渋谷とっておき!!ホーム 島根県松江市
東本町2-64

0852-25-0496

11:00〜14:00
18:00〜25:00 日休

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松江の繁華街にはラーメン屋がほとんどありません。


それは「蕎麦屋で飲む」文化がいまもしっかりと
根付いているからです。

夜、簡単なつまみをつつきながら酒を酌み交わし、
最後に蕎麦をすすってしめる。

こんな飲み方、いまでこそ“粋”などと言われ、雑誌など
では蕎麦屋でいかに“通”ぶるかを懇切丁寧に指導
してくれたりしています。

しかし、しょせん蕎麦屋は蕎麦屋。

いまも昔も庶民の憩いの場であった蕎麦屋で、なんで
たがか海苔、たかが板わさを通ぶってありがたがって
食べなきゃいけないのか理解に苦しみます。
蒲鉾も海苔も、蕎麦屋が自分で作ったというのなら
いざ知らず、蕎麦屋でつまみをかしこまって食べる
なんてそれこそ地方都市の“田舎文化人”あたりの
レベルです。


私がこの店を好きなのは“粋”だの“通”だのとは
まったく無縁の蕎麦屋の姿があるから。

場所は出雲蕎麦の本場・松江。
繁華街の片隅で、夜遅く午前1時までやっている
この店では夜、ほとんどの客が当然のように
飲んでいます。

ビール、そして焼酎のそば湯割りを片手に、飛び魚の
身で作った山陰名物の「あご野焼き」という竹輪や
小海老の唐揚げといった簡単なつまみと一緒に
日常の一環としての語らいがあります。
そして帰り際になって客は蕎麦をすすり、満足して
帰るのです。

もちろん、だからといって蕎麦がいいかげんという
わけではありません。
出雲蕎麦の代表とも言うべき「三品(三色)割子」は
海苔・鰹節・ねぎなどの基本の薬味をベースに、
ひとつにはとろろとウズラの卵、もうひとつには大根
おろしでバリエーションを持たせて三種にしたもの。
ちょっとずついろんな蕎麦が味わえる、ちょっと楽しい
メニューです。

蕎麦自体の食感は、噛んだときに出雲そば独特の
ちょっとねっちりした感触を持っていますが、その前に
表面がしっとりしていてつるつるとのど越しが良いため
不快さを感じることはありません。
伝統を感じさせるいい蕎麦です。

また、別の日に頼んだごぼう天蕎麦もまた独特。
博多などのごぼう天蕎麦はごぼうがかなり薄切りに
してあるのに対し、この店のごぼうは7ミリはあろうか
というほどの厚さ。衣もまるで「はがれるもんか」と
言わんばかりに厚くしがみついています。食感も
決して洗練されておらず、さつまいもの天ぷらかという
ほどのものですがこれがまた不思議にこの店の
蕎麦とマッチしています。


蕎麦屋で飲む文化がいまもしっかりと根付く街・松江。

素敵な風景がたくさんあるこの街をぜひ一度訪れて、
夜はこの店でくつろぎながら“蕎麦屋で飲む喜び”を
感じてみてください。



三品割子
海苔・鰹節など基本の薬味に
おろし・とろろが加わるスタイル


深夜まで営業というのがうれしい


焼酎のそば湯割り
こういうものは蕎麦屋ならでは


小海老の唐揚げ


あご野焼き


ごぼう天そば


深夜に訪れても多くの客がいて
みな酒とともにそばをすすっている


割子そば 720円 三品そば 850円 おろしそば 750円 ごぼう天そば 700円
釜揚げそば 650円 桶うどん(釜揚げうどん) 750円 天麩羅そば 850円 山かけそば 850円

イカの唐揚げ 350円 軟骨の唐揚げ 350円 揚げだし豆腐 350円 アゴ野焼き 500円 天ぷら盛り 700円
ビール(大瓶) 550円 (生) 550円 焼酎そば湯割(雲海) 400円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/tachibanaya.htm


2008・10