渋谷とっておき!!ホーム 豊島区巣鴨4-35-2

11:30〜15:00
17:00〜20:00頃
月休

大きな地図で表示






「のど自慢」の生放送が終わった、まさにその瞬間。

テレビのスイッチが切られ、ラジカセから流れてきた
のはまさに70年代歌謡曲のオンパレードでした。

鼻にかかった声で“あなたの好きな草原〜♪”と歌う
アグネス・チャンの「草原の輝き」から始まり、
フィンガー5の「個人授業」、ガロの「君の誕生日」、
内山田洋とクールファイブ「そして神戸」と果てしなく
続くそれは、まさに「昭和歌謡ショー」そのものです。


しかし店名は奇抜であっても、提供するラーメンは
いたってまじめでおいしいところがすごいのです。

とくに「地球の塩ラーメン」のおいしさは衝撃的ですら
あり、これに匹敵する塩は原宿のAFURIの「ゆず塩」
くらいしか思い浮かばないほど。

魚介と二種類の鶏を合わせたという透明のスープは
わずかに強い塩味。しっかりとしたうま味とコクが中に
満ち満ちていて、たちまち虜にさせられてしまいます。

席に「昭和歌謡ショーは化学の子ではありません」と
大書きしてあるように、化学調味料不使用だという
のにこれだけはっきりとした味に仕上げられるのは、
素材の良さと手間暇、そして塩の良さならではです。


麺は、博多ラーメンと同じ極細のストレート麺。
やや強めの塩味は、この麺に合わせたまさに“塩梅”
なのでしょう。主人が麺とスープの相性を知り尽くして
いることがよくわかる組み合わせです。

トッピングは薄いチャーシュー3枚にフライドオニオン、
海苔、水菜にねぎ、そして玉ねぎ。そして煮玉子が
プラス100円で選べるようになっています。
なかでも素晴らしいと感じたのがみじん切りの玉ねぎ。
生なのか、少し水にさらしたものなのかはわかりま
せんでしたが、ほのかな甘みとしゃりっとした歯触りが
いいアクセントとなって舌を楽しませてくれます。


さらにユニークだったのは「〆のご飯」(200円)。

これは「塩」を注文した人だけが頼めるというもので
いったいどんなものかと思っていると、出てきたのは
小さく刻まれたチャーシューとねぎ、海苔がトッピング
された小盛りのごはん。これに塩ラーメンのスープを
かけて茶漬けのようにして食べろと言うのです。
これがまたおいしくて、スープを最後の一滴まで堪能
してしまいました。塩ラーメンは替玉も選べるのですが
ここは絶対「〆のご飯」を頼んでみてください。


なお、この店にはほかに「王道の醤油ラーメン」と
「七福白醤油ラーメン」があるのですが驚いたことに
麺もチャーシューもトッピングもまったく別のもの。

「白醤油」のチャーシューメンを食べてみたのですが
麺は「塩」よりも少し太めで鹹水(かんすい)も多め、
麺が少し黄色味を帯びています。

スープは醤油の風味が少し弱く、ちょっと漠然とした
感じ。他の店ならここは化学調味料でエッジを効かせ
るところなのでしょうが、あえてそうしないところが
この店ならではということでしょう。

たぶん「王道の醤油ラーメン」がもう少しかちっとした
味なのでしょうから、三番目に登場した「白醤油」は
こういうポジションを取ったのだと思います。


「醤油」と「白醤油」には大盛りがあってチャーシュー
メンも用意されているというのに、「塩」は替玉だけ。

一方「〆のご飯」は「塩」とセットでしか注文できない
など、複雑なシステムに見えますが、これもすべて
それぞれのラーメンをベストの状態で食べてほしい
との主人の思い入れがあってこそのもの。

かの「一風堂」で11年修業したという主人は、麺や
替玉というシステムこそ博多ラーメンから引き継いだ
ものの、まったく別のラーメンに挑みひとつの頂点を
極めました。

カウンターにわずか5席。しかも同時に2杯しか
調理できないようになっている厨房も、すべては
最良のラーメンを提供するためものだとわかります。


山手線大塚駅から都電荒川線に乗り換えて2つめの
「庚申塚」から徒歩2分。行くにはとっても面倒な場所
ですが、とにかく「地球の塩ラーメン」はぜひ一度
食べておく逸品だと思います。

なにがなんでも行くべき、絶対のお勧めです。



「地球の塩ラーメン(半熟玉子入り)」
スープのうま味とコクには驚く


「昭和」のイメージに引きずられ
ボロい店かと勝手に思っていたが
小さくともきれいな店だった


こちらは半熟玉子なしの塩ラーメン


「塩」の麺
博多ラーメンと同じく極細のストレート


「塩」とセットでのみ注文できる「〆のご飯」
これにラーメンのスープをかけ
お茶漬けのようにして食べる


「七福白醤油ラーメン」のチャーシューメン
スープに合わせて、麺もトッピングも
「塩」とはすべて変えるほどのこだわり


「白醤油」の麺
「塩」より少し太く黄色っぽい


“化学の子ではありません”
化学調味料不使用で
「塩」のスープの味は驚き


天井に貼られた「新曲100円」のメニュー札
暇な時リクエストすれば歌ってくれるらしい







地球の塩ラーメン(半熟玉子入り) 800円 玉子なし 700円 替玉 100円
王道の醤油ラーメン 700円 半熟玉子入り 800円 チャーシューメン 900円 大盛り+150円
七福白醤油ラーメン 700円 半熟玉子入り 800円 チャーシューメン 900円 大盛り+150円

〆のご飯(塩注文時のみ) 200円 半ライス 100円
餃子 (3個)250円 (5個)350円(夜のみ)

缶ビール(350ml) 350円 黒霧島 400円
一曲 0円 新曲 100円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/showa.htm


2012・8