渋谷とっておき!!ホーム 渋谷区渋谷1-25-10
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18:00〜
23:00
ほぼ無休

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まさに、至福の鴨鍋です。

鍋のなかは厚切りの鴨肉とつみれとネギと麸だけ。
濃厚なだしの出た甘辛いスープはまさに鴨のうま味が
凝縮されたもので、「蕎麦を入れたくなる」という同行者の
“要望”もむべなるかなといった感じ。たぶん極上の
鴨南蛮ができあがることでしょう。

とはいえ実際に作られる粟ご飯の雑炊もまた至福の味。
前菜として出てくる京料理のおばんざいの数々を含め
4,950円というのは恐ろしくコストパフォーマンスが高い
コースだと言えるでしょう。


店の場所は渋谷駅の北、ガードを越えた所の線路沿い。
時代に取り残されたかのような空間「のんべえ横丁」に
あります。

新宿西口の「思い出横丁(小便横丁)」に比べると
規模が小さいため、いまひとつ有名ではありませんが
渋谷のイメージからかけ離れたその空間は、十分な
インパクトを私たちに与えてくれます。

その中央を貫く通路の真ん中あたりの右(東)にある
一間(180cm)ほどの幅しかないこの店は、京料理の
おばんざいを中心とした店ですが、冬期のこの時期の
鴨鍋は他の何にも代えられないほどのものです。

店内は一階に狭い4人ほどのカウンターと厨房、二階に
座敷。最大12人ほど入ると言いますが、奥行き1畳ぶん、
幅が4畳ぶんないくらいに感じるほどの空間。

10人以上入ると店の女性に鍋を作ってもらうことが
できないほどの狭さでしたが、貸し切りをするならば
かえってこのぎゅうぎゅう感は皆で和気あいあいと
ひとつの話ができて、いい雰囲気になります。
しかも10人以上での二階席貸し切りならば、選べる
飲み物付きのコースがあり、6,300円と割安になります
から非常におすすめです。

調理、サービスをこなすふたりの若い女性スタッフも
いつも笑顔でとても気持ちよく対応してくれました。


ただ、この店にはひとつ残念な話が。

私の分身とも言うべき存在(男)が、この鴨鍋のあまりの
おいしさに感激し、家族にもぜひ食べさせてやろうと
予約を入れたときのこと。
店の女性スタッフは「じゅうぶんに空きがありますから
どうぞどうぞ」と言って、大人ふたり子どもひとりの予約を
快く受けてくれたのですが、翌日になって店のオーナー
から電話がかかります。

それは予約を断る電話。子どもはダメだというのです。
「のんべい横丁の組合の取り決めで、横丁の風俗・
風紀を守るため子どもは受けられないことになっている」
というのがその理由でした。

男はいったん電話を切りますが、断られた理由を不審に
思い、直後にあらためて店に電話をし、横丁の組合の
連絡先を尋ねます。
するとオーナーは「組合の取り決めなんて言ってない」
「私が自分で決めたこと」「渋谷と青山に店があるが
渋谷は狭いので子どもは受けていない」と言を左右。

男が素朴な疑問として「渋谷では子どもを受け入れて
ないと断るのなら、なぜ“代わりに青山の店へ”と
勧めてくれないの?」と問うとオーナーは逆上、最後は
「もう来るなバカ!」で電話を切ってしまいました。

男が言うには、「最初に予約したときは、店のスタッフは
どうぞどうぞという感じで、他の客の予約は入ってない
ような感じだった。それを翌日になっていきなり断って
きたのは、もしかしたらあとで団体客の予約話がきて
我々を追い出しにかかったのでは。」とのこと。
実際のところはわかりませんが。

まあ店の立場でみれば、狭い店内で鍋を扱うこともあり、
子どもに万一のことがあったらと思ったかもしれません。
しかし男はそれを百も承知の上で、至福の鴨鍋を家族に
食べさせたいと思っていたのです。
それだけにがっかりといった感じでした。

客に向かって「もう来るなバカ!」とは残念な店ですが
しょせんここは“飲み屋”であって“和食の店”ではない、
ということなのでしょう。


まあ、鴨鍋は至福の味わいであることは確かですので
機会があれば、一度訪れて賞味してみてください。

オーナーにバカ呼ばわりされないよう、健闘を祈ります。


鴨とネギと麸だけのシンプルな鍋



二階の座敷は非常に狭いが
抑えた照明がいい雰囲気



脂がたっぷりと乗った鴨肉


鴨肉投入前の鍋
先に入れたつみれが味を出す


一見、単なるカボチャのきんとんだが
金柑の酸味が絶妙なバランス


ぎんなん、柿、しめじなどのあえもの
くどさがまったくない


ピーマンの焼きびたし
人数分くっつけられた辛子が可愛らしい


鴨鍋のあとのあわ雑炊
鴨鍋の濃厚なだしをたっぷりと吸い込んで
珠玉の雑炊となっている



鴨鍋コース(冬期・おばんざい4、5品 鴨鍋 あわ雑炊) 4,950円

宴会パック(上記鴨鍋コースに飲み物付き 8名以上・2時間) 6,300円



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2009・12