渋谷とっておき!!ホーム 渋谷区宇田川町36-16
03-3476-1891

17:00〜23:00頃

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魔法のランプならぬ、魔法のヤカンです。


この店で普通に焼酎を頼むと、蕎麦焼酎が緑色の
ヤカンに入って出てきます。
ホーロー製の、何の変哲もないヤカン。

しかしこのヤカン、飲んでも飲んでもなかなか
減らないのです。


ここ「渋谷とっておき!!」では何度も登場し、すっかり
おなじみとなった、渋谷の地下を流れる川・宇田川

この川沿いに建つ小さな飲食店ビルの一階に、
大きな提灯と小さな飾りの屋根をかかげて商売を
している焼鳥屋があるのですが、ここの主人がもう、
そのままドラマに出てきそうなほど、焼鳥屋の
イメージぴったりなのです。

頭には鉢巻き。頑固を絵に描いたような風貌。
でも、なじみ客の頼みは断れないサービス精神。
そして実は、照れ屋。

先日、閉店間際にこの店のなじみの客に連れられ
転がり込んだのですが、このときわざわざ作ってくれた
料理が、彼のセンスのよさを如実に物語っていました。

鶏肉をさっと湯引きし、酸味のあるタレをかけたもの。
また、細切れ肉を茄子とさっと醤油味で炒めたもの。
両方とも一見、簡単な料理に見えますが、火加減、
味加減ともに並大抵のものではありません。

でも、これらを口に運ぶのは箸ではなく、

“ウチは焼鳥屋なんだ、串が主役だ”とばかりに
すべての料理を、焼き鳥用の串を箸代わりにして
食べさせるところも“粋”じゃないですか。

もちろん、炭火でじっくりと焼き上げる焼き鳥も
奇をてらうことなく、しっかりとしたもの。


そしてまた、ここではぜひ、自家製の漬け物も頼んで
みてください。いまどき、外部から調達した方が安く、
安定したものが得られるにも関わらず、糠床で
しっかりと漬けられた自家製のキュウリやナスには
そうそうお目にかかれるものではありません。

そういえば、広島のあるグルメサイトの主宰者が
和食のお店の評価をするとき、実はほとんど唯一の
評価基準が「漬け物が自家製かどうか」だけだった、
ということがありました。
まあ、外食といえばお好み焼き、という環境で育てば
和食の繊細な味の評価は難しかったのでしょうが、
しかしそれにしてもねぇ、という感じでした。

そんな基準に当てはめるまでもなく、ここの漬け物は
この店の実力を物語っていますが。




これが魔法のヤカン


大きな提灯と小さな屋根が目印


鶏肉の湯引き(たたき?)
(裏メニュー、というより臨時メニュー)


なすと鶏肉の炒めもの
(これもたぶん臨時メニュー)


自家製の漬け物
ともあれ、職人の技で焼き上げられた焼鳥と、素朴ながらうまい一品料理の店。

「ヴァンボー」「かとりや」「もつ八」そして「鳥由」
この“川沿い”には、頑固にうまいものを作り続ける職人がたくさん集まっているようです。

彼らに敬意を表して、この通りを“宇田川がんこストリート”とでも名付けましょうか。







このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/toriyoshi.htm


2004・11