渋谷区宇田川町38-1
03-3464-4521

11:45〜15:00(平日のみ)
17:00〜24:00 無休
地図はここ


いきなり余談で恐縮なのですが、山形県米沢市に
1994年に開店した“日本初のインターネット肉屋”
「羊肉のなみかた」があります。

この店と私は96年からつきあいがあるのですが、
最初にこの店の肉を食べたとき、“羊肉とはこんなに
おいしいものだったのか”と驚いたことを覚えています。

そして2年前、仕事で米沢に行ったとき、実際の店は
どんなものかと興味があって、ついでに店に寄って
みました。

メールではよく話していた主人に、私は名乗らないまま
注文し、肉が包装されるのを待っていました。
その間、地元のひとが次から次へとやってきます。
結構、繁盛している様子です。

そのなかの一人のおばさんが、主人に話しかけます。

「こないだテレビ見てたら、北海道にもジンギスカンが
 あるんだってな、知らなかったよ。」


絶句しました。
“誰もが知っている”と我々が思っている「常識」が
いかに脆弱なものなのかを思い知った気がしました。
たしかにその地域で生まれ、育ち、一生を終える
人々にとって、よその地域の食文化のことなど、関係
ないことなのかもしれません。


しかしまあ、いまや東京ではどこもかしこも
ジンギスカンです。


この「ゆきだるま」は今年7月の開店前に見つけ、
気になっていました。
雪の白とステンレスの銀を基調にしたモダンな内装が、
ジンギスカンらしからぬ雰囲気でおもしろいと思って
いたのです。

最初に訪れたのは開店直後。そのときは恐ろしく
気合いが入っていました。50代後半とおぼしき主人が
客席をまわり、「頑張りますので、どうぞご指導のほどを
よろしくお願いします」と名刺を配りまくっていました。

聞くと、もともと彼らは札幌で土木建築の会社をやって
いたとのこと。ところがここ数年の公共事業削減の
流れのなかで将来に不安を感じたのでしょう。
ジンギスカンが東京でブームになり始めていることを
知り、起死回生の一発で店を開いたのです。

しかもいきなり渋谷で。

もちろん、このとき料理にも気合いが入っていました。
アイスランド産という厚切りの羊肉はやわらかく、また、
タレもあっさりとして上品。いくらでも入っていくような
いい意味で現代的なジンギスカンです。

それでいて最後にはタレに番茶を入れて飲むなど、
地元の“スペシャリティ感”はちゃんと残していました。
ただ、野菜はなぜかタマネギしかありませんでした。
延々とタマネギを焼いて食べ続けるのは、さすがに
つらいものがありました。

それから4か月あまり。
なかなか行くきっかけがなかったのと、個人的に
多忙だったこともあって久しぶりの訪問となりました。

まず、野菜が進化していました。
最初のセットにピーマンが加わり、追加の野菜が
モヤシ中心になりました。モヤシは鍋に残った肉汁を
吸い、非常においしくなりますから、野菜については
かなり進化したと言えるでしょう。

しかしその一方で肉が小さくなったような気がします。
以前はもっと大きく切ってあったような気がするの
ですが、これは食べやすさを優先したのでしょうか。
皿に盛られて運ばれてくる肉の高さも、心なしか
ちょっと低くなったような気がします。
あくまで印象ですから確かではありませんが。

とはいえ、開店当初の味はほぼ変わっていませんし、
なかなかのコストパフォーマンス。味も量もかなり
満足感が高いと言えるでしょう。

場所は、東急ハンズ下の井の頭通りをさらに奥に
行った渋谷ビデオスタジオの脇から入るという、
複雑で奥まった場所。
わかりにくい場所ですが、かなりの人気ですので、
グループで行く際にはあらかじめ予約をしていった方が
いいでしょう。





店内はモダンな雰囲気


最初の野菜はタマネギだらけ


肉は1cm近い厚切り


最近登場したというラムチョップ


追加の野菜はもやしが中心


ホヤの塩辛があったりする


つけめんは、ゆで上がった状態で
鍋ごと運ばれてくる



奥まった場所にあるビルの
半地下のフロアにある


ジンギスカン1人前(肉・野菜) 1,000円 追加肉 800円 追加野菜(2人前) 400円
ラムチョップ 600円(一人前・1本)
ライス 200円 つけめん 400円 つけもの 300円 ホヤの塩辛 300円

サッポロビール 生中 500円 生大 800円 ゆきだるまサワー 500円
夕張メロンサワー 500円 生搾りグレープフルーツサワー 500円
生搾りレモンサワー 500円 北海道産ジャガ芋焼酎 500円 白糠産シソ焼酎 500円


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http://www.totteoki.jp/shibuya/yukidaruma.htm


2005・11