渋谷とっておき!!ホーム 広島県尾道市
東御所町60-8
0848-23-5283

9:00〜19:00
水休 

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手前が「中華うどん」、奥が「尾道ラーメン」。

違うのは麺だけ。スープも具も、すべて同じです。

かつ丼やオムライスなどのエピソードにもあるように、
こういうメニューは、常連客からの要望で誕生する
ことが多いのですが、店の女性に話を聞いてみると
この「中華うどん」はそうではないようです。

渡船の発着場があり、瀬戸内海に浮かぶたくさんの
島々への玄関口としての役割を果たしていた尾道。
駅前は、鉄道と渡船を乗り継ぐたくさんの人々が
行きかう場所でした。

限られた時間のなかで、腹を満たしたいという要望を
尾道ラーメンは満たしていたのですが、それでもなお
時間が足りない人がいる。わずか数分の待ち時間
では、中華麺を茹でる時間さえ惜しい人々がいたの
です。

そうした客が常連のなかにいることを知り、この店
では、一計を案じます。

一から茹でなければならない中華麺の代わりに、
事前にゆで置きのできるうどんを使えば、劇的な
早さで提供できる、と。

こうして中華うどんはうまれました。
当初は「中華うどん」という名前はなく、急ぎの常連が
来てラーメンを注文したらうどんを出すのです。

急いでる客は、そのまま文句を言わず食べました。
そこには「あうんの呼吸があった」と言います。

注文ではなく、店の配慮として。しかし双方納得の
上で誕生した「中華うどん」はやがてひとつの独立した
メニューとして地位を確立し、今日にいたるのです。

ただ、これも尾道だったからこそ可能だったこと。
とくにこの店のスープはまったくの魚介系。やさしい
味はむしろ和風であり、うどんに合わないはずがない
というべきもの。
これが臭いとんこつだったら吐くかもしれません。

具もかちっとしたチャーシューとメンマと青ネギと
いたってシンプル。うどんになるべくしてなった、と
言っていいかもしれません。

尾道水道に面した新しい建物の店は、朝9時から
営業。ラーメンやうどんのほかにも、冷蔵庫には
稲荷ずしやちらし寿司、さらに地魚やタコの煮つけ
など、様々な一品料理があり、食事も酒も楽しめる
ようになっています。

夜が午後7時までと早いのが残念ですが、尾道の
人々が普段味わっているような料理を味わえるという
点でも貴重な店だと言えそうです。

駅前が再開発によって変わり果て、かつての風情が
なくなってしまったとはいえ、こうした形で昔ながらの
暮らしを垣間見、味わうことができる貴重な店。

尾道に行くことがあれば、ぜひ一食はここで食べる
べき店だと、強く強く推奨します。



中華うどん(左)も尾道ラーメンも
麺以外は同じで素朴な味わい



もともとあった「尾道ラーメン」
魚介系のスープは優しくあっさり


“あうんの呼吸”で誕生したという
「中華うどん」はまったく違和感のない味


南の向島との間を渡船が行きかう
風景だけは何も変わってない


再開発で一度は閉店
海沿いの新しい店で再開した


おかずのひとつアナゴ煮
頭も丸ごと煮るのは珍しい





中華うどん 400円 尾道ラーメン 450円 (大) 600円
巻寿司 450円 ばら寿司 350円 いなり寿司 120円

ビール(大瓶) 550円



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http://www.totteoki.jp/shibuya/shimizu.htm


2012・3