渋谷とっておき!!ホーム 中央区築地4-10-17
03-6278-8194

9:00〜14:00
無休

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オヤジ世代には懐かしいオバイケ。別名オバケです。

鯨の尾びれの部分のことで、これを塩漬けにしたあと
薄く切って熱湯をかけてスポン状にし、冷水に晒して
酢味噌をかけています。

かつて九州・山口地方ではごく普通に食卓に上った
料理であり、関東でも千葉・房総半島の南にある
白間津という集落では4年に1回開かれる大きな
お祭りで、神様役の少年2人に供されるご馳走に
このオバイケの酢味噌和えが入っていたりと、
かつては我々の暮らしの中に深く浸透していました。

商業捕鯨モラトリアム(一時停止)によって私たちの
生活から遠ざかってしまった鯨肉。その文化を残し、
身近に感じてもらおうというのがここ築地場外の
「登美粋」です。

間口こそ一間(1.8m)ほどしかありませんが、すぐ
横の通路を入っていくとテーブル3卓にカウンターが
ある半オープンエア気分の不思議な空間もあり、
ゆったりと食べることができます。

この店の名物は、鯨の竜田揚げと鯨カツ。

竜田揚げは繊維に沿って細かくちぎったものに
下味をつけて衣をまぶして揚げたもので、ひとつ
ひとつが持ちやすく、ビールのお伴にぴったり。

一方、鯨カツは非常に薄く切った鯨肉に串を刺し
パン粉を綺麗にまぶして揚げたもの。歯触りが良く
“二度づけ禁止”のソースに浸して食べれば、
これもビールのお伴として最高です。

鯨の仲卸が本業だと言うだけあって、ありとあらゆる
鯨の料理が提供される、と言いたいところですが、
現在は「鯨塩煮込」などが提供できないとのこと。

どうやらこれは去年の国際司法裁判所での敗訴で
調査捕鯨の停止を余儀なくされたことの影響。
一部メニューに適した種類の鯨が入荷しなくなった
ためのようです。

これまで縮小均衡を続けながらも、伝統的な沿岸
捕鯨と調査捕鯨でどうにかしのいできた日本の
鯨食文化の危機が迫ってきていることを感じます。

とはいえ、貴重な尾の身をはじめとする刺身類や
ベーコンなどの馴染みのメニューは健在。

そのほか、ひと口大の鯨のステーキを乗せた
「鯨カットステーキ丼」や鯨カツ丼、鯨竜田揚丼など
600円からのお手頃価格のごはんものも充実して
いますので、軽いランチにはちょうどいい感じ。

近くのカレー専門店とのコラボで生まれたという
鯨カツカレーカツも、ちょうど私が食べたときはまだ
煮こみが足りなかったようで粉っぽかったのですが
価格が700円と安く、気軽に食べられますので
お勧めです。

また、変わり種としては「くじらアイス」もぜひ。
アイスそのものは普通なのですが、トッピングで
鯨の粉をかけてあり、「レバニン」という鯨特有の
栄養素が疲労回復を助けるとか。

500円という値段は、鯨カツ丼とわずか100円しか
差がないので考え込んでしまいそうですが、そこは
スイーツは別腹、話のタネにもぜひチャレンジして
みてください。

数々の鯨料理をつまみに昼酒を楽しむもよし、
鯨竜田揚げや鯨カツに少年時代を懐かしむもよし。

築地場外のなかでも特別に時代に取り残されたかの
ような不思議な空間で、ゆったり時間を過ごすのも
いい経験だと思います。




スポンジのようなオバイケ(オバケ)
かつては普通に食卓にのぼった


場外のど真ん中にある
非常に間口の狭い店



持ち帰り専門店化と思えば
通路の奥に不思議な空間が


小さくちぎられた竜田揚げ


薄い鯨カツは
“二度づけ禁止”のソースにつけて


串にささったままの鯨カツが鎮座する
鯨カツカレー


鯨の粉がトッピングされた
くじらアイスは話のタネに



参考にさせていただきました。




鯨カツ 200円 鯨竜田揚 350円 鯨刺身 950円 尾の身刺 3,500円
鯨カツカレー 700円 鯨竜田揚丼 650円 鯨カットステーキ丼 1,300円
くじらアイス 500円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/tomisui.htm


2015・9