渋谷区神泉町17-16
03-3461-4460

地図はここ

渋谷のはずれにあるのに、昼の営業を日によって
やっていたりやっていなかったりと、不定期でアテに
ならないのでなかなか試すことができなかった店。

場所は「八角」と同じ、東急本店から山手通りに抜ける
拡幅工事中の道沿い。自宅兼店舗といった一軒家。
新しい、こじんまりしたお店です。

最初に入って頼んだのはランチの「焼魚定食」。

この日は新物のサンマとあって最初に来た多くの客が
頼んでいましたが、これが大きくて脂も乗って新鮮。
サンマは鮮度が落ちると内蔵の形が崩れ、苦みが
出てくるのですが、このサンマは内蔵がきれいで
すべて苦もなく食べられるほどのもの。

付け合わせがほんの少しのきんぴらごぼうとサラダ、
それにごはん・味噌汁・漬物と簡素でしたが、それでも
900円という価値はじゅうぶんにありました。


店を切り盛りするのは三十代半ばに見える若い夫婦。
いらっしゃいませも言わず、注文の復唱もしませんが
トゲトゲしいわけではありません。まあ慣れれば気には
ならないでしょう。

これほどのものをランチで出すなら、と行った夜。

早い時間に行ったこともあって店内は我々二人だけ。
相変わらず愛想のない夫婦ですが、店の隅にある
小さなテレビがにぎやかです。

夜テレビをつけている店にろくな店はない、というのが
確固たる経験則としてあるので不安になりましたが、
メニューの魚料理はかなりの品揃えで充実。
しかも頼んでみるとみなしっかりした料理で驚きます。

最初にイワシ、石鯛、平貝の刺身を盛り合わせで頼み
ましたが、とくに平貝の刺身が秀逸でした。
貝類としてもマイナーで、めったに出るメニューでは
ないはずなのですが、臭みもなく食感も貝柱独特の
繊維の歯触りがこりっとしてさくっとしています。

そのほか、「なめろう」も甘い味噌が多めで臭みがなく
上品。「たかべの塩焼き」もいい焼き加減で身が柔ら
かくておいしく仕上がっています。
魚の扱いに関してはかなりの腕前です。

ただ、やっぱりテレビ。
ふたり話がはずんできて、すぐ横のテレビが邪魔に
なってきたので消そうと思い、リモコンをいじらせて
もらおうとすると、店の夫婦は怪訝そうな顔。
夫婦もそんなに見ているわけではないのですが、
テレビをつけっぱなしにしておきたいようなのです。

また、あとで常連らしき女性がひとり来て、店内に二人
だけという状況から開放されてほっとしたのですが、
その女性と店の夫婦との話題が、あるメジャーな宗教
団体の話題だったのには少々閉口してしまいました。

お勘定はふたりで1万5千円。
焼酎をボトルで頼んだものの、右の写真のメニューに
あと一品といった感じで、そんなに量を頼んだわけでは
ないだけに、ちょっと高いなぁというのが正直な感想。

しかし魚の質に関しては文句なく素晴らしいものですし
ホワイトボードのメニューに値段が書いてありません
でしたから、明朗・適正だと言えるのかもしれません。

まずはお手頃でいい魚が出てくるランチに。
そして店の雰囲気を含めて気に入ったら夜にもどうぞ。






店舗兼住居のこじんまりしたつくり
片隅に政党のポスターが張ってあるのが
気になるといえば気になる



ランチのサンマ塩焼き定食
サンマがとても大きく満足


イワシ、石鯛、平貝の刺身
平貝がすばらしかった



なめろう
本来は千葉県房総半島の郷土料理



たかべの塩焼き
旬が夏の、いまや高級魚





ふたりで1万円以上が目安か


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/uoyuu.htm


2006・9