沖縄県国頭郡
今帰仁村湧川23
0980-56-2259

12:00〜20:00
火休
地図はここ


沖縄で探していたのは、こういう景色でした。

ここは沖縄本島北部、名護市郊外の嵐山展望台から
見たおだやかな美しい海。羽地内海(はねちないかい)です。

珊瑚が作った真っ白な砂と澄んだ水が作り上げる
エメラルドグリーンの海と、そこに浮かぶ緑の島々。
これこそ沖縄の象徴的な風景ではないでしょうか。

この展望台を訪ねたあと、別の風景はないかと
車を走らせていたとき、車窓から漂ってきた鰹だしの
強い香りに引きつけられ、思わず入ったのがこの店
でした。

入ってみると、この店は知っている店でした。

このすぐ前に発売された「食楽」のブランド肉特集で、
「アグーを食べられる店」として取り上げられていたの
がこの店。その記事をかすかに覚えていたのです。

「アグー」とは、沖縄在来種の黒豚。

終戦まで沖縄で豚といえばこのアグーだったのですが、
その後白豚に押されてしまい、81年には沖縄全県で
わずか20頭と“絶滅”寸前にまで追い込まれます。
その後、関係者の努力により繁殖が進み、沖縄の誇る
豚として現在では高値で取引されるまでになりました。

そのアグー料理を出す店のひとつとして「侘助」は
紹介されていたのです。

頼んだのは「アグースーチカー定食」1,500円。
スーチカーとは豚肉を塩漬けしたもので、あぶって
食べるもの。塩抜きがゆるめだったためでしょうか、
私には少々塩辛く感じましたが(私は塩味には特に敏感)
しかし脂身のおいしさは格別です。

脂身に臭みがなく、独特のうま味が強く感じられます。
また、歯ごたえも単なる脂の塊というよりもしゃりっと
した、組織があるような感触です。

実際のところ、アグーはコレステロールが外来種の
1/4、うまみ成分(アミノ酸)が2倍、脂身の融点が低い
など優れた特徴を持っているということで、最近では
人気となっていてなかなか手に入らなくなっています。

私が行った当時(07年3月)ランチは「アグースーチカー」
のほか「アグー丼」しかなく、ほかに選べないことが
不満ではありましたが、最近ではこのほかにも
「アグーソテー」「アグーごまステーキ」などの新しい
メニューもでき、多様な味を楽しめるようになったよう
です。

また、要予約の「アグーしゃぶしゃぶスペシャル」は
夜に行く機会があったら食べてみたいものです。


名護市中心部からでも車で30分近く。
普通ならば決して通らないような山あいにあるこの店。

しかし“幻の豚”を手頃な価格で味わえる場所としては
沖縄でも貴重な店ですので、レンタカーのナビを頼りに
一度行ってみることをお勧めします。

その際には、冒頭の写真の美しい景色もぜひ、
見てみてください。沖縄のいい思い出になりますので。




和風喫茶から始まったという店だけに
沖縄らしからぬ店構え



店内には提供されるアグーの
血統証明書も飾られている


アグースーチカー定食
もずく、煮物、サラダなどが付く


しゃりっとした独特の歯触りの脂身


連れが頼んだアグー丼
牛丼のような感じ





アグーしゃぶしゃぶ 2,500円 4,500円(2人前)
アグーしゃぶしゃぶスペシャル【要予約】 3,500円

アグースーチカー定食 1,500円 アグーソテー定食 1,500円 アグー丼 1,300円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/wabisuke.htm


2007・3