 足立区千住1-32-4
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鍋を頼む場合、普通「注文は二人前からお願いします」
とかメニューに書いてあったりするものです。

ところが、この店にたまたま入った2年前のこと。
ふたりで寄せ鍋二人前を頼もうとしたところ、主人に
こう言われました。

「ウチの鍋は量が多いから、一人前で十分ですよ。」

頼んだ寄せ鍋は一人前1,700円。
まあ普通か安めの値段です。それが一人前だけで
いいというのですから、正直、半信半疑でした。

そしたらまあ、量が凄いこと。
右の写真(これは今回のもの)を見てわかるとおり、
鮭だの金目鯛だの鱈だのいろんな魚貝がてんこ盛り。
ひとつひとつの具材もよく下に隠れた野菜もたっぷり。
スープがちょっとだけしょっぱいのが玉に傷ですが、
二人で一人前というのは大正解、もし主人の言うことを
聞かずに二人前頼んでいたらどうなったかと思うほど
でした。

とにかく、鍋のコストパフォーマンス(価格性能比)では、
ここ以上に素晴らしい店を私は知りません。


この店の場所は、北千住駅の西口。
最近、駅前再開発で丸井がオープンしたりときれいに
なりましたが、いまも一歩南に下ると網の目のような
細い路地の両側に小さな小さな店がひしめき合う、
昔ながらの飲み屋街があります。
この店は、駅を出てすぐ左にまっすぐ行った奥の方に
ひっそりとたたずんでいます。


しかし、なぜ和食の店なのに「シチュー屋」か。

シチューと呼べるメニューは一切ありません。
鍋のほかは刺身や肉豆腐など一般的な和食メニュー
そのもの。なぜシチュー屋などと呼ばれるのか。

主人に聞いたところ、説明してくれました。

「戦後すぐの食料難の時代、先代がこの一帯の闇市で
 食べ物屋を始めたんですが、そのとき出してたのが
 いろんな材料を一緒に煮込んだヤミ鍋のような煮物。
 これをシチューと称して売っていたんですよ。それで
 店の名前もいつのまにかシチュー屋となったんです。
 私はもともと板前をやっていたんですが、この店に
 婿に入ってから徐々にちゃんとした和食のメニューに
 替えていって、いまのこの店になったんです」

実際、メニューは非常にまっとうなものばかり。

たとえば「しめサバ」にしてもとても柔らかくしめてあり、
スーパーで売ってるようなパサパサのものとは別物。
この日のお勧めだった「寒ぶりの刺身」も身がしまって
いてしっかりとした感触。脂が染み出してぬらぬらする
ような安い鰤とは別物です。

魚を食べるにしてもまっとうですし、鍋を頼んだらとても
安くお腹一杯になれます。


東京の北の交通の要衝、北千住。

北千住に行ったとき、
お財布に余裕があったら「バードコート」。
経済状況が厳しかったら「大はし」。
どっちでもない中間だったら、この「シチュー屋」。

この3軒を知っていたら、もう北千住は制覇したも同じ。
店選びで困ることは絶対にないでしょう。

これで寄せ鍋一人前。
量もさることながら種類も多く、
しかも鮮度もいいという驚きの鍋



一人前でもちゃんとした鍋とコンロを
用意してくれる



外観は普通の和風の居酒屋
店内もごく普通の居酒屋の雰囲気
ヘンなのは名前だけ


みずみずしい、という表現を
使いたくなる「しめサバ」


この日のお勧め「寒ぶりの刺身」


店内もごく普通の居酒屋の雰囲気





寄せ鍋 1,700円 牡蛎鍋 1,300円 いか鍋 1,200円 もつ鍋 1,000円 雑炊 1,000円
うどん鍋 800円 たらちり 650円 湯豆腐 450円

まぐろ刺 650円 中落 500円 いか刺 450円 〆鯖 450円
海老フライ 550円 鰺フライ 550円 サラダ 500円 お新香 300円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/shichuya.htm


2006・3