渋谷とっておき!!ホーム 中央区築地6-21-2
03-3541-8698

11:00〜21:00
(土 〜20:00)
日祝休
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小さめの牡蠣をいくつもまとめて塊にし、衣をつけて
揚げたカキフライ。この店の冬の名物です。


かつて田園都市線のあざみ野に住んでいたころ、
ふと見つけて入った洋食の店のことを思いだします。

老夫婦ふたりで営む店で、なにを食べたのか思い
出せないのですが、メニューにカキフライがあり、
奥さんが「ウチのはね、小さな牡蠣をいくつも集めて
作ったもので、遠くから食べにいらっしゃるかたも
あるんですのよ」と。

その後すぐに転居したためついぞ行くことはなく、
最近調べたらもうありません。やめてしまったのか。
いや、本当に存在したのかどうか…。


本題に戻りましょう。
築地の場外でもはずれの、しかも細い路地にある店
ですが、ほんとにまあなんでもおいしいのです。

築地ですから魚がおいしいのは当然としても、豚の
天ぷらがこれまたおいしい。噛んだ瞬間、衣に閉じ
込められたうま味がふわっと口いっぱいに広がる
感じ。ああ、「口福」とはこういうことを指すのだなぁ、
としみじみと感じられます。

1935年に日本橋から築地に魚河岸が移転する前、
この一帯は海軍の街でした。海軍本庁が現在の
市場内の水神社の場所に、海軍軍医学校が現在の
国立がん研究センター病院の敷地にありました。

この「多け乃」はその当時から続く店。

店内はまさに食堂で、壁じゅうに貼られたメニューの
短冊に圧倒されます。天丼・かつ丼から山うどに
ほや酢に魚のあら煮まで。、できない料理はないん
じゃないかというほどの種類と数。

もちろん刺身もいいものがあります。なかでもブリは
背も腹もいっしょに切ってあって大きく、薄いながらも
食べごたえあり。脂がべたっとしないのは天然もの
ならではでしょうか。また、いわしの刺身を頼んだとき
表面に細かい庖丁が入っていて感動しました。
仕事が丁寧です。

また、店としては煮魚がいちばんの自慢のようで、
常連らしき客の多くがキンメやメバルなどの煮つけの
定食をお酒とともに頼んでいます。

なかでもあら煮はお勧めだそうで、私のときは
ヒラメの頭が2匹分どーんと出てきました。
濃い飴色に煮つけられたヒラメの頭は甘さが強め
ながらおいしく、日本酒とよく合います。

また、ごはん類も充実しているのでシメもここで。
チャーハンは具は少なめなものの、少し濃いめの
味付けがよく、ぱらりとした仕上がりも好感触。
通常のねぎと玉ねぎの両方が入ったチャーハンは
珍しく、それが味に貢献しているようです。

とにかく、なにを食べてもおいしくハズレなし。

ただ、定食類を除いては値札がない“時価”となって
いて、多少怖いし不透明な気はしますが、だいたい
これまで5回通った経験からするとほどほどに食べて
飲んで3,000円、しこたま飲んで食って6,000円くらい
と覚えておけば大丈夫。

昼から夜にかけての築地の穴場として、ぜひ覚えて
おくべき店のひとつです。

とくに「豚天」はぜひ。





参考にさせていただきました


3つほどをまとめて
ひとつの塊にしたカキフライ
年明けにはもっと大きくなるとか



まあるく整形されたカキフライは
まるでクリームコロッケのよう


魚が主体の店だけど
豚天がこれまたおいしい


あらゆる壁に貼られたメニューの短冊


オフ会を開催したときの
刺盛り


飴色に煮込まれた魚のあら煮
ヒラメの頭というのが珍しい 2匹分


隠れた人気を誇るチャーハン
ぽろりとしておいしい


大きさにびっくりするブリの刺身





定食類を除き全品時価
軽く飲んで食べて3,000円 しこたま飲んで食べて6,000円めど



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/takeno.htm


2015・9